圧縮空気で機関車動く、乗れる。えちごトキめき鉄道「直江津D51レールパーク」へ行ってきた話。

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2021年、直江津に鉄道の新名所ともなる「直江津D51レールパーク」がオープンしました。

日本でも蒸気機関車を保有・展示している鉄道会社はいくつか存在しますが、
電気で動くのが当たり前の現代においては、蒸気機関車なんて旧世代のものを動かすのは並大抵の事では無い。

そこで「圧縮空気」という方式を組み込んで動かせるようにしたのが、この直江津のD51。
この車両、5年契約(延長可)で大阪の企業から借りているという事で、行けるうちに行っておきました。

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という訳で新潟県へやって来ました。
前日は奈良井宿とか見たり、長野駅前で蕎麦食ったりしましたが、その辺は省略。

長野駅前のホテルから一般道で直江津へ向かっています。

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直江津D51レールパークは直江津駅の脇。えちごトキめき鉄道の車両基地の一部を使って営業しているようです。
駐車場はありませんので、駅前のコイン駐車場を利用しましょう。

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車両基地の裏口っぽい所が入口になってました。

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大手の鉄道会社がやってるような鉄道博物館とは違って、こちらは工夫を凝らして営業しているという印象。
SLの乗車体験と合わせて大人1,000円と割高な価格ですが、三セク鉄道の台所事情を考えるとそんなもんでしょうか。

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オープンと同時に入園だったので、特に乗車整理券に漏れる事はなく。

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メインの展示スペースとなるのが、旧直江津機関区の扇形車庫の内部。

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扇形車庫内の展示の目玉は、やはりJR西日本から購入した413系急行色車両でしょうか。

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中身は休憩スペース兼、えちごトキめき鉄道のグッズ販売会場となってました。
ちょっと前までは北陸本線で普通に走ってた車両ですが、時代が進むと貴重な存在となるのですね。

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扇形車庫は4線分なので、扇形車庫の存在をウリにしてる他所ほどの迫力はない。

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さて、このレールパークの名前にもなってる国鉄D51形蒸気機関車がお目見え。

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冒頭に「圧縮空気」と書いてありますが、この機関車は石炭を燃やした熱と水で蒸気を発生させるのではなく、
工業用のコンプレッサーを詰んで、そのコンプレッサーから出る圧縮空気で車輪を動かすという改造を受けたもの。

車両をよーく見ると、後から付け足したような小径のホースがボディを這ってます

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ホースは石炭車から伸びているようで・・・・

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あ、よく見たら木材か何かで目隠ししてある!!
隙間からチラっと見えるのはコンプレッサーでしょうか?

とまぁ、レガシーな車両を現代の技術で何とか動かそうとしたのがこの圧縮空気方式。
パッと見は分からないし、これはこれで良いのではないでしょうか。

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乗車体験は客車ではなく、緩急車を使って行われます。

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車内は鉄道マニアとファミリー層が6:4って感じでしょうか。そうなりますよね・・・。

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乗車体験は車両基地から直江津駅近くの少しの距離を往復します。
本当はこのまま営業線を走ることが出来れば良いのですが、残念ながらこの車両がそこを走ることは許されていません。

これは先頭から見た光景ですが、SLの乗車って窓から顔を出さないとよく分からないんですよんね。

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再び車両基地の方まで戻って下車。

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車内の扇風機をどうやって動かしてるのかと思ったら、アウトドア用の大型バッテリーで動かしてました。
なるほど、時代が進めばこういう手法が、しかも市販品で出来ますもんね。

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乗車体験が終わったあとは、転車台パフォーマンス。
緩急車を切り離して、蒸気機関車は転車台の方へ進みます。

うん、蒸気機関車は外から走ってる姿を見た方が分かりやすいし面白いですね。

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転車台をぐるっと1周して・・・

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元の位置へと戻ってゆきます。

圧縮空気でもパッと見は何が違うのかなんて、たぶん分からないと思います。
細かい所を言えばそりゃ違う所もあるでしょうが、これはこれでアリなんじゃないでしょうか。

将来的には営業路線を走れるとベストですが、それには安全性やら法律の壁があって難しそう。

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入場券に付いていた引換券で、「線路の石の缶詰」を作ってお土産に持って帰る事が出来ます。

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ネタ的に面白いんですが、線路の石を貰っても困るので
私はスマートボールやって、残念賞の駄菓子を貰っておきました。

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えちごトキめき鉄道。北陸新幹線開業を期に旧JR信越本線と旧北陸本線を引き継いだ第三セクター
これからは地域だけではなく、このようなイベントで他の地域からも人を集めなければなりません。

鉄道界隈では有名な話ですが、えちごトキめき鉄道の社長は元いすみ鉄道社長の鳥塚亮さん。
蒸気機関車を借りるのも輸送するのも、イベントを運営するのも人手とお金のかかる事です。
そこへ積極的に手をかけ、これだけの話題性を集めているトキ鉄には今後も話題は尽きなさそう。

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レールパークの帰りには、直江津駅の東側にある「かけそば つかだ」に足を運びました。

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見たところ何の変哲もないセルフそば屋っぽいですが
ここの「かけ中か(中華)」というのが上越市のB旧グルメとして有名という事で、天ぷら中華そばを注文。

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出てきたのは、そばつゆに中華麺が入った一杯。
姫路の「えきそば」みたいなものですね。コショウを掛けて中華そばのような、かけそばのような独特な味わいを頂きました。

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そんなこんなで直江津でした。その後は日本海をドライブして糸魚川へ向かいました。

日本全国には様々な「珍駅」がありますが、ここ新潟県にある筒石駅も有名ですね。 理由あってホームが地下深くにあるトンネル駅ですが、 今さら説明する必要もないほど有名な駅を久しぶりに訪問したのでその様子をさらっと紹介。
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