日本最南端の有人島。誰でも行ける日本最南端、波照間島へやってきた。
正確な日本最南端は東京都の「沖ノ鳥島」ですが、あそこは民間人が気軽に立ち入れる場所ではありません。
その代わりに「日本最南端の有人島」や「誰でも行ける最南端」などとして紹介されるのが、沖縄県の波照間島。
石垣島から更にフェリーで約60分。念願の最南端を制覇しに行った話。
このページはこちらの記事の続きです。
2023年2月4日(土) おはようございます。
時刻は朝の7時台、日の出の遅い西日本なので、周囲はまだ薄暗いなかホテルを立つ
やって来たのは市街地にある石垣島離島ターミナル。
石垣島のある八重山諸島といえば、離島こそが最大の観光スポットのように紹介される事もしばしば。
そのいずれも石垣島離島ターミナルから発着しており、今回の波照間島もここから出発します。
波照間島へのフェリーを運航しているのは安栄観光という海運会社。
普通に乗船チケットを購入するほか、ツアー商品なども取り扱っています。
事前に予約のうえ購入したのが「波照間島サイクリング」ツアー
通常、大人片道4,070円(燃料調整金により変動)するところ、ツアー扱いなので全国旅行支援を適用して6,120円
そこから1,000円分のクーポンが発行されるので、実質5,120円で石垣と波照間を往復出来ます。
いやぁ、旅行支援有り難いです。助かります。
天気が悪くて運行するのかちょっと心配でしたが、今日は特に問題無く運行するようだ。
波照間島航路は島民の大事なライフラインでもあるので、そう簡単には運休しないのかな?
本日のお船は安栄観光の高速船「ぱいじま」
ハイシーズンだとこれより大きな船舶を使うようですが、今日は小さい方らしい。
「旅客定員181名/97トン」と、スペックを見るとやっぱり小さい。
心配なのは船酔い。事前に観光情報を調べた際は、やはりシーズンによっては揺れるらしい。
私は三半規管がクソ雑魚なので、ここは薬学の力を借りることにしましょう(酔い止め)
8時の出港に向けて「ぱいじま」が入船
旅客より先に、日本郵便の貨物が運び込まれる。
さっきも書いたけど、このフェリーは観光客だけでなく貨物も運ぶ、地元の重要なライフラインなんだなぁ。
という訳で乗船。高速船なので船内は座席以外には特に何もない。
土曜日の朝便ですが、閑散期の割に半分くらいは座席が埋まった印象。
波照間島までは約60分。それでは日本最南端の有人島へ向かうぞ!
酔い止めは飲んだけど、船酔いは嫌なので寝よう・・・。
しばらくして揺れが穏やかになったな・・・と思ったら到着したらしい。
はい、という訳で波照間島に到着です。
地図で見ると「最果て」という感じもしますが、実際には観光客が多い普通の観光地だなぁというギャップ。
せっかくの波照間島。もちろん天気は曇天!
これが夏場の晴れ間であれば、とてつもなく素敵な「沖縄の離島」なんだろうな。
今回はそんな沖縄を味わう訳ではなく、最南端へ行きたかったのでヨシとしましょう。
波照間島を観光するには、レンタルの自転車・原付・自動車を利用するのが一般的かと思います。
今回はレンタサイクルツアーを利用したので、ターミナル近くの指定業者のところへ行きます。
手続きをすると「好きな自転車乗ってってくださいー」と、割とあっさりしていた。
追加で1,000円だか支払うと電動アシスト自転車に変えてくれるらしい。
選択したのは普通のママチャリタイプ。
後から気付いたのですが、波照間島は意外と勾配があるので電動アシスト自転車の方が圧倒的に楽です。
ママチャリでも行けない事は無いですけど。
で、波照間島。「最南端」という要素を除けば、普通の離島。
「何も無いがそこにある」という感じなので、景色以外に楽しむ要素はあまり無い(個人の感想)
天気が良ければフォトジェニックになりそうな光景は多々。でも今日は曇天。
農地にぽつんと自動販売機。
普通に稼働してた。昨今ペットボトル飲料は180円が相場ですが、ここはまだ160円。
波照間島の主要産業はサトウキビ生産。ちょうど収穫をしている光景を目にした。
と、そんな地域の生活を垣間見つつ、波照間島の島内を既に半周。
とりあえず「最南端の碑」を目指しましょう。
さり気ない案内サインなんかを見ながら最南端へ。
で、最南端の碑がある場所に到着。
駐車場にいくつか自転車が並んでいるあたり、波照間島へ来る観光客は、まずここに来る感じだね。
自転車に鍵という概念なんて無かった。
日本最南端の碑は「高那崎」という断崖絶壁が広がるエリアの一角にあります。
観光客が写真撮ってたり賑わってます。急ぐことも無いので空くのを待つか・・・。
あ、ここにも日本最南端って書いてあった。
日本最南端の波照間島へやって来たぞー!
でっかいこっちは「日本最南端平和の碑」
その奥にあるのが「日本最南端の碑」
たぶん観光情報を調べると、この写真がいっぱい使われているでしょう。
という訳で、自身初めての波照間島。初めての日本最南端。
これにて、北海道の宗谷岬、納沙布岬、沖縄県の与那国島と合わせて東西南北制覇です!!
<東西南北記事リンク>
自分が写真撮っている間に観光客は散ってしまった。
さて、帰りの高速船まで時間もたっぷりあるし、適当に島を見て回りますか。
波照間島には他に何があるか、ってと調べれば色々あるんでしょうけど
何も無いが基本の離島なので、適当に自転車で島内道路を走りながらぶらぶら見て回ります。
あ、あれは滑走路だ!
波照間島には「波照間空港」という立派な空港があります。
かつては定期の旅客便が就航していたそうですが、2008年に運休して以来運航されていない。
離島ならではなのか知らないけど、ヒョイと乗り越えれば行けそうな位置に滑走路が見える
ターミナルは当然ながら施錠されており入る事が出来ない。
運休したのが2008年。新ターミナルが2015年に完成したので、実際のところほぼ使われていないターミナルである。
それでも救急輸送の観点から滑走路は稼働しており、職員と思われる車も置いてあった。
空港があるなしで波照間島の環境も変わるだろう。
しかし定期便が就航するほど需要が見込めないのが現実だろう・・・。
既に島内の外周道路を半分以上見てしまった。
うーん、これはお昼の便で帰っちゃおうか。天候も良くないしな・・・。
長くなりましたので、ここらで波照間島前編は終了。
後半の話題に続きます。