廃線後も動いてる!旧国鉄佐賀線「筑後川昇開橋」を路線バスで訪問する
筑後川昇開橋。その名のとおり「昇って開く橋」である。
鉄道は既に廃線してしまっているが、今は観光用として保存されており、橋が稼働する姿を今日も見る事が出来る。
佐賀駅から路線バスが出ているようなので、寄り道がてら足を運んでみました。
このページはこちらの記事の続きです。
という訳で、前回の武雄温泉から各駅停車で佐賀にやって来ました。
佐賀駅を訪問するのは、実は今回が初めてだったりする。
筑後川昇開橋へのバスは佐賀市営バスのバスターミナルより出ているらしい。
駅に隣接するターミナルへ行ってみると、ドーンデザインな椅子が置いてあるあたり、やはりここは九州だと実感する。
バスターミナルの3番乗り場から「早津江線」に乗り、「昇開橋前」バス停で下車。おおよそ30分の乗車です。
データイムは1時間に1本しか存在しないので、事前に調べてから行動したいところ。
GoogleMapsのアプリが佐賀市営バスにも対応していたので、乗り逃して無駄な待ち時間が出なくて助かった。
バス車内で佐賀市営バスの1日乗車券を購入。
昇開橋までの単純往復の場合は不要ですが、たぶん何処か寄り道すると思って購入しといた。
しばらくバスに揺られていると、視界の先には筑後川が。そしてうっすら昇開橋が見えていますね
はい、昇開橋前バス停に到着。
「昇開橋前」とは言うものの、バス停はそれほど「前」ではない
何やらサイレンが鳴り響いて、何事かと思えば昇開橋が動いているみたい。
おおお、早く見に行かねば!!
佐賀線が廃線してからは遊歩道として保存されている昇開橋。
端の両端は公園として整備されており、佐賀県側は道の駅(橋の駅)も存在している。
・・・ならばバス停はこの公園の所に移転した方が便利なのでは?
用意されている時間割を見る限り、昇開橋は定休日を除いて毎時1回動いているようなのだが、
あれ、さっきこの時間割と関係無い時間にサイレン鳴ってたけども、どうなってるんだ?
とりあえず橋を渡って昇開橋部分へ行ってみよう。
河口が近く川幅の広い筑後川に、こんな狭い歩行者専用の橋が架かっているって変な感じ。
昇開橋から上流を見た図。写真の左側が佐賀県で、右側が福岡県であり、県境の川である。
折角の絶景スポットなのに、天気が悪いのは残念だ。
あー、橋が降りてくる。あの時間割は何だったんだ?
降りてきました。
今は完全に遊歩道として改修されているが、かつてここに鉄道が通っていたと思うと感慨深いな。
制御盤は福岡側にあり、運営スタッフのおっちゃん2人もこちら側に常駐。
「どっから来た?」「それ、すぐに動かしたるばい」とノリノリで橋を操作。時間割を無視して大丈夫なのか?
まぁ、動いてるところ間近で見られたのでいいか。
見上げるととても大きな昇開橋。
鉄道の運行本数はそれほど多くなかったため、常時上げっぱなしで鉄道が通る時のみ下げたそうだ。
橋を渡りきって、こちらは福岡県側。
かつて筑後若津という駅が存在していたそうなので、ここは駅跡地という事になる。
あちら側に道の駅があったように、こちら側にはコンテナを利用した商店がいくつか立ち並ぶ。
「いかにも駅です!!」という施設は残っていないため雰囲気は感じられないが、
鉄道に関係ある機器類が謎の配置具合なので、何だコレ状態である。
廃線跡はしばらくそのまま遊歩道として整備されており、こっちは見る人が見れば雰囲気は残っている感じだ。
昇開橋のおっちゃんに「まんじゅう屋があるよ」って教えて貰ったので行ってみました
ちなみに、ここは福岡県大川市という自治体になる。
昔ながらのおまんじゅう屋さん、って感じの店構えとラインナップ。
昇開橋のイラスト入りのまんじゅうもあったので、後で食べる用に購入。
昇開橋の少し下流に、国土交通省の「筑後川交流館はなむね」という施設があるそうなので行ってみた
こういう施設って確か河川に関する資料展示とかあるんですよね。気になるのでワクワクしてたのですが・・・
新型コロナウイルスの影響で休館でした。ファッキン!!
こんな所にもコロナの影響。おのれウイルスめ・・・。
あと大川昇開橋温泉なんて施設もありました。昇開橋が見えるスーパー銭湯なのかな?
そんなこんなで筑後川昇開橋でした。
バスが1時間に1本なので、滞在時間にあんま余裕無かった・・・。
観光客が通る度に昇降を繰り返す昇開橋。なかなか貴重な文化財が見られて大満足でした。
せっかく1日乗車券を買ったのだし、近くにあるもうひとつの観光スポットへ寄り道しましょう。
<次回に続きます>