九州の炭坑歴史探訪。福岡県志免町の旧志免鉱業所竪坑櫓と国鉄勝田線跡へ

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九州といえば、かつては多くの炭坑が存在した場所。福岡県志免町もそのひとつ

その志免町に存在した「志免鉱業所」で使われていた巨大な櫓が今も残っている事を知り
今回の九州訪問を機会に旧志免鉱業所竪坑櫓を訪問してみました

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2011年5月3日。世間では大型連休真っ最中ですね。旧志免鉱業所竪坑櫓へは西鉄バスに乗って行く事に

「バス乗るのに小銭あったっけ・・・?」っと財布を確認しようとしたら
「Suicaも使えますよ」と教えてくれたのは同行者のクインテッサさん
そうか、西鉄nimocaとSuicaは相互利用出来るようになってたんだ。すっかり忘れてました

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到着したのはイオンモール博多ルクル。あれ・・・炭坑は?
いやいや、バスの終点がこのイオンだったんです。

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イオンモールで昼食を済ませて、食後の運動がてら目的地まで歩きます
目的の旧志免鉱業所竪坑櫓はここからも容易に確認できるほどでっかいです

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イオンモールを出てすぐ。まず最初の目的地に到着
全然移動してないですが、もう到着なんです

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一見すると何の変哲も無い遊歩道なのですが
これが旧国鉄勝田線の線路跡。現在は遊歩道として整備されています

※国鉄勝田線:石炭を輸送などで賑わっていたが炭田の閉山により減退。1985年に廃線

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それでは廃線探訪へしゅっぱーつ。

・・・とは言っても、ここがかつて線路だっただけで面影は殆どありません

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お、この橋はもしや・・・?

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もしかして鉄道時代の・・・?なんて思いましたが、違いそうですね
判断がちょっと難しいです

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大した見た目の変化もなく、ただ歩き続けます

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しばらくして道路が遊歩道を分断するように横断
でも遊歩道は先に続いてるので、道路を渡って先に進みましょう

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分断された先の遊歩道ですが、何やら先ほどとはちょっと違う雰囲気・・・?

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あれ、線路が残ってる?

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この段差はもしかして・・・

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駅名標まであるー!

・・・という事はつまり

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廃線したはずの路線の駅が残ってるじゃないですか!

そう、こちらは旧国鉄勝田線の志免駅のホームを「志免鉄道公園」という名称で保存している場所
ホーム、レール、駅名標とこれだけ揃って駅の設備が残ってるとテンションが上がってきます!

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腕木式信号機も違和感無くそこにあります。なかなか本格的だ

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ホームは1両か2両分くらいの長さ・・・っと思ったら、まだ先にもホームが見えます
かつての志免駅ホームの真ん中を道路ですっぱりと分断されてる・・・。結構長いホームだったのね

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分断している道路に西鉄のバス停がありました。「志免鉄道公園」バス停

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分断された向こう側にも行ってみましょう

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おっと、ポイント切替の装置(テコ)があるじゃないですか!

これを動かして遊べる・・かと思いましたが固定されてました。残念

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この志免鉄道公園、志免鉄道記念公園は経済産業省の近代化産業遺産に認定されているのですね
平成19年と書かれているので、割と最近の話なんですね・・・。廃線したのは国鉄時代なのに

(※分断された公園のうち北側が「志免鉄道公園」南側が「志免鉄道記念公園」らしい)

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かつての志免駅の写真がタイルに焼き込まれて壁に展示されていました
これを見る限りだと、今の志免鉄道公園とかなり印象も異なり広い駅だったようですね

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公園のホームはバリアフリー化されてます。線路を潰してるのがちょっと残念ですが

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今の標準的な駅と違ってホームはかなり低いです

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線路の上を歩いたり。思い思いに鉄道遺産を満喫しました

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さて、続いての目的地はイオンからも見えた巨大建造物です
場所は志免鉄道公園からすぐ近くなので、そこまで歩いて移動しましょう

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ここまで近づくとかなりのデカさだ!

