さらばフラワーライン。名鉄海上観光船「師崎-伊良湖」航路、廃止前の乗り納めへ
2014年9月30日をもって、知多半島「師崎港」と渥美半島の「伊良湖港」を結ぶフェリー航路が廃止となります。
同航路はフェリーを運航する名鉄海上観光船の高速船で残りますが、今後は車を使っての移動が出来なくなります。
実は私にとって今回が初めての乗船。最初で最後となったフラワーラインへ乗船したお話。
朝も早くから河和行きの名鉄特急に乗車する。師崎港は知多半島の最南端になる港です
最寄り駅は河和駅なので、まずはそれに乗って知多半島の河和へ。
名鉄海上観光船は、河和駅の近くにある「河和港」と、知多半島の先の「師崎港」より発着しています。
河和港は歩いて行ける距離なんですが、師崎へはバスに乗って30分弱の距離。
バスで移動・・・のつもりでしたが、どうも接続がシビアだったので河和で合流した友人の車で南下
師崎港の案内が見えました。
交差点を曲がって進むと、フェリーに乗船待ちと思われる車の列がちらり。廃止直前で混雑してるんでしょうか?
近くの公共駐車場に車を停めます。
車を乗せるのも良かったんですが、帰ってくるの大変なので旅客のみの乗船
旅客ターミナルで乗船券の購入。旅客は伊良湖港まで大人片道1,200円
そういえばここ「孤独のグルメSeason4」の日間賀島編で登場しましたね
車を降りた時点で出港10分前、ターミナルでチケットを購入したら数分前
あんまりのんびりしている暇は無い。ちゃっちゃとフェリーに乗っちゃいましょう!
乗用車なら40台ほど積載可能な「フラワーライン」
ランプウェイを渡り、ぱっくり開いたその場所から船内へ乗り込むその瞬間は、いつもワクワクします。
どんな船なんだろう、どんな客室なんだろう・・・と。
車両甲板で目立ったのは自転車の数々
このフェリーを使って知多半島と渥美半島を走り抜けるのでしょう
朝の8時半にこれだけの数が並んでいるのは、はやり廃止間近の駆け込みなんだろうか?
甲板に並ぶ乗用車。
このフェリーが無くなると、観光客は減り、生活に利用していた地域住民は遠回りを余儀なくされる
けれども廃止の理由は大幅な赤字・・・。
とにかく、出港するし階段を上がって客席の方へ行っていましょう
それなりに車は並んでたように見えたんですが、客席はガラガラ
廃止間近でもこの模様。廃止も仕方が無かったのかもしれません
おーっと、船が出るぞ。急いで船尾のデッキへ移る
ランプウェイが外され出港の体制へ
これだけの大きさのフェリー、運行するには多くの人員が必要となります
船尾での乗組員の作業などを見つつ、桟橋から離れる様子を眺める
フェリーに限らず、船舶といえば屋外のデッキよね!
最上部の甲板に行けるみたいだし、行ってみましょう!
フェリーは既に師崎港を抜けていました。
「のんびり」のイメージでしたけど、港を抜けるのは早いのね
デッキは記念撮影をする人たちで賑わう
今日は良い秋空だなぁ。晴れて良かった
名鉄海上観光船のファンネル(煙突)マーク
フェリー「フラワーライン」は航路廃止後どうなるのでしょうか。
新聞記事によると、建造から20年が経過し更新時期が近付いていると。
廃船になるのか、国内外の何処かへ売却されるのか・・・?
再び客船内を見て回りましょうか
ブラウン管のテレビでは地デジ放送が流れている
当然ならが簡易地デジチューナー使用でした。
自動販売機は「休止」の貼り紙。末期ともなると仕方が無いか
かつて何かの窓口だったスペースもカーテンが閉まっている
貼り紙類も、この時期だろうか少し寂しく感じる
やっぱりあった。「知多娘。」のポスター
師崎から伊良湖は肉眼で目視可能な距離ですが、フェリーは40分という時間をかけて進みます。
ずっと見えているので、早いんだか遅いんだかよく分からない
伊良湖港には別のフェリーが停泊しています。
伊良湖港と鳥羽港を結ぶ伊勢湾フェリー
こちらも過去に航路廃止の話題がありましたが、自治体の支援により2014年現在は存続をしています。
(ただし親会社であった名鉄と近鉄は両社とも経営から手を引いた)
伊良湖港に到着したみたいです。
車両甲板に降りたら車が発進中。危ないので隅で待機
自動車、自転車、バイクと次々とフェリーを下りる
ガラーンとなった甲板がちょっと寂しい。
フェリーは折り返し、師崎港へと車両と旅客を乗せて出航するみたい
折り返しのフェリーには乗らず、伊良湖港側から出港を見送る。
このフェリーがお客を乗せて運航するのも、残り1週間程度。
「経営」という重い問題がありますが、これまであった交通機関が無くなってしまうのは、やっぱり寂しい。
さようなら、師崎-伊良湖フェリー航路。愛知県内でフェリーに乗れて面白かったよ。