秋の九州、ぶらり半周ひとり旅。その4:指宿砂むし温泉とJR最南端の西大山駅編
□このレポートは『その3:指宿の観光列車「指宿のたまて箱」編』の続きです。
指宿枕崎線といえば、JR路線最南端の西大山駅があります
西大山駅は指宿駅から3駅と比較的近い立地。
折角ここまで来ているのだし、指宿で砂むし温泉を堪能して更に最南端へ行こうじゃないですか
観光特急列車「指宿のたまて箱」号を降りて指宿駅前のバス停へ
南国っぽい雰囲気の木が駅前にニョキっと。でもここ指宿といえば指宿温泉。とても温泉地とは思えませんね
指宿駅から指宿温泉までは少し離れており、歩くと30分弱くらいの距離
ここは時間短縮とばかりに駅前からバス路線を利用。本数はそんなに多くないので、事前に時刻の確認が必要ですね
到着したのは、砂むし会館「砂楽」という施設。バスで数分130円でした
そう、指宿といえば有名なのは砂むし温泉ですね!
ここ砂むし会館では、そんな砂むし温泉へ気軽に入浴(?)出来る施設。財団法人が運営しているそうです
料金は大人900円と思っていたよりは安くて驚いた(タオル必須。持込可)
砂でザックザック埋める手間とかかかるだろうから、もうちょっと相場は高いものだと。
砂むし会館のすぐ隣、海岸に見える施設が砂むし温泉かな?
ここへ来て初めて知ったのですが、天候が良く干潮の時刻では波打ち際で砂むし入浴が出来るらしい
それは知らなかったー。事前にWEBで見た時は屋根のある施設の写真ばっかりだったもんで
案内によると、この日の天然砂むし入浴は14時かららしい。残念だけど今日は無理ぽいですね
でもまぁ、気を取り直して通常の全天候型の砂むし温泉へと入ることにしましょう
受付で料金を支払い申し込むと浴衣を渡されるので、これに着替えます。
ちなみに全裸の上から浴衣を着用。なんか変な気分だぜ!
更衣室でノーパン浴衣姿に着替えたら、そのままの姿でビーチサンダルを履いて砂むし温泉会場へ
浴衣で海岸まで行く。これ冬のシーズンだとくそ寒そうだけど、どうしてるんだろう?
施設へ行くと大きな砂場がいくつも並ぶ。
そしてそこには、埋められて頭だけが出ている人が何だか異様な光景・・・。
区画ごとに利用後は熱湯を流し込んで消毒しているそうです
よく考えたら、前の人が利用した後の砂場って汗まみれですよね。そんな手間が掛かってるのか
案内された区画へ行くと、スタッフの方に「ここに寝てください」と指示されます
そして砂の枕に砂のベッドへと横になったら準備完了。ザックザックと砂が被せられ埋められます
生き埋めにされて殺されるってこんな感じなのかな?という、今までに味わった事の無いくらいの変な感じに
案内としては10分が目安。長時間の入浴は危険との事
最初は「温かい砂」と感じていましたが、これが時間経過と共にじんわり熱く感じるのです
脱出は自ら砂の中から起き上がり、這い出た頃には浴衣がびっしょり汗まみれでした
これが指宿の砂むし温泉か・・・。いや、堪能でした。
更衣室へと帰る道のり、ふと海岸の方を見たら地面から湯気がゆらゆら
本当にここは海岸が熱いんだなぁと実感。
砂むし後は浴衣を脱いでそのまま併設の温泉でゆったり・・・。
前からちょっと体験したかった砂むし温泉。わざわざ来た甲斐がありました
砂むし以外にも指宿の温泉を堪能したかったのですが、今日は他にも予定を組み込んでいるので駅へ戻ります
ちょうど良い時間のバスもあったのですが、その先に乗る列車の時間まで余裕があるので歩きますか
海岸沿いにあったのは「海中足湯」なるスポット。海中だと・・・?
通りかかったホテルの入口に目をやると「特急指宿のたまて箱運行」と書いてあります
やはり地元としては、アクセス路線のひとつでもある指宿枕崎線に観光列車が走るのは喜ばしい事のようですね
駅前の商店街には九州新幹線全通を歓迎する横断幕が
という訳で、戻って参りました指宿駅。
パッと見て気付くかもしれませんが、この駅舎も水戸岡鋭治氏のドーンデザインによりデザインされたもの
と言っても改築ではなく、元の駅舎の外壁に木材を付け足したような手法によるリニューアルのようです。
よーく見ると、木材が外壁に貼り付いてるのが分かりますね
トイレの入口にある「のれん」も、指宿のたまて箱の車内にあったのと似たような感じじゃないですか
駅舎内にあるこの椅子も、鹿児島中央駅で見たのと同じタイプですね
この椅子にピンと来たらそれはドーンデザインだ。間違いない!
階段にも木材で加工されてます。木材ってのもドーンデザイン共通デザイン
駅スタンプがありました。スタンプぺったん!
さて、指宿まで来るのに利用した「指宿レール&バスきっぷ」ですが
このきっぷの効力をよく見ると、指宿の往復だけではなく西大山駅まで行ける事になってます。
西大山駅って何があるの?
はい、そこはJR最南端の駅なんです
という訳で「きっぷは活用しなきゃ損」的な意味合いで、西大山駅へと向かいましょう
しかしながら、指宿枕崎線は指宿寄りは本数がそこそこありますが、枕崎方面の本数はかなり少ないです
そこら辺は時刻表との睨めっこですね。砂むし温泉を早めに切り上げたのも、この列車に乗るのが理由です
西大山駅は3駅隣なので、感覚的には「あっという間」ですね。
西大山駅に到着・・・。あれれ、思いのほか多く人が降りるぞ?
「JR最南端の駅」という理由もあってか、他の駅と比べて少しだけ長めに停車しているとの事
それを利用して下車しているみたいです。なるほど・・・
そして列車が行ってしまいました・・・。
写真とかでよく使われると思うアングルがこちら。ホームから枕崎駅方面を見た様子
奥に見えるのは「開聞岳」という標高924mの火山だそうです。
周辺が平地で、あの山だけ背景にどどーんとあるので絵になりますね。ちなみに今日は天気が悪いのでアレですが
ホームはこんな感じに。狭くちっちゃく簡素なもの
駐車場も整備されているし観光ガイドにも載っているのもあってか
列車から降りた人より、車でここへ来ている人の方が多かったみたいです
駐車場から見た西大山駅。花壇といい手入れが行き届いている無人駅
黄色いポストなんかもありました。
ホームには駅ノートがありました。こちらも状態も良く、ちゃんと管理されてるって感じでした
時刻表はこちら。1日に片方向8本なので、北海道とかのそれと比べれば多い方・・・なのかな?
13:36の列車でここに来たので、14:17の列車で枕崎駅へと帰る予定です。それまでベンチでまったりしてましょう。
東西南北、JRの端っこ駅が紹介されています。
最北は稚内駅、最東は東根室駅。最西は佐世保駅と紹介されていますが
JR以外を含めた「鉄道の駅」としての最南端と最西端は沖縄の「ゆいレール」なんですよね
なので「JR最南端」とアピールしているのが西大山駅なのでした。
JR最南端ですよ!日本最南端の駅はゆいレール赤嶺駅ですから
そうこうしている間に指宿方面の列車がやって来ました。最南端の駅とはこれでサヨウナラ
グッバイ西大山駅。次に来る機会は・・・あるのかな?
列車に揺られてドコドコと指宿駅へと再び戻ります
夕暮れまで時間も僅かに残っているので、きっぷの効力を使って次のスポットを目指します