名古屋市千種区にそびえ立つトンガリ屋根。東山給水塔の特別公開へ足を運びました
名古屋市千種区、覚王山のちょっと北にそびえ立つトンガリ屋根の古びた塔
それは昭和5年に建設され、この地に水道を供給していた「給水塔」
今はその役目を終え、別の用途として保存されている東山給水塔ですが
名古屋市水道100周年を記念した特別公開の日に足を運んでみました。
という訳で名古屋市千種区の東山給水塔へやって来ました
高台に立つトンガリ屋根のその給水塔は、少し離れた所でもその姿を見ることが出来ます。
通常は年に2回、名古屋市の制定する日に特別公開が行われる給水塔ですが
2014年は名古屋市水道100周年を記念し、9月と10月にも開放が行われました。
今回は名古屋市交通局の「駅ちかウォーキング」と合わせての開放イベントのため
駅からウォーキングイベントに参加する人も加わって結構な混雑。塔内部まで30分待ちとの案内
見上げる給水塔。
昭和5年に建設され昭和48年までの43年間、ここ千種区覚王山一帯に給水する為に利用された給水塔
昭和54年に災害対策用の応急給水設備に改造され、昭和58年に展望台が設けられ今の姿となりました。
貯水タンクの容量は300立方メートル。1人3リットル換算で10万人分の飲料水を確保するという
ちなみに、現在の千種区の人口は約16万人なので分け合えば十分な容量でしょうか?
30分待ちという案内でしたが、以外とすんなり内部まで入れた ・・・
っと思ったら、内部の階段でも列は続いていたんですね。
パネル展示が施されたフロアを2階、3階と階段を上がる
上り下りで行き違いをするには窮屈のため、入れ違いながら上を目指します。
なんじゃこりゃーーー!
5階フロアの天井には青色の球体が!
どうやらこれが貯水タンクのようですが、宙に浮いたような状態になっていたので驚き
大きな大きな球体を目の前にしながら階段を上がる
塗装が剥げてるのが気がかり。年に2回しか一般公開しないので、こんなものなのだろうか?
これまで以上に狭い階段を進むと・・
展望台となっているフロアに到着。
元々高台にあるので、塔の高さの割には周囲を見渡せるぞ
ナゴヤドームも見える!
展望フロアは貯水タンクを囲むように窓が設置されています。
真下のフロアではあれだけ目立っていたタンクも、展望フロアではそんなに目立たない存在。
展望フロアをぐるり回って塔を下る際、目の前に見えた貯水タンクに手を触れると、ほんのり冷たい。
ここに水が蓄えられているんだなぁと実感。
蛇口を捻れば、当たり前のように出てくる水ですが
その当たり前に出てくるようになるまでに、様々な歴史と設備があるのですね。
今日は珍しいものが見学できたぞー!
そんな感じで東山給水塔でした。
<関連リンク>
□水の歴史資料館(東山給水塔の北)