映画「鉄道員」のロケ舞台、幌舞駅こと根室本線「幾寅駅」に立ち寄り千歳へ帰る。

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1999年に公開された日本映画「鉄道員(ぽっぽや)」
俳優、高倉健さんの数ある作品のなかでも有名な部類に入るのではないでしょうか。

そのロケで使われたのは、根室本線の幾寅駅ですが、
幾寅駅は架空の駅「幌舞駅」として今もなおそこに残り、観光客や映画ファンをこの地へと迎えます。

道東から帰る通り道だったので、「そういえば」と思って寄り道しました。

このページはこちらの記事の続きです。

氷結した十勝川の氷が太平洋に流れ出し、河口付近の海岸に打ち上げられて出来上がったのが「ジュエリーアイス」 フォトジェニックなスポットとして、北海道の新絶景と近年話題に上がっている豊頃町の観光地です。 例年見頃は1月中旬から2月下旬と言われていますが、自然現象なのでいつ見られるかは分かりません。

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天候に恵まれた道東。こんな画に描いたような十勝晴れをありがとう。
こんだけ天気が良いのだし、帰る前に狩勝峠へ行ってみよう、きっと素晴らしい冬景色が見られずハズ!!

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で、いざ狩勝峠へ繋がる国道38号線へ進むと天気がガラっと変わって曇天。
うーん、峠の東は快晴だったけど、峠自体は普通に北海道の冬の気候だったのね・・・。

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旧根室本線の新内駅跡にある鉄道施設。雪に埋もれてるし、営業はして無さそう。

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カフェは営業してたようで、そこの飼い犬なのか、白い犬が我々を出迎えてくれました。
放し飼いになっていて、人を見つけたと思えば駆け寄ってくるような人なつっこさにちょっと驚いた。

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殆ど誰も居ない狩勝峠。
景色どころか、そもそも冬場は展望台も開いてないし、トイレのみが営業している状態。

道東道のトンネルが開通し、国道は無料とはいえわざわざ遠回りで面倒な峠を通る車なんて今や皆無なのか。
それでも駐車場やトイレへの動線はしっかりと除雪されているあたり、北海道のインフラ整備力の有り難さを感じます。

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峠を下りて、このまま千歳へ帰るにはちょっと時間に余裕があるので寄り道をしましょう。

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根室本線落合駅。

初めて北海道へ訪れた時に車で立ち寄った駅で、ちょっと懐かしくて寄ってみました。

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落合駅および周辺の根室本線は2016年の台風被害から復旧がされておらず、バス代行輸送が続いています。

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バス代行の待合室として使われているようで、駅舎内は古さ以外に目立った汚れは無く管理が行き届いている印象。

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しかしながら、跨線橋は封鎖されておりホームや線路のほうが状態がどうなっているか分からず。

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落合駅、このまま廃止を迎えてしまうのでしょうか。
北海道をめぐる鉄道事情はやはり厳しいものばかりだ。

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さて、その落合駅の隣にあるのが記事タイトルにも書いた「幌舞駅」こと根室本線幾寅駅です。
道東道で帰るルートからはちょっと離れますが、寄り道出来るレベルだったので、ちょっと行ってみました。

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駅前にあるのは作中で登場した「だるま食堂」
そして作中に登場したキハ40が廃車後に先頭部分がカットされてここに置いてあります。

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駅舎内は鉄道員を紹介する資料館となっていました。

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幌舞駅のロケ小道具などが置いてあったり・・・。

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作中のカットであったりオフショットなど。高倉健さんが着た衣装なども並ぶ。

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鉄道員といえば、志村けん唯一の映画出演作だという。知らなかった・・・。
昨年、志村けんさんの訃報が報じられた際には多くのファンがこの幌舞駅を訪れたという。

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ホームの方も開いており、自由に出入りする事が出来ます。
使われていない線路は雪に埋もれており、その姿を見る事が出来ない。

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列車は来ないが駅であるため駅名標は現役。

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線路とホームは高い所にあり、そこを結ぶ階段と手すり。
よく見たら通路がしっかり除雪されてる。管理されているんだなぁ。

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駅舎へ戻ると地元の女性と鉢合わせる。話を伺うとこの駅を管理する地元団体のメンバーだという。
気さくな方で、この駅に関する事、鉄道員の撮影時に関する事など色々と教えて頂きました。

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駅前のこの倉庫は元々あったものだが、北鉱毛糸という文字はロケ時に置いたものだという。

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食堂と列車の方は空いてなかったので入れず。
鉄道員、一度は見たのですが内容あんまり良く覚えてないのでまた見てみるかなぁ。

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てな訳で、時間に余裕はありますが道東道が事故で封鎖されようものなら詰むので、千歳へと戻りましょう。

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ずっと寒いのが続いていたのですっかり慣れてしまいましたが、
この記事を書きながら改めて気温の表記を見ると、やっぱりクソ寒かったんだな北海道。

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千歳のいっこ手前、追分ICで降りて「道の駅 あびらD51ステーション」へ寄り道。

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古い時代から鉄道の要衝として発展してきた追分地区。
それにちなんで2019年に開業した割と新しい道の駅。

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その名前のとおり、道の駅には蒸気機関車D51が置いてあるのですが・・・

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はい、冬期閉鎖中。冬の北海道あるあるですね・・・。

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屋外に配置されたキハ183系車両もビニールシートが被されて姿が見えず。
冬ならではの景色があれば、冬では見られない北海道の両方があるんだなと分かった今回の旅でした。

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千歳市内へ戻ってきて給油。ドチャクソ汚くなってしまった・・・。

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今回の道東旅での走行距離は907km。冬場だというのに結構走りましたね・・・!

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あとは連絡バスに乗って空港ターミナルへ。

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いつも晩メシを食って帰る空港のラーメン街。いつも混んでるのに今日は空いてる

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空いてたのでいつもとは違うラーメンをいただく。
定番ラーメンもいいけど、これはこれで美味いね!!

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コロナ禍に緊急事態宣言。ターミナルに人が少ないというのは容易に分かる。

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帰りもLCCのピーチに乗ります。端末で感熱紙の搭乗券を発行。

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搭乗券に記載された搭乗ゲートは0番・・・?

スカイマークや今や無きエアアジアジャパンとは反対側で数字が若いゲートなので馴染みが無かったけど、
そんな番号のゲートがあったんかい、とここでちょっと驚く。

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冬場で遅延が心配でしたが、特に遅れる事は無く搭乗開始。
ゲートを抜けたらクネクネ曲がる道を進み・・・

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元々別の用途で使ってたのではないか?という、空間を継ぎ接ぎしたような場所を抜けると・・・

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ようやくピーチの機体が見えてきた。
LCCだし遠いのは仕方ないし、ターミナルが別れてないだけマシですね。

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てな訳で搭乗。グッバイ北海道!次の季節で会おう!!

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つつがなくセントレアに到着。やっぱり一番遠い2番搭乗ゲートじゃねーか!!!

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そんなこんなで、LCCで行く冬の3連休道東クソサムの旅でした。

今回初めて訪れた冬の道東ですが、大変なだけ見られた景色は素晴らしいものでした。
記事を書いた現在はこんな状況下ですが、日常へと戻った際には是非とも訪れて貰いたい場所です。

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