自宅の一部の私設資料館「横井庄一記念館」へ足を運びました(名古屋市中川区)

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太平洋戦争終結から28年間、終戦を知らずグアム島のジャングルでサバイバル生活を行っていた「横井庄一」氏
1972年に現地住民に遭遇、同年に日本へ帰国。「恥ずかしながら帰って参りました」は流行語にもなった。

横井氏は1997年、82歳にてこの世を去りましたが、2004年に妻の横井美保子氏により
自宅の一部を改装して作られたのがこの「横井庄一記念館」である。

今回はその横井庄一記念館を訪れました。

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横井庄一記念館があるのは、名古屋市中川区富田町千音寺。
名古屋西JCTのあたりといえば分かりやすいであろう。市境に近く、写真の道路の左側は既に大治町である

記念館といえ冒頭に書いたとおり住宅地にある民家であるため、駐車場などない
訪問するには地下鉄岩塚駅から市バス幹中村1系統で千音寺バス停より徒歩10分でしょうか。

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その市境にあるのが横井庄一記念館である。

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案内板こそ出ているものの、その外観はまさに民家である。

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勝手に入って良いのか分からず、民家さながらインターホンのボタンを押す
しばらくして高齢の女性がドアを開けたので、記念館を見に来た旨を伝え家に上げて頂きました。

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「写真は個人で使うだけにしてね」という事なので掲載はせず。
代わりに案内チラシの雰囲気を紹介。

案内して頂いた高齢の女性こそ、横井庄一氏の妻であり館長である横井美保子さん。
御年90歳になりますが、まだまだお元気で記念館の展示品や庄一氏に関わるお話を聞かせて頂きました。

記念館に展示されているのは、グアム島でのサバイバル生活時代のものから帰国後の執筆書籍など多岐にわたる。
特に目立つのは、サバイバル生活時代に住居として使っていた洞穴(ヨコイケーブ)の再現模型であろう。
28年間(実際は何度か別の穴へ移住している)住居として使っていたため、換気口・井戸・下水などが揃っている
これを単独で、しかも敵国兵に見つからないようと隠密に行動・生活していたというので驚きだ。

妻の横井美保子さんは、庄一氏が帰国後にお見合い結婚をされており、また年齢は少し離れている。
日本では自殺者が多い事に対し、庄一氏の生き方が何かの役に立つのではないか。と設立の理由のひとつだという。

この4月からは新たにNPO法人が発足し、新体制での運営になるという。
貴重なお話を色々と伺いましたが、この記念館はこれから先も運営されるようなので安心しました。

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室内に置いてあった下敷きが「世界デザイン博覧会」だった!今や貴重品!!

【横井庄一記念館】

住所:名古屋市中川区冨田町千音寺稲屋4175
時間:10時-16時30分(日曜日のみ開館)

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