旧幌内線廃線跡、保存車両がいっぱいの北海道三笠市の三笠鉄道村へ行ってきた
北海道といえば、自然にグルメにそして鉄道。
かつて約4,000kmあった北海道の鉄道路線も年々廃止され、その距離は短くなる一方。
そんな北海道の廃止路線も、その廃線遺構を利用した施設になっている所も多く三笠市もそのひとつ。
以前から訪れたかった三笠鉄道村へ、レンタカードライブの機会に訪れた話。
このページはこちらの記事の続きです。
新十津川駅を訪れた後は、国道12号線を使ってひたすら南下。
途中で方向を変え、向かう先にあるのは三笠市にある三笠鉄道村という場所。
幹線道路から離れて、車通りも少なくなりました。
つつがなく到着。駐車場からもう既に鉄道車両が見えるじゃないですか!
かつて存在した国鉄およびJR北海道の幌内線、幌内駅の跡地を利用して整備された鉄道系博物館。
北海道によくある廃線遺構ですが、その規模としては比較的大きな施設となります。
フォォォォォォと大きな汽笛が聞こえる!と思ったら蒸気機関車がお出迎え
おお、なんかすげぇ!ここは他の鉄道系博物館とひと味違うな!!
スクーコは房暖
ではなく、暖房はコークスだそうで。室蘭にあった「鐵原コークス」という企業の工場で使われていた蒸気機関車。
この三笠鉄道村では譲り受けた蒸気機関車が動態保存されており、体験乗車も出来るとのこと。
現在は鉄道村オープン直後の試運転中なようだ。
北海道は廃止された路線が多く、実際に北海道に訪れてから廃線の存在を知る事もあり。
こうやって鉄道遺構が博物館として残っているのは嬉しいですね。
屋内にある資料館は有料ですが、屋外にある保存車両の見学は無料。
JR北海道から貸与されているという車両はどれも北海道に縁のあるもの。
とりあえず一通り見てみますか。まずこれはキハ22。
国鉄特急色といえばこのカラーリングですね、キハ27
かつて郵便物の輸送をしていた、郵便荷物車スユニ50
DD16・・・などなど、一部を雑に紹介。
色々な車両が並んでいるのが楽しいのですが、
施設側の管理の都合なのか、車内が公開されている車両が無いのは少し残念。
屋根のある展示エリアには、国鉄9600形蒸気機関車とかもありますね。
これは運転席に入れるようになっていたので、入ってみました。
機関士運転しつつ、隣で機関助士が石炭を投入してボイラーの管理をしていたんだと思うと、手間のかかる車両だ。
運転席に座って先を見ると、今の鉄道車両の運転席なんかと比べたらとんでもなく視界が悪い
昔はこれでよく運行出来ていたなー、なんて関心するなど。
SLの運行が始まるよー、と案内があったのでSL乗り場へ。
貨車を改造したトロッコ車両に乗って、鉄道村の構内を少しばかり往復するスタイル。料金300円と良心的価格。
ゴトゴトゴト・・・。とゆっくり進んで、行き止まりに着いたら今度は後退。
短い距離でしたが、手軽に蒸気機関車の乗車を楽しめるのは有り難い。
屋内の資料館は有料。大人530円ですが、少し離れた三笠市立博物館とセット券で650円。
鉄道系資料館によくある、この地域の鉄道の始まりのパネル紹介。
この幌内線は北海道でも初期の路線だったのかー。
国鉄の時代は終わりJR北海道が発足される・・・という感じに、歴史を学ぶパネル展示があり
幌内線もそうですが、北海道には他にも多くの廃止路線があります。
その路線のホーロー看板がずらり並ぶ・・・。
廃線区間を含んだ北海道の鉄道路線。この時代を一度乗ってみたかった・・・。
そして信号機など鉄道運行には欠かせないインフラやら小物の展示など。
めちゃくちゃ広い資料館という訳ではありませんが、歴史にアイテムに一通りまとまった展示内容でした。
そんな感じで、ざっくりと紹介した三笠鉄道村でしたが、もうひとつ別の場所にも展示があります。
これまで見ていたのが、「三笠鉄道記念館」幌内ゾーンと飛ばれるエリアで、
もうひとつが
「クロフォード公園」三笠ゾーンと飛ばれるエリアで、場所は記念館の北西にあります。
車で来ている場合は途中で通りかかるので、先にそっちを見てから来ると良いかも。
で、こちらがクロフォード公園。
幌内線の旧三笠駅跡に整備された公園で、跨線橋、ホームが残され保存車両が展示されています。
クロフォード公園というのは、北海道に鉄道技術を伝えるために訪れたアメリカ人にちなんで名付けられました。
ここの目玉はおそらくこのキハ82系ではないでしょうか。
保存車両では珍しく6両も連結された状態で展示されているので、その姿は圧巻である。
これは是非とも内部とか見てみたい所であるが、屋外展示のみなのが残念。
今やだだっ広い公園となっているクロフォード公園。
かつての三笠駅は幌内線と支線との分岐駅でもあり、とても大きかったのが資料で見て分かる。
今はもう無くなってしまったが、こうやって遺構が保存されているのは嬉しいことだ。
そんなこんなの三笠鉄道村でした。
他にも旧幌内線の廃線跡を利用したトロッコ鉄道とかあったのですが、次の目的地が気になったのでパスしました。
三笠は歴史ある楽しいスポット。もっと早くに訪れていれば良かったなぁ。
<次回に続きます>