「全国“鉄道むすめ”巡り3rd」で全国11事業者のスタンプラリー!(三陸鉄道:釜石まな編)
□この記事は『18きっぷ東の横綱「鳴子温泉郷」へ行ってみよう』の続きの記事です
2011年3月11日の東日本大震災から長らく一部区間で運休が続いていた三陸鉄道
それから3年経過した今年の4月に、北リアス線・南リアス線共に全線で運行再開となりました。
スタンプの設置場所は南リアス線の釜石駅。
そこが今どうなっているのか、大船渡線BRT、南リアス線に乗って見てきたお話です。
おはようございます。ホテルを抜けて、朝の一ノ関駅へとやって来ました。
今日の目的地は三陸鉄道の釜石駅。まずは、7時18分発の大船渡線で終点の気仙沼まで向かいます
大船渡-気仙沼間は震災前と同様に鉄路で運行していますが、気仙沼から先はBRTとして運行を再開している路線
早い時間の移動だったので、うつらうつらしながら気仙沼を目指す・・・
気仙沼駅手前で線路脇に見えてくる真新しい道路
切断された線路のポイントから察するに。これが気仙沼線の線路用地を転用したBRT専用道のようだ
気仙沼線のBRTがホームに乗り入れる影響か、大船渡線のホームはご覧の通りの仮設のもの
気仙沼駅に到着しました。
従来の気仙沼線のホームに乗り入れるBRT
線路は剥がされかさ上げを行いアスファルト敷きになっている
ホームや駅舎は鉄道のものだが、ホームだけがご覧の通りなので変な感じ・・・
大船渡線のBRTは専用道で乗り入れていないため、駅前のBRT乗車スペースより接続
こうなってしまうと、BRTと言うよりは路線バスと言ってしまっても過言では無いかも
BRTは外見も車内も路線バスのそれと特に変わりのない様子
海岸沿いを走るBRTから見えてきたのは、広い更地。
場所によっては宅地造成の工事が行われているみたいですが、復興にはまだ時間がかかりそうな印象でした。
メディアでよく取り上げられた、陸前高田の「奇跡の一本松」にもBRTの「駅」が新たに設けられました
BRTの車内から一本松が見えるかな、と思ったら巨大な吊橋が現れる
ここは何かのプラントか?それとも工業地帯となったのか?
そうではなく、これは陸前高田の大規模造成工事の真っ最中の様子
土砂を運ぶのにトラック輸送では追いつかないため、このように橋を架けコンベアを使って運んでいるとの事
奇跡の一本松もバス車内から見えなくもないですが、コンベアの影になるので見つけにくいです
大規模宅地造成を行っている一方、少し離れると辺りいっぱいに広がる更地
従来の陸前高田駅とは異なり、高台に移設された陸前高田駅
乗り入れるのは鉄道ではなくBRTのみ。再び鉄道駅となる事を願います
小友駅から大船渡線の線路から転用されたBRT専用道となるのでスピードアップ
従来の踏切はBRT用のものに代わり、トンネルがアスファルト敷きになっている他は同じっぽい?
鉄道同様に道路幅はBRT一台分の幅しか無いので、所々で行き違いのための空間がありました。
大船渡線の終点、盛駅に到着。
こちらも気仙沼駅と同様に、BRTが駅ホームに乗り入れる形式のため、BRT対応の改良が行われている
ホームに乗り入れるBRT。左手に見える改札口は、三陸鉄道への連絡改札
JRの盛駅と三陸鉄道の盛駅はそれぞれ別に駅舎を保有しているようだ
左が三陸鉄道の駅舎、右がJRの駅舎。
三陸鉄道の駅舎は、これから乗車するであろう団体客で賑わっていました。
あ、「駅弁ひとり旅」が全巻置いてあるし
窓口で釜石までの乗車券を購入
券売機もありましたが、窓口で購入すると硬券かつ記念乗車用のスリーブを貰えました
鉄道むすめが起用されてた運行再開のポスターがありました
イラストはスタンプと同じMATSUDA98さん
盛から三陸鉄道南リアス線で、スタンプのある釜石へと向かいます
先の震災で三陸鉄道は南リアス線所属の4両のうち3両が津波による被害により廃車されましたが
クウェート政府からの支援により、3両の新車が南リアス線へと贈られました。
車体には感謝の言葉がアラビア語、英語、日本語で書いてあります。
ツアー客で賑わう車内はほぼ満席。
三陸鉄道社員による観光ガイドアナウンスなども行われながら南アリス線を進行する
車窓から見えてくるのは道路ばかりが目立つ光景。やはり復興には時間が掛かっているようだ
日本に「恋」の字が使われる駅は4つ存在し、そのうちのひとつが南リアス線の「恋し浜」駅
定期列車ではありますが、観光列車のように停車時間長めにして記念撮影など楽しむ時間が設けられていました
修復される堤防。
広がる更地。
1時間ほどで終点の釜石駅に到着。車窓から見えたのは厳しい現実と言ったところでしょうか
しかし、復興へ一歩一歩進んでいるのは間違いありません。
全線で運行を再開した三陸鉄道。これからも頑張って欲しいです
さて、駅舎の方へ向かいスタンプの案件へと着手
最後のスタンプをぺたっと押印。三陸鉄道「釜石まな」スタンプ回収しました!
そして三陸鉄道をもって、約半年間に及ぶ「全国“鉄道むすめ”巡り3rd」コンプリートです!
今回もスタンプを頭に置きつつ旅行に行ったので、何とかなりましたね。
さすがに愛知出発で三陸はちょっと遠いですが、ここを訪れるよい機会となりました。
スタンプは全部集まりましたが、旅行の話題は続きます
釜石駅の近くに新しく出来たイオンへ歩いて向かう
この辺りも津波の被害が大きかったのですが、駅からイオンまでの道のりは復旧や整備が終わっている様子
駅からイオンと逆方面へ向かうと、仮設の飲食店街が並んでいたりと、災害の痕跡は伺える
JRの釜石駅を見に行くと、山田線の案内板には「運転を見合わせております。」の文字
三陸鉄道の間に挟まれる山田線の運休区間を巡っては、再開に向けて協議が行われている段階。
今後どのような形になるのでしょうか・・・。
しばらく駅周辺を歩き回った後、「快速はまゆり」に乗って釜石を後にする
ホームへ行ったら見慣れた車両なのですが、指定席とか自由席との表記。何だこの列車?
自由席でもリクライニングシートじゃないですかー!
かつて釜石線を走っていた急行「陸中」の格下げ列車が、この「快速はまゆり」だそうですが
車両はそのままのため、快速列車だけどリクライニングシートという乗り得列車。知らなかった・・・
列車に乗り釜石線で三陸を後にする。
震災から3年経過して訪れた三陸ですが、状況は厳しいという印象。
1日でも早い復興、そして交通機関の運行再開を願います。