九州といえば観光列車。佐賀・長崎に誕生した「ふたつ星4047」に乗車しました。

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2022年9月に西九州新幹線が開業。都市間を結ぶ列車「かもめ」は在来線から新幹線へとシフト
列車が少なくなり空いた空間を埋めるように、新たな観光列車が佐賀・長崎県に登場しました。

せっかくこの時期に長崎へ行くなら、開業したばかりの西九州新幹線には乗りたいし
ついでなので「ふたつ星4047」にも乗りたい、という事で両方に乗車出来たので模様を紹介。

このページはこちらの記事の続きです。

長崎市といえば、ここ10年くらいで新たな夜景スポットとして人気を博してますね。 そんな長崎市の夜景スポットとして、紹介されているのは大体ロープウェイのある「稲佐山」ですが、 すり鉢状の地形である長崎市の中心部は、他にも多くの夜景ビュースポットが存在します。 そのなかでも、マイナー?な気がする鍋

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2023年1月9日()。おはようございます。
お宿はいつもの東横インなのですが、朝食に皿うどんが置いてあるあたり、長崎を感じますね。

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朝7時台の列車に乗るため、朝食を済ませたらすぐに出発。

写真は長崎前の歩行デッキ。
新幹線開業に伴い駅前を大幅改造中なのですが、新旧デッキを暫定的に無理やり接続しているため
所々に謎の段差があったりと、この工事中だけしか楽しめない光景を写真に納めるなど。

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長崎駅は高架化に伴い、従来の在来線の駅とはちょっと離れた西側へ移動しました。
路面電車の電停からは遠くなってしまいましたが、それも仕方なしですね。

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新幹線長崎駅の駅舎。隣では駅ビルが建設中なので全体像はよく見えず。

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新幹線と言うと、名古屋に住んでいる私からすると「東海道新幹線」のイメージが強いですが
ここ西九州新幹線は東海道のそれとは規模も異なり、並べられた改札機の数からも感じ取れます。

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乗車するのは、7時45分発の博多行き新幹線「かもめ」
ご存じのとおり、途中の武雄温泉駅で対面乗換が必要ですが、案内上は博多行き。

車両はN700Sなので、東海道新幹線と同じ形をしていますね。

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横にドカンと毛筆で「かもめ」と書いてあるのが九州ならではのデザインです。
九州なので、車両はいつもの水戸岡鋭治氏率いるドーンデザイン研究所によるもの。

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座席のほうは自由席は2列+3列。指定席は2列+2列になってます。
乗り換えのある武雄温泉駅まで約30分の乗車ですが、こっちの座席の方が良いので指定を取りました。

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で、乗車中の話はすっ飛ばして武雄温泉駅に到着しました。あっという間ですね。
対面に停車しているのは、博多行きの在来線特急「リレーかもめ」号

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対面乗換というと、新八代駅の九州新幹線暫定開業時代を思い出す・・・。
でも今回はリレーかもめ号には乗らず、武雄温泉駅で下車します。

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以前訪れた時には、まだ工事中だった武雄温泉駅。
基本は乗り換え客ばかりですが、途中下車する観光客が増えてくれると良いですね。

<過去記事>

2022年度開業予定の九州新幹線(西九州ルート)の乗換駅となる武雄温泉駅。その駅名のとおり佐賀県の有名温泉地であり、新幹線が開業に向けて一気に知名度が上がるのではないでしょうか。 佐世保からの帰り道、佐世保線の途中駅という事もあり寄り道がてら温泉に立ち寄りました。

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武雄温泉で途中下車な我々は、駅から歩いて十数分の武雄温泉にやって来ました。

温泉の入口に立つ朱塗りの楼門は、東京駅を設計した辰野金吾氏による独創的な建築物。
駅からそう離れていないので、この楼門を見つつ日帰り入浴するだけでも十分に楽しいかと。

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武雄温泉の日帰り入浴ですが、温泉の泉質としては特徴はありませんが
味わい深い浴室へ安価に入れて更にゲロアツというエンタメを感じられるのでオススメです。

ぬる湯で43℃って全然ぬるくないだろ!

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さて、武雄温泉駅での滞在時間はわずか2時間でしたが
温泉行って戻ってきて、目的の観光列車「ふたつ星4047」に乗っちゃいますよ。

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割とギリギリに駅へ来たのでもう入線していた。JR九州お得意の旧式列車リニューアルです。

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大きく開いた特徴的な窓。見覚えがある人も多いかもですが、この車両は「はやとの風」をリニューアルしたもの。

あの列車もデビューから運行期間が長く、また連絡する肥薩線が長らく運休状態となっているため
「はやとの風」を運行終了とし、その車両をこっちへ持ってきて営業している、そんな形です。

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外装は白を基調としたデザインへと変わっていますが、内装はあまり変わらず?
座席は広めに取られていますが、眺望の悪いハズレ席もあるので、指定席を取るときは注意。

