春の瀬戸内しまなみ海道サイクリング体験!想像以上に美しく楽しかった。
□この記事は『鉄道むすめスタンプ広島電鉄:鷹野みゆき編』の続きの記事です
広島からの帰り道に立ち寄ったのは、広島県の尾道市から愛媛県の今治市を繋ぐ「しまなみ海道」
近年サイクリングロードとして国内外から注目されているらしく、どんなものか足を運んでみました。
全長約70kmと初心者には辛い距離ですが、乗り捨て可能なレンタサイクルも整備されており
「ちょっと興味がある」レベルでも楽しめる、そんなしまなみ海道のお話。
宿泊先のホテルをチェックアウトして川沿いの桜を眺める
・・・今日も良い天気になりそうだ。絶好のサイクリング日和になると良いな
平日朝のラッシュのためか、路面電車は広島駅前で渋滞中。
路面電車の渋滞はなかなか見られないぞ
今日も基本的には18きっぷでの移動なのですが、朝ラッシュ回避と朝の時間を確保するため
最初の目的地までは新幹線を使って移動します。
500系こだま号に乗車。こいつも久しぶりに乗るな
先頭車両にはお子様向けの運転台(フリースペース)が設置されている車両でした。
速度計は実際の速度と連動しているのかな?と思ったら300km/hで固定されているみたい。こだわりポイント?
目的地の三原駅へ到着したら、早歩きでそそくさと移動。
「しまなみ海道」といえば、冒頭に書いたとおり尾道が始点(終点)ですが、三原へ来たのには理由があります。
なんとか間に合ったー!
三原駅から徒歩数分にあるフェリーターミナルより高速船に乗継ぐ(9分接続)
ここ三原港から、しまなみ海道の島のひとつ、因島の重井港へ行く事が出来るのです。
高速船は乗客を乗せて出航。
因島の重井港にもレンタサイクルステーションがあり、尾道までの距離は約20km
尾道から往復するとロスが多いので、距離的にも因島から尾道まで乗るのが丁度良いかなと。
さすがに平日の午前中なので、離島へ向かう乗客も少ないか
前方に瀬戸内の島々が見えてきましたよー
高速船は単純往復ではなく、三原からいくつかの港へ寄港しながら運行するスタイル。
離島の多い瀬戸内ならではですね。2港目で目的地である因島の重井港(重井西港)へと到着です。
因島へやってきたぞー!
過去にしまなみ海道を通過した事はありますが、訪れるのはこれが初めて。
フェリーターミナルの窓口にて、自転車の貸出し手続きをします。
通常自転車は1日500円、保証料1,000円、乗捨加算料が1,000円
乗捨加算料は保証料と相殺されるので、片道利用は1,500円ですね。
自転車は子供用からママチャリ、シティサイクルやマウンテンバイクなど色々と用意されていました。
さすがに自転車乗り御用達の本格的なやつ(抽象的な表現)はありませんが、変速機能があれば何とかなるっしょ
そいじゃ尾道へ向かうために、まずは因島大橋へと向かいましょう
サイクリングロードとしてPRしている事もあり、島内各所に自転車乗り向けの表示板が出ています
あと道路には尾道方面と今治方面、それぞれに自転車走行用のラインが引いてあります
尾道といえば、造船業とそれに関係する金属加工業が有名な産業
海沿いを走っていたら、大きなサルベージ船が見えた。ここらでは日常的な光景なのですね。
立ち寄った海岸。海が透き通っていて綺麗だ
因島大橋の近くまでやって来ました。これを渡れば向島です。
その因島大橋へ行く前にちょっと寄り道。
大浜崎灯台と灯台記念館へ立ち寄ります
この辺りは古くから交通の要所として多くの船舶が往来しており
その運行の安全に欠かせないのが灯台の存在。
ここ大浜崎灯台もそのひとつ。
灯台記念館(旧大浜埼船舶通航潮流信号所)は1910年(明治43年)に建築され、現代に至ります。
残念ながら中には入れず、外観と窓越しで展示物を見る事が出来る程度。
こちらが大浜崎灯台。1894年(明治27年)に点灯され、現在も船舶の安全運行を支えます
灯台からも因島大橋がよく見えるビュースポットとなっております。
あぁ、美しい光景。
ちなみに、声優:松来未祐さんの「愛が咲いた日」というキャラソンのMVロケ地は、ここ大浜崎灯台だったりします。
松来さんが広島県出身、というのも関係しているとか。
灯台記念館の裏手も
近くの砂浜もMVで使われているので、興味のある方は映像を探してみてください。
さて、灯台で松来未祐探訪をした所で、いよいよ因島大橋を渡ります。
しまなみ海道に架かる7つの橋のうち、新尾道大橋以外は歩行者・自転車も通行が可能になっています。
船舶が通行するため、橋桁が高い位置にある。
なので橋の高さまでアプローチする、この勾配がすげー辛いのなんの!
やっとやって来ました・・・。
無人の料金所があり、原付はここで通行料を支払います。
本来自転車も有料でしたが、自治体の政策により期間限定で無料で通行が可能です。
二段階構造となっている因島大橋。上が自動車専用道で、自転車は隔離された下の通路を抜けます
海上のため強い風を感じる。金網と鉄骨がある関係で眺望はあまり良くない
渡り終えたぞー!後は下り坂のご褒美タイムだ!
向島へ渡ったあたりから、尾道側から訪れる自転車観光客の数がぐっと増えました
「サイクリストの聖地」という事でガチ勢も居ましたが、多いのは圧倒的にレンタサイクルの観光客
ガチ勢で賑わっている場所かと思ってたので、ちょっと意外でした
再び海沿いを走ります
さっき渡ってきたばかりの因島大橋が見えます。どーんと構えるこの姿、素晴らしい!
所々にビュースポットが用意されているので、自転車を停めて安全に記念撮影とか出来ます。
今回走るのは20km弱としまなみ海道の一部だけですが、この距離でも立ち止まりたい場所が多々ありました
そう考えると、今治まで一気に走り抜けるのは、ちょっと勿体なく感じますね。
向島を尾道駅方面へ向けて走る。
島の北側は市街地なので、瀬戸内っぽい景色が楽しめるのもここまでかな。
尾道へ渡るための渡船場の近くにある「後藤飲料水工業所」へ立ち寄る
ここでは昔懐かしのサイダーを販売しています(1本150円)
メディアでよく紹介されるので、ここへ立ち寄るサイクリストも多いとか。
疲れた体にサイダーが美味い!
向島から尾道(本州側)へ尾道水道を渡るラストは渡船を利用するように案内がされています。
これを渡ればゴールだ。もうちょっと走りたい気もするけど、やはり尻が痛いのだ!
運賃は大人100円と自転車10円の合計110円です。
渡船は随時運航で本州側と向島をひたすら往復している
徒歩の人も、自転車もバイクも自動車も。色々な人を乗せて渡船は動きます
この渡船はまさに市民の足ですね。日常感があって面白い
ほんの僅かな船旅で本州へと戻ります
尾道駅近くにあるサイクルステーションで自転車を返却。いやー、疲れたけど面白かった!
こんだけ楽しいなら、次は是非とも今治まで渡ってみたい。きっと楽しいと思う!
そんなこんなで、春のしまなみ海道サイクリング体験でした。
尾道駅からは在来線と新幹線を乗り継いで名古屋へと帰りました(省略)
観光を交えつつのスタンプラリー旅は、まだまだ続きそうです。
<春のスタンプラリー回収旅でした>