秋の九州、ぶらり半周ひとり旅。その3:指宿の観光列車「指宿のたまて箱」編

□このレポートは『その2:宮崎観光後編』の続きです。

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九州滞在2日目は鹿児島の旅。2011年春の九州新幹線全通に合わせて運行を開始したこの観光列車
指宿枕崎線の観光列車「指宿のたまて箱」がメイン。これに乗っていざ行こう指宿へ!

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2011年11月12日。おはようございます。宿泊先のホテルにて朝支度中

この時期の気温としては、私の地元名古屋よりちょっと温かいですね
前日は暖かめの格好して九州へ到着したので、ちょっと暑いくらいでした。

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桜島上空の風の予報もやるのか。鹿児島に来ているって感じがしますね

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さてさて、時刻は9時半ちょっと前。今日は割とのんびりスタートです
朝支度を終えてホテルを抜けて、鹿児島中央駅へやって来ました

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本日のお目当ての列車に乗り込む前に、売店で駅弁を買っておきましょう
改札脇の売店には多くの駅弁がずらりと並ぶ。何を買おうか悩みますね・・・。鹿児島といえば黒豚かな?

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「駅弁ひとり旅」コラボ弁当が売ってるがやー!

作中のひとコマのように駅弁の中身を紹介したパッケージのイラスト。中身が何か分かりやすい
色々あって駅弁選びに悩んでたけど、今回はこの駅弁を買っていきましょう

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さて、この記事のタイトルにもあるように、今から乗車するのは観光列車の「指宿のたまて箱」号です
鹿児島中央駅から指宿枕崎線の指宿駅まで向かうこの観光列車。九州新幹線全通と共に新たに誕生したばかり

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本日利用するのは「指宿レール&バスきっぷ」というきっぷ。鹿児島中央から指宿まで往復して3,000円也

片道、または往復「指宿のたまて箱」に乗車出来るのですが、このきっぷはJR九州エリアでしか買えないんです
特急に乗るには指定席が必要なので、遠方からの利用者だと指定席券の確保が難しい。

そこで、私は地元で「指宿のたまて箱」の指定席特急券を購入(\1,100-)して
前日に鹿児島中央駅で特急券を払して同時にでこのフリーきっぷの指定席として割り当ててもらいました。

払い戻しの手数料を差し引いてもフリーきっぷの方が安かったのでそうしたのですが
鹿児島中央駅の窓口の方いわく「同じ列車の指定だから払い戻し手数料は要りませんよ」との判断でした
遠方の方は参考までに。

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さて、駅弁を持って駅のホームで列車の入線を待機。さてさて、どんな特急列車がやって来るのでしょうか・・・?

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ホームの向こう側から変なのが現れましたよー!

左右非対象の変な奴、指宿のたまて箱だ!

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海側が白、山側が黒という奇抜なデザイン。
これももちろん、水戸岡鋭治氏のドーンデザイン研究所によるもの。いやいや、左右非対象カラーとは恐れ入った

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鹿児島中央駅では山側の黒色がホームに面してます

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ドアが開いて、さぁ乗ろうと思ったら車両上部からなんか出てる!

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ブシューっと噴射されているのは煙に見立てたミスト
「たまて箱」を開けた時に、箱から出てきた煙をイメージしているとか。ギミックが凝ってるというか何というか

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車体側面のロゴデザイン

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やはり人気の観光列車。2両編成のため座席はそんなに多くなく、本日も満席との案内
それでも2両で満席となると、乗客は結構な数。ホームには続々と人が集まります

とりあえず車両に乗り込みましょうか。

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車内は木材が多く使われている、という部分に関しては他の九州の観光列車と同じですね
山側が標準的な2列シート、海側は座席が窓側を向いているのがこの「指宿のたまて箱」の大きな特徴ですね

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荷棚にも手を加えています。さすがドーンデザイン

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特急の停車駅が「鹿児島中央」「喜入」「指宿」の3駅のみなので、案内がこんな簡略的なものに。

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デッキ部分には床からニョキっと伸びた手すり。船舶をイメージしてるのかな?

