レンタカーで島原観光。世界遺産「原城跡」と邪神ちゃん舞台探訪をする
漫画やアニメが自治体と組んで色々やるのって増えましたね。
という感じにこの写真もその一例。
「邪神ちゃんドロップキックX(テレビアニメ3期)」でコラボが実現したのは、ここ長崎県南島原市。
舞台探訪がメインという訳では無いが、島原半島を観光した話題をさらっと紹介。
このページはこちらの記事の続きです。
2023年1月8日(日)。おはようございます。
西日本(九州)にいるので、辺りが明るくなるのが遅いですね・・・。(午前7時)
前日は爆弾騒動で予定が乱れましたが、今日は当初予定通りの島原観光です。
せっかく島原へ行くならば、ついでに「諫早湾干拓堤防道路」を通ろうかと思案。
堤防道路へ近付くとこんな看板が。
諫早湾の干拓事業、その水門を「開けろ」「開けるな」で長年争い事が続いています。
この記事を書きながら現在どうなったのか調べてみると、「開けない」という事で司法判断が統一されたそうだ。
そんな諫早湾の堤防道路。全長約8kmある諫早湾のショートカットルートにもなっています。
折角、諫早湾の近くを通るのだし、全国ニュースでも見る堤防道路がどんな所か見ておこうかと。
ちょうど朝陽が差し込んで眩しい!
堤防道路には道路脇のスペースが一切無く、所々に「駐車できません」の看板が目立つ。
そっか、走り出したら止まれないのかここ・・・?
そんな心配はなく、中央あたりは「雲仙多良シーライン展望所」として駐車場が用意されています。
駐車場の歩道橋から見た朝陽。今日は天気が良くてよかった。
多良方面(北側)を望む。
この堤防道路ってずっと水門が続くのかと思ってたけど、水門は両端だけで他はただの堤防なのね。
干拓事業についての案内看板もありましたが、なんか傷んでて読めない部分が・・・。
こんな時間(朝8時)から堤防道路へ来ている人も少なく。
なるほどこういう場所かと納得したので、今日は時間が限られている事もあり先に進みます。
続いて向かうのは、島原半島の南側にある「南島原市」ですね。
南島原といば、島原・天草一揆が起きた場所で、世界遺産にも登録された「原城跡」が有名どころ。
まずは「有馬キリシタン遺産記念館」でこの土地と歴史の勉強、なのですが・・・
ロビーに「おたくの集客に一定の効果」がありそうな展示が・・・?
はい、という訳で冒頭にも書いてある「邪神ちゃんドロップキック」に関する展示ですね。
コラボ案件で作られたマンホールと、出演キャストのサインなどが展示されています。
同じタイミングでコラボした他の自治体(帯広市、釧路市、富良野市)はどれも北海道なのに、
なぜ南島原市が?っと思ったけど、こういう機会を利用しないと、知名度と交通の便が良くない所は大変だよな。
ちなみに、南島原市は長崎空港から車で約2時間ってとこです。
そんな訳で300円の入館料を支払い、キリシタンおよび島原・天草一揆について学ぶ。
領民が生活出来ないほどの過酷な年貢の取り立てやキリシタンへの拷問・処刑に反発するかたちで発生した内戦。
その際に一揆軍が立て籠もったのが原城だったのか・・・。なるほど。
その原城跡があるのは記念館からほど近く。レンタカーならあっという間ですね。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産でもある「原城跡」
世界遺産のプレートが置いてありますね。
・・・っても、城跡なので、そこには城は無く地形と石垣が残ってるのみ。
島原・天草一揆(島原の乱)で一揆軍の総大将であった天草四郎。
生誕の年は諸説あるようだが、この一揆において若くして亡くなった事は有名である。
島原・天草一揆による死者数も諸説あるようだが、数千人単位の人が亡くなっている。
ただの石垣に見えるが、380年ほど前にそんな戦があったと場所とは。学びは大事ですね・・・。
天気良かったし歴史に触れられたし。良い訪問でした。
原城のあとは南島原から島原市方面へ向けて北上するのですが、
まぁ折角ここまで来たので南島原で昼飯を食っていきましょう。
海岸沿いの道路から山の方に入って、「鮎帰りの滝」方面へ向かう。
はい、こちらが南島原市の「滝の茶屋」です。なんか「人んち」感すごいですが、飲食店です。
「邪神ちゃん」の作中でこの店が登場する関係で、パネルが置いてありました。
このQRコードを読む事で、訪問者限定ムービーが見られるという。なるほどね・・・。
で、作中では島原手延そうめんを「流しそうめん」スタイルで食ってるシーンがあるのですが、
まぁどう見てもシーズンオフですよね。冬なので屋外の流しそうめんスペースが営業してるわけがありません。
でも、せっかく来たのでそうめん食いたいよね・・・。
「すいません、そうめんやってます?」
そうめんやってた!!
まさか温かいそうめんではなく、普通に氷の入った夏場スタイルのそうめんやんけ!
舞台探訪するファンのために、きっと冬場だけどそうめん用意しててくれたのね・・・。
ゆず胡椒を入れて食べるのが島原流らしい。
麺汁にゆず胡椒とか初めての組み合わせだが、意外と美味かった。
(なお、そうめんは店内で食いました)
滝の茶屋のすぐ近くにあるのが「鮎帰りの滝」
夏場は水遊びスポットなのでしょうか。冬場に来る場所では無かったな・・・。
鮎帰りの滝を後にし、次は島原市との市境の近く、普賢岳がよく見える場所までやって来ました。
立ち寄ったのは「大野木場砂防みらい館」という国土交通省の広報施設です。
雲仙岳および島原地区といえば、1991年に発生した火砕流による災害は有名ですね。
この施設は国土交通省による監視施設でもあり、災害の記録を残す資料館でもあります。
大野木場監視所の隣には、大火砕流で焼失した旧大野木場小学校が当時に近い状態で保存されています。
こちらはニュースで有名な1991年6月3日の火砕流ではなく、同年の9月15日に発生した火砕流により被災。
筆者はリアルタイムではなく後のテレビの特番で災害を知った世代ですが、大規模の火砕流は何度も発生したのですね。
(知らなかった)
児童は避難していたため人的被害は無かったものの、校舎はご覧の通りである・・・。
火山大国日本、長い年月で見ればどこかの火山はまた噴火します。
ここで得た教訓を生かし、また後世に伝える為にも災害遺構は必要ですね。
普賢岳の災害でよく登場するのが、マスコミの報道拠点となった「定点」
災害から30年の節目に、これまで手が付けられてなかったこの場所を整備したというのを報道で知りましたが
実際には立入禁止エリア内にあり、部外者は立ち入り不可の状態でした。
(写真は望遠で見た定点の白いモニュメント)
そんな感じで、南島原の長い歴史を知った1日でした。
<長崎観光は続きます>