ホームは地下深く。えちごトキめき鉄道のトンネル駅「筒石駅」を訪れました。

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日本全国には様々な「珍駅」がありますが、ここ新潟県にある筒石駅も有名ですね。

理由あってホームが地下深くにあるトンネル駅ですが、
今さら説明する必要もないほど有名な駅を久しぶりに訪問したのでその様子をさらっと紹介。

このページはこちらの記事の続きです。

2021年、直江津に鉄道の新名所ともなる「直江津D51レールパーク」がオープンしました。 日本でも蒸気機関車を保有・展示している鉄道会社はいくつか存在しますが、 電気で動くのが当たり前の現代においては、蒸気機関車なんて旧世代のものを動かすのは並大抵の事では無い。 そこで「圧縮空気」という方式を

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直江津から日本海側の国道をトレースして糸魚川方面を目指します。
この辺りって鉄路でも道路でも来ることもあまり無いし、ドライブがてらのんびり移動。

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国道8号線を走行していると、内陸側にちらほら見える特徴的な遺構
1969年(昭和44年)まで使用していた北陸本線の旧線だそうです。

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この廃線跡は「久比岐自転車道」として整備がされており、周辺でも観光PRが行われています。
PRキャラクターのパネルも近くの道の駅にありました。

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その名も「久比岐 凛」ちゃん。クビキリ・・・ン。

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そんな話はさておき、お目当ての筒石駅へと寄りましょう。
国道8号から離れ、集落を抜け、「こんな所に駅なんかあるのか」という雰囲気の先を突き進むと・・・

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あ、建物がありました。

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という訳でここが筒石駅の駅舎です。
駅は地下にあるので、この建物および周辺はとても鉄道駅である雰囲気なんか無い。どう見ても倉庫。

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珍駅ですがこれも立派な観光資源。自治体による紹介パネルが置いてあります。

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ホームへの高低差は約40m。
とても駆け込み乗車が出来る距離では無いが、列車は毎時1本程度なので、駆け込みたい気持ちも分かる。

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駅舎内は駅員も券売機も無く、完全な無人駅となっています。

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こちらは2007年に訪問した時の写真。
JR西日本時代には駅員が配置されていましたが、無人化に伴い窓口も塞がれてしまったのか。

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入場券という概念は無いので入場料金を運賃箱に入れるように書いてありました。
大人190円ですが小銭が無かったので200円入れときます。

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改札を抜けるといきなり下り階段。

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ある種の観光地なのと車でのアクセスはそんな悪くないので、他の観光客と途中ですれ違ったり。

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夏場なのでひんやり冷えたトンネルを下ること数分。下部に到達。

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ホームへは風圧の対策でドアが設置されています。
かつて特急列車が通過する時に大きな風圧があったそうですが、今は普通列車だけなのでその機会も無いだろう。

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こちらが直江津方面のホーム。奥に見えるのが糸魚川方面のホームです。
冷えたトンネル内にどこからか聞こえる流水音。珍スポットとして名高いだけあって変な雰囲気だ。

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筒石駅の駅名標。

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寄贈品なのか温度計がありました。気温19℃、湿度は75%とまるで洞窟だ。

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ちょうど列車が来ると良かったのですが、タイミングが悪かった。

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それほど広くないホーム探してみると、JRと書かれたままのものが残ってた。

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で、しばらく雰囲気を楽しんだ後に撤収。
貨物列車とか通過するタイミングで訪れると面白いかもしれませんね。

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ホームから階段を上がって・・・

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更に上がって地上へ近付くほど夏のあの蒸し暑さが戻ってくる・・・。

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という感じで珍駅筒石でした。トンネル内は冷えてるので夏場が面白いですね。たぶん。

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北陸本線が現在の地下新線へ移る際に、元々あった地上の筒石駅を移設したため誕生したもの。
しかし現実には集落から離れて、かつホームも深いので殆ど利用者のない駅になってしまった。

現代では考えられないような駅ですが、当時だから出来た珍駅だったのでしょう。

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帰りがけに糸魚川のヒスイ海岸に立ち寄り。

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ここでは翡翠の採取が出来るので有名らしいのですが・・・
探すのは簡単じゃ無さそうなので雰囲気を楽しむのみでした。

そんな感じで新潟の夏の話題でした。

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