名古屋発!道東根室中標津1泊2日の旅。標津線廃線探訪と野付半島をめぐる編。

IMG_2176
北海道の観光資源といえば、北海道ならではの大自然とグルメなどがありますが、
鉄道マニアにとっては、今は亡き長大な路線網の廃線跡を見るのも、楽しみのひとつ。

24時間しかない滞在時間、2日目は標津線の廃線跡と野付半島を訪問します。

このページはこちらの記事の続きです

日本条件付き最東端の納沙布岬でございます。 本サイトでの訪問は2回目となりますが、その際は「日本本土四極」の踏破証明書を貰っていなかったので それを受け取る為の再訪問だったりします。 道東に訪れたら必ず足を運んでほしいと思う納沙布岬。そして北方領土の話題をさらっと紹介。

IMG_1870
2023年10月22日()。おはようございます。
限界旅行勢の朝は早い。日の出と共にスタートしたい所だが、さすがに現実的なレベルで6時に出発する。

IMG_1877
今朝も根室からは国後島が見える。

IMG_1893
さて、今日は冒頭にも書きましたが、限られた時間のなか標津線の廃線跡を巡る事にしました。
標津線のほかは野付半島を観光した後に、根室中標津空港から羽田空港へ帰ります。

IMG_1898
まず最初に訪れたのが、根室本線の厚床駅。
今や釧路から伸びる長大な盲腸線のような立ち位置の根室本線(花咲線)ですが、かつては途中に分岐駅がありました。

IMG_1899
「根室線関連遺産群」って書いてありますね。ここから北に中標津駅まで標津線厚床支線として伸びていました。

IMG_1907
ホームは1面1線のシンプルな構造。使われなくなった外側のホームは標津線へ分岐していた名残。

IMG_1922 IMG_1924
立派な駅舎と待合室がありますが、当然ながら無人駅。1日の利用者は10人以下とかなり少ない。

IMG_1952
10月とはいえ北海道の朝方は冷える。手元の温度計は気温5℃を指していました

IMG_1937
さて、時間も限りがあるので次へ行きましょう。

IMG_1989
続いて訪れたのは、旧標津線厚床駅のとなり、奥行臼駅跡。
駅舎は保存されており、日中の時間帯だと内部が公開されているそうですが、さすがに朝早かったので外観のみ。

IMG_1968
ホームと駅名標が残っており、現役当時の面影を感じますね。

IMG_1965
駅名標も電柱も傾いているのは、北海道の厳しい冬の季節を象徴するものか。
古いものを維持するにもお金がかかりますし、この駅もいつまでこの状態で保存されるか分かりませんね。

IMG_2005
進路を標津線跡から離れ、海岸沿いの国道244号方面へ

IMG_2020
根室から見た時より近付くため、今朝よりよく見える国後島

IMG_2028
返せ!北方領土(別海町)

IMG_2036
続いての目的地は、国道を離れ道道950号線の野付半島へ向かいます。

IMG_2144
これはこの後に訪れるネイチャーセンターに掲示された、野付半島を上から見た写真。
この地域の海流によって生まれた、延長28kmにわたる砂嘴。規模としては日本最大である。

地図で見ると面白い形をした場所なので、一度行ってみたかったんですよね。

IMG_2060
この場所、特に商業施設がある訳でもなく、あるのはネイチャーセンターと自然のみ。
ちょっと分かりづらいですが、道路の右も左も海が迫っている道がずっと続く、変な場所です。

IMG_2077
先端まで行くぞー、とか思ったら先の先までは行けず、途中で車両通行止めとなりました。
歩いてなら行けるっぽいけど、この先はかなり長いのでこの辺までにしておこう。

IMG_2082
誰も居ない観光駐車場。天気も良いし来て良かった!

IMG_2084
野付半島の先から戻りつつ、ネイチャーセンターの近くにあった津波避難施設へ。

IMG_2085
避難施設ですが、平常時は通路が展望台として公開されているので、行ってみることに。

IMG_2097
ここからもよく見える国後島。返せ(略

IMG_2101
展望台からだと、両側に海が迫っている様子がよく分かりますね。
地盤沈下や浸食により、野付半島は年々小さくなっているらしい。自然が作り出したものなので、消えるのもまた摂理。

IMG_2133
9時オープンのネイチャーセンターに開館同時イン!

IMG_2115
ネイチャーセンターで見かけたポスターより。
冬場はこのあたりが一面凍結するそうで、氷上を歩けるらしい。面白そうだけど遮るものがないので寒そう!