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2号車は「ラウンジ40」と名付けられたフリースペース。
共用空間となっていますが、乗車からすぐ居座る人も居るので基本あんま空いてない。

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列車は武雄温泉から港北駅(旧肥前山口駅)を経由して長崎本線を走行し、長崎駅へ向かいます。
出発時間になると列車は港北駅へと動き出し、観光列車らしくアテンダントの案内が始まりました。

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ネット予約で購入した指定席券。
列車は武雄温泉からのんびり途中駅に停車しつつ、3時間かけて長崎駅へ向かいます。

午前便は武雄温泉から長崎本線経由での長崎行き
午後便は長崎から大村線経由で武雄温泉へ向かうルート。今回は午前便に乗ります。

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まず最初に港北駅に停車。

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途中駅では地元のおもてなし、という事で一部駅ではホーム上で物販が行われています。
早速とばかりに乗客はホームに降りて、特設の売店を眺めている。

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あ、かしわめし弁当が売ってる。小さい方は500円と良心的じゃないか。
武雄温泉で弁当を買ってないので、これ買おう。

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なんか立派なショッパーに入れて貰いました。ありがたや。

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港北駅と名称の変わった旧肥前山口駅
長崎本線と佐世保線の分岐駅として、かなり広いホームがありますが列車の姿は少なく。

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ラウンジ40の物販は港北駅を出発した後に営業開始。

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アルコールを含むドリンクやおつまみ、列車グッズとか売ってましたが、無難にサッポロビールを注文。
これ星マークがあるから「ひとつ星」ってか?

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ビールも手に入れたし、港北駅のかしわめしとビールで乾杯!
座席で弁当食ってこそ、列車の旅って感じですよね。

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弁当をかっ込んだところで、あっという間に次の停車駅。肥前浜駅に到着
ここでは長めの17分停車で地元の皆さまが観光客のもてなしをしてくれます。

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駅から出て写真を撮ってもよし。

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先頭車両で記念撮影してもよし。

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地元のお酒を飲み比べしてもよし。

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あ、これ美味しそう。郷土料理の「だご汁」が300円ならお買い得だ。

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購入して列車でいただく郷土料理。うまい!!

こんな勢いで途中駅に止るのか?と思いましたが物販があるのは港北駅と肥前浜駅のみ。

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次は多良駅に7分停車。

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時間があるので駅舎を見たり。とても特急が停まるような大きな駅ではない。

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多良駅は「良い事が多い」駅。

ホームに置かれた「幸せの鐘」は、1回鳴らすと幸せを呼び、2回鳴らすと2人が幸せになり、
3回鳴らすと皆が幸せになるとされ、観光客はカランカランと鐘を鳴らします。

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このあたりから進行方向の左手には有明海が広がります。
午前便の指定を取るなら、断然左手のAB列が良いでしょう。

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さっきも書いてあった「月の引力」って何?かと思いましたが
月の引力によって起きる潮の満ち引きにおいて、太良町が日本で一番干満の差が激しいから付けられたという。

へぇ、それは知らなかったな・・・。

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有明海が目の前にある無人駅小長井駅にも停車。乗客は記念撮影などをして楽しみます。

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うーん、良い景色。(雑な感想)

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で、最初こそ元気のあった観光客ですが、ここらまで来ると半分くらいがぐったり
列車の心地よい揺れで寝ている人も結構見受けられました。3時間は長いっすからね。

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諫早駅は新幹線停車駅。わずか1分の停車なので時間の都合などで離脱する人向けでしょうか。
ここから長崎駅まで旧線を通るため、あと50分もかかるので驚きだ。

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長崎本線の旧線の見所といえば、進行方向右手に見える大村湾。
有明海と反対側の座席を取ってしまった場合は、ここで車窓を楽しむと良いでしょう。

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長崎まではほぼ紹介試合みたいな感じ。
この時間になるとラウンジも空いているので、写真撮ったりする最後のチャンスかもしれないです。

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長崎本線新線と合流し、すり鉢状の地形と新幹線の高架橋が見えたら、もう長崎駅は目の前だ。

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3時間に近い乗車、お疲れさまでした!!

弁当食ったり酒飲んだり、途中で佐賀・長崎の景色に触れたりと地元にはない「非日常」を味わえました。
たっぷり3時間、ちょっと長いかもしれないけど物足りなさは感じないひとときでした。

運行開始からしばらくは予約を取りづらいかもしれませんが、九州といえば観光列車。
長崎の訪問に合わせて乗車してみてはいかがでしょうか。

<名古屋へ帰るまでの話題に続きます>

はい、タイトルそのままです。観光列車に乗って長崎駅まで戻ってきましたが、空港へ戻るまではまだ時間もあります。 長崎へは何度か訪問しているので、特に予定は立てていなかったのですが、ぷらっと市街地をお散歩してから空港、そして名古屋へと帰る予定です。 
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