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4人掛けの固定ボックス席

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和歌山電鐵の「たま電車」にもあったベビーサークルがここにも。好評だったのでしょうか?

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子供しか座れない、子供専用の座席も3席用意されていました
ここは指定席ではなく、共用のフリースペース。景色が見えるように床が高くなってますね

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ちなみに、1人で指定席券を購入した私の席なのですが・・・

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これでした。ここ共用スペースじゃなくて指定席だったのか!

購入する時に4人だとボックス席、2人だと2列シート
そして1人だと、こういう知らない人同士が隣り合わせにならないように振り分けられるシステムなのでしょうか?

まぁ、知らない人が隣で気まずい思いをしない点では良いですね。

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トイレと車販基地はこんな感じ。「のれん」を使ってるのもドーンデザインっぽいですね

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列車と観光情報が流れる液晶テレビと記念スタンプ。台紙も用意されてます

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折角なのでスタンプぺったん。

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記念撮影用の日付が入ったパネルも用意されてます

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たまて箱あったー!

発車後の車内アナウンスで
「車内のどこかに『たまて箱』があります。探してみてくださいね」
なんてのが流れてたのでこれか。中にはメッセージカードが入ってました

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メッセージ使用例。「みずほ」さんより「さくら」さんへ贈ったメッセージ
名前からピンと来るように、たぶん九州新幹線ですね

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車内各所には「海のいきもの」なイラストが多く掲げられていますが・・・

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よーく見ると「ドーンデザイン」の文字が。こんなものまでドーンデザイン!

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こちらの竜宮城のイラストだって、よーく見てみると

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水戸岡鋭治氏のサインが入ってます。どれもこれもドーンデザイン

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トイレの床もドーンデザイン

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床の模様をよーく見ると、これ「つばめ」なんですね。

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車内の本棚は対象年齢的に小学生向けと思われる本ばかりがずらーっと並んでたんですが
「もしかして」と思って探してみたら、置いてありました

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旅するデザインが置いてあったし。本棚までドーンデザインだった!
(旅するデザイン。著:水戸岡鋭治)

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車内ばっかり紹介してましたが、走行中のイメージは大体こんな感じです
鹿児島中央から発車後しばらくすると指宿枕崎線は海沿いを走行するため、こうやって景色を楽しむ仕組み

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天気が良いと桜島がどどーんと見えるらしいのですが、この日は生憎の曇り空でした・・・

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いかんいかん、車内うろついてたら駅弁食ってる時間が無くなってしまうがや!
鹿児島中央駅で購入した、駅弁ひとり旅コラボ駅弁「鹿児島よくばり弁当」を食べよう

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さくら牛と黒豚がメインの駅弁。
パッケージに解説があるので、弁当にありがちの「これの食材何だろう?」という状況を回避出来ます

列車に揺られながらの駅弁、美味しかった。

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「ひとり旅」のはずなのに、パッケージには若い女性と二人なのはこの漫画の突っ込み所です

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楽しい時間はあっという間。約50分の所用時間で列車は終点の指宿駅に到着
折り返し運転で指宿駅から乗車する乗客でホームが賑わってました

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到着。そして下車。同じくドア上部からミストが噴射されますが、
指宿駅では海側の白い車体がホームに面するので、ミストが見えにくいですね

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海側のロゴデザイン

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何やらちょうど観光キャンペーン中らしく、指宿駅では観光協会による「お出迎え」が行われていました
観光列車を降りたら歓迎ムード。ちゃんと人が居て歓迎してくれるってのは楽しい気分になりますね。

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指宿から帰る観光客を見送るのは、指宿観光PRキャラクター
3兄弟らしいのですが、今日はそのうちのひとり「たまおん」が来ているみたいです

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カメラに向かってポーズをキメる「たまおん」

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観光気分で指宿に到着。指宿といえばアレですね
そんなこんなで次回に続きます。

その4:指宿砂むし温泉とJR最南端の西大山駅編へ

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