ドラえもん海底列車のスタンプがまだ押せる!木古内町郷土資料館「いかりん館」が激アツだった。
ここは木古内町郷土資料館「いかりん館」。2014年に廃線となった江差線(木古内-江差)関連の鉄道アイテムが並ぶ。
11月にGOTOトラベルを利用して訪れた北海道渡島地方。
そこでふらり立ち寄った郷土資料館の充実っぷりに、思いのほか時間を費やしてしまった。
このページはこちらの記事の続きです。
2020年11月22日(日)。おはようございます。
今回の旅のお宿は函館に2泊にしましたが、今日は函館を離れ木古内・松前方面を目指します。
函館は何回か訪れているので、やはり未踏の地へと行きたいものですね。
木古内へ目指す途中に立ち寄ったのは、北斗市にある「茂辺地北斗星広場」という場所。
2015年に運行を終了した寝台特急「北斗星」が静態保存された広場となります。
いやー、北斗星かー。乗車したのは一度だけですが、懐かしいなぁー。
しかしまぁ、北海道の過酷な土地に野ざらし状態で置いてあるので、塗装はボロボロである。
こういう静態保存系は「置いておけばOK」という訳では無く、定期的な保守がいかに重要かが分かりますね。
通常ではカフェが営業しており、車内も開放されているようですが、
2020年は新型コロナウイルスの影響の影響で通年で営業を休止中。ドアは施錠されていました。
カフェが営業している隣接の建物にも休業の案内が貼られていました。
コロナの影響は様々な場所に及んでいると実感する・・・。
更に車で移動し、新幹線および道南いさりび鉄道の木古内駅へとやって来ました。
海峡線(青函トンネル)の開通と、新幹線の開業で2度大きく変わった駅であります。
鉄道駅の脇に道の駅「みそぎの郷 きこない」があったので寄り道。
表に居るのは、木古内町公式キャラクターの「キーコ」
ウホっ!いいケツ!!
フンドシ姿の顔出しパネルが目立ちますが、ここ木古内町は「寒中みそぎ祭り」という伝統の祭りがある場所。
「寒中」なので、もちろんお祭りは毎年1月に行われるという。北海道でこんな祭りとかクソ冷たそうだ。
「行修者」と呼ばれる数名の若者が紹介されていました。伝統を伝承するのも大変だ。
せっかく北海道新幹線の駅にやってきたので、駅舎とかも見ていくことに。
こちらは橋上駅舎および、新幹線改札口への連絡自由通路。
JR江差線から第三セクターの「道南いさりび鉄道」への移管された木古内駅。
てっきり新幹線と一体となった駅かと思いきや、かつての賑わいも皆無な無人駅になってしまった。
自由通路から見た線路。右が新幹線のホームとなる。
新幹線の方は元々運行本数が少ないうえ木古内駅通過の新幹線もあるため、かなり閑散としていた。
在来線特急より本数が減ってしまい、途中の特急停車駅としては、新幹線が開業して逆に不便になった典型的な例だ。
これから札幌延伸も控えている北海道新幹線ですが、いっぱい人が訪れてくれるといいなぁ。
駅から車で6分くらいの所に、北海道新幹線木古内ビュースポット展望台という場所があり。
新幹線の線路上に設置された展望台で、ここから北海道新幹線が見えるという。
運行本数も少ないため、公開されている列車通過時刻には同じような「鉄」の人たちが集まる。
望遠するとこんな感じに見えます。「新幹線」という事で高速で通過するように思えますが、
ここは木古内駅が近いのと青函トンネルの最高速度問題で期待するほど早くないです。むしろ遅い。
新幹線ビュースポットから車でおよそ3分。木古内町郷土資料館「いかりん館」へやって来ました。
事前に木古内町の観光スポットを調べていたら、ここに江差線の鉄道アイテムが置いてあるのを知ったので来ました。
地方の郷土資料館なんて言ったら、暗くて狭いところに鉄道アイテムが多少置いてある程度だと思ってましたが、
施設に入ると広いし明るいし。しっかり暖房も効いており温かい。
施設職員の方に入口で迎えて頂き、そのまま色々とお話を伺いましたが、
ここは平成23年に閉校した木古内町鶴岡小学校の校舎を利用した郷土資料館だそうです。
施設は無料で、木古内町が保管していた資料は町内外の有志から寄贈された品々が展示されています。
教室をそのまま展示室として利用しており、こちらの部屋には木古内町内の遺跡からの出土品が立ち並ぶ。
ち〇こを象徴したものが置いてあったので、ご報告致します。
明治以降、この木古内の地に入植してきて以降の産業に関する道具などが並んでいたり。
この「鶴岡小学校」および、鶴岡という地名なのは、庄内藩鶴岡の人々が入植した事が名前の由来になっていると聞く。
廃校前は鶴岡市の小学校と交流学級があったり、合同修学旅行などがあったりと交流が続いているそうだ。
ちょっと懐かしい電話機があれば
戦時中の品々など展示品は多岐にわたる。
入口で迎えて頂いた流れでガッツリと館内を案内して頂いたが、職員の方も紹介の上手い方であっという間に時間が過ぎた。
どの部屋も展示が充実していたが、やはり当初の目的であった鉄道コーナーを見てゆきたい。
誰がどのように寄贈したのか、江差線で使っていた硬券ホルダー。
模擬硬券を使って、パチンと入鋏したりスタンプ押したり体験出来る。
ちなみに、この資料館ですが、大体の物が「触ってOK」という事になってます。触れられる博物館ってなかなか無いぞ。
2020年にドラえもん海底列車のスタンプが押せるなんて・・・。
こんな小物、無くしてしまいそうなのによく取ってあったな。
当時のチラシ。よく取ってあったな・・・。
駅に掲示してあったであろう、ドラえもん海底列車の旗。
というか、どんだけドラえもん海底列車推しやねん!!
江差線廃線区間の駅名標はJRではなく自治体へと渡っていたのですね。
青函トンネル開通時のチラシや小冊子が並んでいたり
国鉄時代の封筒があったり
鉄道機器が並んでいたり
信号機とクマの剥製と駅名標が雑に並んでいたり。
全部ここでは紹介仕切れないが、収蔵品は多岐にわたりものすごいボリュームだった。
しかも(常識の範疇で)触って良いだなんて、こりゃ時間どんだけあっても足りないわ。
最後に体育館も見せて貰いました。
公共施設なので地元の人が利用出来るようになっているそうだ。
卓球台があったり、遊び道具が置いてあったり。ちょっと懐かしいなぁ。
あ、こういうのあったな!!
廃校前は児童が数人だけという規模であったため、校舎はそれほど大きくない。
それでもその空間に収蔵されている品々を急ぎ足で見ていっても、あっという間に2時間近く経過していた。
ふらっと立ち寄ったけども、ここは予想外に面白かった。これだから博物館めぐりは最高だ!
ちなみにオフシーズンで営業していなかったが、旧江差線を利用したトロッコ列車の営業基地がすぐ近くにあるので、
オンシーズンにこのトロッコ目当てに博物館を訪れるのもアリだろう。
そんな感じの木古内町郷土資料館の話題でした。観光は続きます。