かつて石炭で栄えた炭鉱の島。長崎県「池島」の炭鉱遺産めぐり(上陸編)
□この記事は『初めての佐世保で見る、知る、食べる、が楽しかった1日観光』の続きの記事です
長崎観光2日目は、長崎県の西部、西彼杵半島(にしそのぎはんとう)の沖合に浮かぶ「池島」という離島
かつて池島炭鉱として石炭の産出で賑わった炭鉱の島。
炭鉱で離島というと、長崎市の軍艦島の方が有名ですが
こちらでは坑内の見学ツアーなども行っている事も在り、前々から行ってみたかった場所です。
おはようございます。
宿泊していた佐世保駅前のホテルを抜けて、駅西の「新みなとターミナル」へとやってきました。
今回向かう先は、冒頭にも書いたとおり「池島」なのですが、そこは佐世保から結構離れた場所に位置します。
しかしながら1日2便だけ佐世保から池島へと向かう高速船が出ているため、今回はそれを使います。
佐世保発は7時22分発なので今朝は早起きとなりました。 (眠い)
・・・さて、窓口でチケットを購入しましょう。
高速船に約1時間乗船する事もあり、運賃は1,910円とちょっとお高め
時間が近づき桟橋へとやってきた高速船。いかにも速そうなフォルムだ
乗船する人たちの層を見てみると、作業着の人が殆どで観光客が皆無
これから何処かへ働きに出るのだろうか・・・?
小さく感じる高速船ですが、船室内は結構広々。作業服の人に混じって自分も適当に着席
天候が怪しめだけども、天気予報ではこれから持ち直すはず。
これから約1時間の乗船となるので、のんびり過ごしましょうか
しばらくして造船所らしき構造物が見えてきた。最初の寄港先である大島に到着
乗車していた大勢の作業着乗員はぞろぞろと下船へ
どうやらこの造船所にお勤めの方々だったんですね。
そして桟橋から自転車に乗り換えて造船所へ向かう姿を見かける。
これが造船所の通勤スタイル・・・?
そして船内に残ったのは自分を含めて3人のみ。
高速船は池島まで運行されていますが、観光より大島造船所への通勤手段としての特色が強そうだ
残ったのが観光客だけと知ったためか、これまで封鎖されていた後部のドアが開き
「上に行けるよ」と乗務員から案内される。折角なので行ってみましょうか
窓ガラス越しじゃないので、外がよく見えますねー。造船所おっきい!
そのままずっと甲板上の座席に居たのですが、この日は波が荒く高速船が揺れるのなんの!
荒波の衝撃でそのまま海へと投げ出されそうなくらい揺れてた。これが当たり前なのかしら?
デッキへ上がったのは良いが、手すりを離せずにいました。
手すりにつかまることしばらく、高速船の進行の先に池島が見えてきました
桟橋のある湾内へと進入する高速船。
さすがは炭鉱の島と言いますが、上陸前から炭鉱の関連施設が見えてきました
はい、という訳で到着しました。長崎県は池島でございます。
下船したのは大島で残ってた3人のみ。今日は連休なのですが、普段から利用者はこのくらいなんだろうか?
桟橋にあった色あせた島内観光マップを見るなど。
見学ツアーに参加するため予約済みですが、その時間までは島内を散策する算段
しかし小さい島とはいえ歩くにはちょっと大変なので、乗り物が欲しいところ。
ねこ様。
さて、どうしようかな?
とりあえず歩いて、レンタサイクルをやってる「みなと亭」という所へ足を運ぶ
自転車の貸出し状況を聞いてみたが、取扱が4台のみで貸出しと予約で空きが無い模様。
レンタサイクルをアテにするなら、事前に予約しとく必要がありそうですね・・・。
見学ツアーまで2時間くらい余裕があるし、適当に歩いてみよう
「みなと亭」からちょっと進んだ先に坑道用のトロッコが野ざらしで展示されていた。
どこかへ続いているトロッコの線路。雰囲気が出てますな
ウロウロとしてたら島内を走るコミュニティバス(1乗車100円)がやって来たので乗車
島っても平坦ではなく、結構高低差があるから車で奥まで行けるのは有り難い。
コミュニティバスでやって来たのは池島の最奥地であろう、「神社下」バス停を降りる
この辺りでは池島の探索要素のひとつ、住民の居なくなった団地群を見る事が出来る。
ひときは大きく変な形をしている8階建ての団地は、池島の炭鉱マンのための社宅だったという。
池島を紹介する記事とかでは、だいたい目にする物件。
団地は柵で囲まれており立入禁止の文字。夏場なので雑草が生い茂ってます
島の傾斜を利用して、団地の裏手は5階部分から入れるようになっている。
・・・もちろん、立入禁止である。
外壁はコンクリートなので形状を保っているが、窓部分に関してはご覧の通りの劣化具合
しばらくは崩壊の危険性は無さそうだけども、これもいつまで今のように見て回れるのだろうか?
封鎖された第2立坑入口。うっすら見えるのは「御安全に」の文字
公道のはずなんだけど、手入れが間に合ってない道路。
同じく住民はもう住んでいないであろう低層の団地
住宅街各所で見かける剥き出しのパイプ。
団地街にある「小売センター」と呼ばれる建物。観光客はここで買物や食事をする事が出来ます。
ここにもねこ様。
さっきから住宅街をウロウロしているが、遭遇するのは数人の観光客のみ。
地元の人は何処に居るのか。そもそもどこに住んでいるのだろう?
人の気配を感じない場所。孤独を楽しむには良いかもしれないが、恐がりにはちょっと不気味。
そんな住宅街を見ながらバスで来た道を戻ります
シャッターの降ろされた店舗兼・住宅街
「新店街通り」というバス停名が寂しい
郵便局は全国何処にでもあるのが凄い。民営化で懸念はされていましたが、まだ大丈夫っぽい?
けど平日のみ営業でATM含め中に入ることはできず。
炭鉱の遺産ばかり見ていましたが、坂を下りながら見えた海が綺麗だなぁと思ったり。
さっきまで団地街でしたが、桟橋の方へ戻ってくると炭鉱関連施設が見えてきます
天候も回復して良い天気でしたが、歩き回るにはちょっと暑かったかも。
さて、桟橋の方まで戻ってきましたので、後半では見学ツアーをさらっと紹介します。