奥三河の廃線探訪と設楽ダムに沈みゆく場所を見る。
日本全国、廃線跡って色々ありますよね。
愛知県の奥三河というエリアでも、元豊橋鉄道田口線の廃線遺構が随所で観察する事が出来ます。
友人が日本酒を買いにあっちの方へ行くって事で、付いて行った話題。
という訳で新東名の新城ICを降りて山の方へ向かう
JR飯田線の本長篠駅の近く、狭い道路がカーブしてる場所がありますが・・・
はい、これが既に田口線を転用した生活道路ですね。
あのトンネルの形状とか特徴的なので、廃線跡だと分かる人が見ればすぐに分かるかと。
全部紹介はしきれませんが、元沿線の各所に遺構が残っています。
この橋脚も1968年に廃線してからずっとここに残っているものです。
こちらの地形も線路跡だという事が分かります。
特に立入禁止とか書いてないし、観光スポットとして紹介してるから遊歩道という認識で良いのでしょうか?
向こう側へ抜けられそうなので行ってみます。
一部が岩肌が剥き出しになっており、いわゆる素掘りのトンネルでしょうか?
トンネルを抜けた先に見えてきました。ホームの遺構です。
こちらが旧田口線の三河大草駅のホーム跡。
住宅地から離れている事もあって、半世紀以上前に廃線した路線の割りにしっかりと原形が残ってます。
・・・しかし、何でこんな変な所に駅があるんだ?周囲は木々に囲まれて住居なんか無いぞ?
ここから本長篠方面は埋もれてるようで、歩くのは大変そう。
足元もよく見ると砕石が残ってました。
そんな感じに田口線の廃線跡を少しだけ探訪。この三河大草駅くらいなら寄り道程度に見られるかなと。
ちょっと奧地へ進むと、2021年にオープンしたばかりの「道の駅したら」に当時の車両が展示されています。
車両内部も公開されており、自由に入れるほか当時の物品やパネルが紹介されている。
あ、近代化産業遺産の認定証だ。
こちらは道の駅に展示されていた資料ですが、かつての田口線の終点「三河田口駅」があった場所は
2026年完成予定の豊川水系「設楽ダム」によって水没してしまうとの事。
水没対象エリアは既に堤体や付替道路の工事のために通行止めになっていますが、
沈みゆく場所を見る機会なんてなかなか無さそうなので行ってみました。
ここも水没対象エリア。この橋もダム湖に沈む事になるのか。
何処か見通しが良いところで工事の様子とか見たかったのですが、
そんな都合良い場所はなく木々の合間から高く積み上げられた工事用の仮設道路を見るだけでした。
周辺の国道でも付替道路が建設中で、あと数年で道路網が開通し、切り替わり、ダム湖が姿を現すでしょう。
ダム建設については賛否あると思いますが、変わりゆく姿を見るには今しかない。