IMG_2109
という感じにせっかち観光ですが、野付半島観光でした。ゆっくり休む事もなく次へ

IMG_2147
返せ!北方領土(別海町)

IMG_2157
あと野付半島の観光スポットとしては、「トドワラ」「ナラワラ」と呼ばれる、立ち枯れした木々が集まる場所があります
ここらを歩いて散策すると良いらしいですが、完全にスルーしていたわ・・・。

IMG_2163
さて、進路を北に。標津町の市街地あたりまでやって来ました。

IMG_2166
ここに残るは標津線の廃線跡。地図が示す場所へ行くと、何も無いように見えますが・・・

IMG_2171
はい、ここが標津線の終点、根室標津駅の駅跡となります。
駅舎は残っていませんが、駅舎に使われていた文字装飾だけが残る、そんな廃線跡です。

IMG_2187
この場所には蒸気機関車が保存されているほか

IMG_2204
転車台も残っているのがポイント。

保存会の有志により、定期的に転車台の回転イベントが行われているらしい
蒸気機関車が変な方を向いて置いてあるのも、転車台も車両も現役で動かしているためなのですね。

IMG_2289
続いて訪れたのは、標津町にある北方領土館です。
根室の納沙布岬にも政府と自治体による啓発施設がありましたが、ここも同じく北方領土に関する啓発施設。

IMG_2241
納沙布岬は歯舞群島が最も近く見える位置にありましたが、標津町からは国後島がすぐ近く。

IMG_2237
わずか24キロ先にあるので、備え付けの双眼鏡を使わなくも見えます。
名古屋に住んでいると北方領土問題は遠い存在でしたが、実際に訪れるとこんな近い場所だったのか。

IMG_2262
普段は模型やパネル展示が行われている程度の資料館ですが、偶然訪れた方からお話を伺う事に。
様々な資料を基に説明してくれるこの方は、北方領土の多楽島出身で元島民である福澤英雄さん。

IMG_2251
前日にこの施設で行った講演の後片付けに来ていた福澤さん。
名古屋から来た我々のために、その手を止め色々な説明をして頂きました。

生まれ育った多楽島の事、ソ連の侵攻による島からの脱出、ビザ無し交流活動など、あっという間に1時間。

IMG_2278
自分が実際見た北方領土、そして元島民から伺った貴重な話。
まずは知る事、なので道東観光の際には是非とも啓発施設は訪れてほしいと思います。

IMG_2267
よく見たら福澤さん寄贈の資料が結構あるなここ。

IMG_2255
福澤さんがビザ無し交流で訪れた際の写真など。
そんなビザなし交流も2022年、社会情勢を理由に破棄が通知されされてしまいました・・・。

IMG_2309
まさか元島民の方の話を伺えるとは思ってなかった。

貴重な時間だったが思いのほか時間を食ってしまったので、昼食の時間を削って次のスポットへ向かいますわよ!!

IMG_2329
再び標津線探訪に戻ります。こちらは標津線の根室標津駅の隣にあたる、川北駅の跡地ですね。
キハ22形気動車が保存されていますが、中に入る事は出来ず。

IMG_2327
駅名標を真似た標識は当時のものではなく、観光的なモニュメント。

IMG_2353
そして同じ標津町内にある「天空への道」と呼ばれるビュースポットへ移動。
いかにも、な北海道の景色に気分は高揚する。

IMG_2369
他にもビュースポットがあるらしい、という事で中標津町の開陽台という所へ行くことに。

IMG_2391
「地球が丸く見える」と全国津々浦々よくある観光スポットのネーミングですが・・・

IMG_2393
わぁすごい!

高台から見回す、広大な平地。ここを開拓したなんて、並大抵の根性では出来ないよなぁ。

IMG_2469
やっぱり北海道は絶景だよね。天候に恵まれて良かった!
後で分かったのですが、開陽台って中標津の定番観光地だったのですね。最東端とか廃線跡とかそっちばっか見てた。

IMG_2490
さて、さすがにそろそろ根室中標津空港に戻らないといけない時間になってきました。

今日は半日しか観光出来なかったですが、早起きして食事の時間もカットしたので、そこそこ堪能出来たなと。
しかし無事に家に帰るまでが観光。羽田経由で名古屋へ帰らなければ。

<次回に続きます>

ライブが終わった後にSNSへよく投稿される写真の図。 はい、という訳で1泊2日の北海道道東旅も大詰め。名古屋に帰ると思いきやライブへ行くんですか?どうせ東京へ行くなら、用事は多い方がお得だよね・・・。という理由で組まれた行程。ライブと旅行、どっちがメインなのか?
コピペ用
関連する記事