佐藤順一監督作「わんおふ -one off-」にも登場。長野県飯田市の『下栗の里』へ行ってきました
この標高800m-1,000mに位置する傾斜面には、今現在も人々が生活をしています
日本のチロルとも言われるこの場所は「下栗の里」と呼ばれ、多くの人がその情景を求め足を運びます
そんな下栗の里ですが、私自身前々から足を運んでみたいと思っていたスポット。
また、2012年に発表された佐藤順一監督作「わんおふ -one off-」の作中モデルになっているという事で、
夏が完全に終わってしまう前に足を運んできましたよ。
行くぜ恵那山トンネル!
今回は名古屋から中央道での長野入り。その長野への入口となるのが恵那山トンネル
長いトンネルを抜ければそこは長野県。個人的にここを通るときは、何だか高まりますね!
中央道の渋滞でちょっと出遅れたので、昼食は長野県内で有名(?)なラーメンチェーン店「テンホウ」へ
割と手短に昼食が済ませられ、かつ長野県オンリーなお食事処という理由で来店
各々ラーメンセットなどを注文するなか、私はソースカツ丼をチョイス
全国各地で「名物」となってるソースカツ丼なので、ご当地感は薄いですけど安定の美味しさでした。
飯田市の中心地から県道251号線に入り、山奥へ向かいひた走る
「下栗の里」は長野県とはいえやや交通の便が悪いところなので、このような狭い道をよく走ることになります
狭い道を走る予定・・・だったのですが、山道に突如現れた高架橋。そしてアプローチ線!
そう、知る人ぞ知る三遠南信自動車道の矢筈トンネルへと続く自動車専用道路なのです
このアプローチ線こと喬木(たかぎ)インターチェンジをぐるりと回って三遠南信自動車道の本線へ
あら不思議、さっきまであんな山道だったのにここだけ高速道路風!
標識とかまんま高速道路風ですが、ここは無料の自動車専用道路であり国道474号線
なので高速道路ではありません・・・って、この話は非常にややこしいので省略します。
そして長さ4176mある矢筈トンネルへと差し掛かります
このトンネルのために、三遠南信自動車自動車道をここだけ開通させたといった感じですね
お陰様で下栗の里やしらびそ高原へのアクセスが容易になりました。
出口側にはアプローチは無く、そのまま一般道路に接続しているスタイル
しばらく国道152号線を走り「下栗の里↑○km」という感じの標識に従って車を進める
山の細い道ともなるとナビは頼りにならない。しかし案内に従ったら何だこの狭い道は・・・?
くねくね曲がって目的地にとうちゃくー!
天気も良さそうだし、下栗の里が楽しみだ!
ちなみに到着したのは「はんば亭」という施設。小さな売店と飲食店のある、道の駅のような施設?
下栗の里を見渡せるビューポイントは少し離れた場所にあり、車はここに駐車するそうです。
ビューポイントの入口に杖がありました。先は長そうなので借りていきましょう
下栗の里の事について、実はよく知らなかったのでこの機会に「下栗案内人の会」を利用しました
この下栗の里に住む案内人がビュースポットなどを案内してくれます
ちなみに料金は1回(2時間目安)で3,000円という事。グループで来ているのなら利用すると良いかもです
ビュースポットは林を切り開いて作ったような遊歩道を約800mほど続きます
案内人のかた曰く、これらは全て自治会が自分たちで整備したそうです。
私 「整備にあたり、自治体(飯田市)から整備費用とか出てないんですか?」
案内人「自治体からは全く出ていませんね。以前に長野県から交付金を少し頂いた位です」
との事。
過去に転落事故があり、一時は閉鎖したこのビュースポットへの道ですが
下栗の里へは通年多くの人が足を運ぶため、その人たちの為に新たなルートで建設したそうです(2009年10月完成)
お話を伺う限りは自治体から費用が殆ど出ておらず、やりくりが大変そうな印象でした。
そんな下栗地区民全員の力を結集して出来た遊歩道を抜け、到着しましたビューポイント
これが「日本のチロル」とも呼ばれる下栗の里
標高800mから100mに位置する傾斜面には、今現在も人々が生活をしています
ついに念願の下栗の里へやって来たぞ!
ちょっと視界を手前に持っていくとこんな感じ
こんな所に人が住んでいる。それだけでも驚きですね
下栗の里をはじめ、この飯田市上村地区は有名なツーリングスポットだとか
集落のあたりを望遠してみると、数台のバイクが列になって斜面を上がってきてますね
そう、さっきのくねくねした狭い道はまさしく下栗の里だったんですね。
国道からビューポイントへ行く時はここ通らないと思ったのに、まさか迷いこむ事になるとは。
何が怖いかって?
道幅が狭いことより対向車が怖かったです!
改めて下栗の里。長野県の山奥だし、冬は雪が凄そうですが
日当たりが良いので雪が降っても殆ど積もらないそうです(by案内人)
ちなみにビュースポイントはこんな感じ。手作りとはいえ、結構しっかりとしてます。
先ほども書いたとおり、自治体から費用が出ず地元自治会の手によって作られたこのビューポイント
下栗の里に訪れた際には、募金をする・買い物をする・ガイドを利用するなど、地元経済が潤うようにしたいですね。
案内人から色々な話を聞きつつ、ビューポイントから戻ってきました。
ちなみに、佐藤順一監督作「わんおふ -one off-」が発表されて以来、若い世代の訪問者が増えたそうです
(元々ツーリングスポットとして有名な場所だったので、どっと増えたという事は無かったそうです)
先ほどの「はんば亭」のなかに寄ってきましょう
誰が持ち込んだのか「わんおふ -one off-」の作中映像をプリントしたものがありました
完全一致という訳ではありませんが、下栗の里も作中に登場しますよ。
ベストシーズンは紅葉の時期!
らしいのですが、さすがにこの時期は大混雑するそうなので、足を運ぶのはちょっとキツそうですね・・・
そんなこんなで下栗の里でした。
下栗の里へのドライブとビューポイントでの情景。両方楽しめる場所なので、探訪抜きでも良いスポットだと思います。
<関連リンク>
□南信州・遠山郷「下栗の里」
□アニメ『わんおふ -oneoff-』公式サイト
<次回に続きます>
□標高1,918mの宿泊施設。満点の星空を楽しめるハイランドしらびそに宿泊しました