祝!世界遺産登録。三井三池炭鉱「万田坑ステーション」の保存施設を見てきました
□この記事は『「三池炭鉱三川坑跡」の特別公開』の続きの記事です
引き続き三井三池炭鉱関連遺産めぐり。続いては万田坑ステーションへ
正月にも足を運んだこの場所ですが、今回はちゃんと施設が空いている時間。要するにリベンジ
まさか、半年ちょっとで再び訪れる事になるとは思いませんでした・・・。
三川坑から車で移動して万田坑ステーションへ。
万田坑は福岡県大牟田市と熊本県荒尾市にまたがる場所に位置しますが、この建物は熊本側。
三井三池炭鉱の関連施設としては、恐らく最大規模で保存されている施設です。
チケット販売所のある建屋では物販と模型やパネル展示など。
(ここは無料)
あ、坑道概略図がありました。
かつては、石炭を掘り出すために有明海の海底までこれだけの坑道が伸びていたという
地上からは分からないので、このような資料は興味深いですね。
で、数々の遺産が保存されているエリアへ移動。こちらは有料となります(大人410円)
前回見た三川坑の施設より時代は古く、明治30年(1897)の第一竪坑開削に始まります
世界遺産登録以前より有料の見学施設として公開されていたため、保存状態は比較的良いです
シンボルともなっている万田坑第二竪坑櫓を見に行きましょう
竪坑櫓の内部に入るのは始めてなので、どんな内部になっているのかワクワクしながら入る
そしてこちらが第二竪坑櫓の内部となります。
この転落防止のフェンスで囲まれた部分が坑口部
三川坑と同様に、三池炭鉱の閉鎖後に坑口は閉鎖されていました。
当然ながらワイヤー類も降りていないので、あまり竪坑的な感じも薄いですね
おもむろに配置されている炭車。この炎天下で触ったらくそ熱かったがや!
さっきの竪坑でこの炭車を昇降させたりするのでしょうが、やっぱり効率が悪そう
三川坑のような斜坑が作られたのも分かりますね。
巻揚機室もヘルメット着用のもと、公開されているので足を運びます
まだほんのり潤滑油の臭いが立ちこめる巻揚機室内
スイッチを入れたら、今でも動き出しそうな雰囲気でした
巻き揚げ機室の外観。
晴天なのは嬉しいのですが、屋外の施設を見て回るにはちょっと厳しい天気だぞ
「第二竪坑」があるなら「第一竪坑」があるのでは?
っと、普通なら思うところですが残念ながら写真のように現存しておらず。
万田坑では色々と残っていると思いきや、残っているのが一部のみ。いかに巨大な施設であったのかが感じられますね
こちらは炭車など機材を修理する「職場」と呼ばれる建屋
様々な道具が残されいますが・・・。前回見た三川坑でのインパクトが大きくて正直ピンと来なかったり
とまぁ、そんな感じの万田坑ステーションでした。竪坑櫓、やっぱり離れて見ると味がありますね
万田坑ステーションの道路挟んで向かい側に、「万田炭鉱館」という展示施設があります。
こちらも工具やパネル展示がされている小さめの資料館。合わせて訪問すると良いと思います
右の写真の「社員配給用」と書かれた練炭。まだ家庭では炭が一般的な時代だったのですね・・・。
と、ざっくりとこんな感じの万田坑ステーション
世界遺産登録の効果なのか、スタッフもお客さんも多く賑わっていた感じでした。