かつて石炭で栄えた炭鉱の島。長崎県「池島」の炭鉱遺産めぐり(坑道見学編)
□この記事は『長崎県「池島」の炭鉱遺産めぐり(上陸編)』の続きの記事です
前回に引き続き池島訪問のお話。今回はいよいよ坑道内を見学します。
ヘルメット着用、ライトを照らして気分はまさに炭鉱マン・・・?
炭鉱見学ツアーの時間となり、集合場所の桟橋は大勢の人で賑わう
ツアー参加者の大半が対岸からのフェリーに乗ってたので、佐世保から来るのは希だった様子
(時間早すぎたしね)
桟橋の所で簡単に説明を受けたらぞろぞろと移動開始。
池島開発総合センターへ移動。冷房の効いた室内は助かります
ホールで再び説明と池島および炭鉱についての説明ビデオ鑑賞
小さい島なのにどこを掘るの?と思いがちですが、坑道の殆どは海底にあり、炭鉱マンは数時間かけて移動していたそうな。
注意事項も終わって、いよいよ坑道へと入坑!
・・・かと思いきやお昼ご飯タイム
炭鉱マンが食べていた弁当をイメージしたお昼ごはん。
いわゆる「ドカベン」に入ったシンプルな内容となっております(ツアーのオプション扱い800円)
食事を終えたらヘルメットとヘッドランプを早着。
背中に背負っているのはヘッドランプのバッテリー
恐らく当時と同じ方式のランプなのかな?今のLEDと比べると暗いし大きいし重たい。
装備をして移動開始!
まずは展示してあるトロッコで記念撮影?
いや、どうやらこのトロッコに乗ってダイレクトに廃坑道に入坑するっぽい!
当時さながら、小さい人車に大人が横3人ともなると狭いせまい!
ガタガタと揺られながら坑道内に到着。
入口からそこそこ内部に入った位置ではありますが、垂直方向の移動はしていないため
巨大な坑道のほんの一部、殆ど入口と言っても過言ではないかも・・・。
坑道内は肌寒い程度にひんやり冷えています。温度計を見たら19℃でした
ここからガイドさんによる解説スタート
坑道内に写真が展示してあったり、当時の道具が置いてあるので、それを紹介する形式。
以下、写真を並べてさらっと紹介。
人車を降りて最初の坑道
途中に分岐もあったり
わざと暗くしてある場所にも行きます。ヘルメットに早着したライトを使って進む
坑道堀進跡
ケーブルがいっぱい張り巡らされる
黒いダイヤこと石炭の塊
山の上へと繋がる坑道(途中で折り返すので上までは行かない)
何だか散らかったままの廃資材置き場(?)
保安機器の説明などなど。
再び人車への取込んで坑道を脱出。
坑道内の見学は約1時間20分でした。
色々と貴重なモノが見られたので面白かった一方、もっとコアなものを勝手に想像していたのでちょっと拍子抜け
暑いー暑いーと言いながら参加メンバーと共に池島開発総合センターへと戻り、そこでツアーは解散
オプションで社宅とか見学出来るツアーがありましたが、時間の都合で今回は未参加。
帰りのフェリーまでの時間が余ったので周辺を見て回る
港で目立ってたこれは、石炭船積み機(トリンマー)。そのまま残ってます
ぐにゃり曲がった何かの設備のレール
うへー、やっぱり夏の日中に歩き回るのはしんどいな。
早々に桟橋へ行って瀬戸行きの乗船券を購入。後は待合室で休んでよう
フェリーがやってきました。
グッバイ池島。貴重な産業遺産の数々を見る事が出来ました
25分くらいの乗船で瀬戸港へと到着。
瀬戸港に到着後は、一本奥の道路沿いにあるNTT大瀬戸というバス停へ移動
ここから「さいかい交通」の長崎新地ターミナル行き(長崎駅前経由)に乗れます。
そんなこんなで佐世保からの池島訪問でした。
この先は長崎市の中心地へと移動して宿泊の予定です