鉄筋コンクリート製の謎の巨大建造物こと「旧志免鉱業所竪坑櫓」はかなり大きい子

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もっと近づいて見てみよう・・・。っと思いきやなんかあった!
この辺一帯が鉱業所だった事だし、これもその設備のひとつに違いない

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柵によって囲まれておりあまり近くでは見られませんでしたが、その柵に説明書きがありました
第八抗連卸抗口。かつて資材や人の運搬など多くの用途に使われた「炭坑への入口のひとつ」だそうです

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柵で囲まれているうえに抗口には更に厳重な柵により封印

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すぐ近くには更に他の出入口っぽいものがありました。こちらも柵で囲まれています

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第五抗西側抗口。説明書きによるところ、こちらは鉱業所が閉鎖するより前に使われなくなっていたようです
現役時代にも既に使われなくなる抗口があるんだ

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これは説明がありませんでしたが、これが石炭なのかな?

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そしてようやく竪坑櫓へ。手前の人と比べると、いかに大きいかがお分かりいただけるかと

イオンから歩いてきただけですが、周囲は既に炭坑の面影も殆ど見当たらない普通の住宅地
その住宅地の、しかも高台にそびえ立つこの鉄筋コンクリート製の竪坑櫓。かなり異質な存在です

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国鉄時代の写真が案内版にありました
今はもう竪坑櫓以外の設備は殆ど解体されたため、今とは全然違いますね
(※志免鉱業所は国鉄が運営していた)

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ちなみにこの竪坑櫓ですが、私も何をやる設備なのかさっぱり知りませんでしたが説明があって助かりました

地中深く垂直に掘られた竪坑を使って、地下から地上へと石炭を運び出すために使っていた設備の一部
簡単に言うと巨大なエレベーター塔をイメージすれば分かりやすいかも?

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もっと近くで見たかったのですが、生憎のフェンスで中に入れず
でも通路は先まで続いてるしフェンスに出入口も無いし、これどうなってるの?

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別の場所を見てみると鉄柵の中に駐車場?

どうやら、ここにある公共施設や公園を整備した後に竪坑櫓を丸く囲むようにフェンスを設置したらしく
一部では元々あった通路が寸断されたり、駐車場が潰れたり・・・。な状態みたいです

最近になって設置されたのでしょうか?

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フェンスの外から竪坑櫓を見てみる。結構老朽化が激しそうです

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うわぁ、よく見たらボロボロじゃないですか!

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見上げると中層部分もコンクリートが剥げ中の鉄筋が丸見え状態
頑丈に作られてはいるでしょうが、この状態じゃ老朽化で倒壊する恐れがありそうです・・・

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だから竪坑櫓を丸く囲うようにフェンスが設置されていたのか・・・

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竪坑櫓の上層部を見上げてみる
デザイン的な意味で古っぽさは感じますが、これが昭和18年に完成したものとは思えませんね

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外のでっぱりがある面と無い面があるので、竪坑櫓は見る角度によってその姿を変えます

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ぐるっと竪坑櫓のまわりを一週する。出てくる言葉は「すげぇな・・・」のみ
そのデカさと老朽化の目立つ姿にただ圧倒されるばかり

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すぐ近くにある志免町の公共施設にが旧志免鉱業所竪坑櫓に関する資料がいくつか用意されていました
休憩も兼ねてこちらで資料を閲覧。実に興味深い内容でした

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炭坑のシンボルタワーとなった旧志免鉱業所竪坑櫓。これから先もしばらく保存される事でしょう

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余談ですが、志免町歴史資料室にも旧志免鉱業所竪坑櫓に関する資料があるそうなので足を運んだんですが
大型連休という事も在り見事に臨時休館でした。残念・・・

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帰りも西鉄バスに乗って帰ります。この辺りは西鉄バスの路線が充実してます
もし勝田線が残っていたら状況は違ったかもしれませんが・・・さてさて

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それはとても大きくて、遠くからでもよく見えるシンボルタワー
旧志免鉱業所竪坑櫓と国鉄勝田線跡探訪でした。

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