わずか3歩で3回越境。渡良瀬遊水地のそばにある「三県境」へ行ってきました。(埼玉/群馬/栃木)
日本には40ヶ所以上の「3県境」がありますが、いずれも河川や山岳地帯であるためアクセスは困難。
しかし、埼玉/群馬/栃木のそれは、アクセスが容易な平地にある事から珍しく、近年では「SNS映え」な観光地になりました。
割と今さらな感じもしますが、これまで訪れた事が無かったのでちょっと行ってみました。
2020年10月24日(土)。おはようございます。
GOTOトラベル案件を利用して東京まで格安での移動。「こだま」号だったので追加料金でグリーン車へ
つつがなく東京駅に到着。
「三県境」があるのは東武鉄道の沿線、という訳で北千住から東武鉄道に乗り換えです。
まずは南栗橋行を終点まで乗車。
南栗橋駅から先、接続する東武宇都宮行きの電車に乗換。
「三県境」の最寄り駅は東武日光線の柳生駅なので、あとはこの列車で到着します。
距離と時間はそこそこ掛かりますが、アクセスはそれほど難しくありません。
あれが渡良瀬川の土手かな・・・?
都心から郊外へと移動してきて、車窓からの景色はガラっと変わりましたね。
最寄り駅は「柳生」と書いて『やぎゅう』と読みます。
東京駅からだいたい2時間。柳生駅に到着。
改札機は2つだけの小さな規模の駅。
「3密!!!???三県境」と書かれた観光案内ポスターが貼ってありました。
今年はコロナ禍で「越境の自粛」を求められた時期もありましたね。
一度にまとめて越境が出来るこの「三県境」も、当時はどのような状態だったのでしょうか。
程よく新しいが、小さな駅舎。
特別、観光地の最寄り駅という訳ではなく住宅地の駅って感じですね。
訪れる人が多いのか、三県境の案内看板が出ているので地図と睨めっこする必要もありません。
駅の脇の歩行者専用の狭い通路を抜けます。
線路を渡って・・・。
田畑の脇を歩いてゆくと・・・。
あ、人が集まっている場所があった。ここかな?
どうやら到着した模様。
これまでは私有地感満々な田畑に三県境があり実に殺風景でしたが
2018年に三県境の自治体が共同で整備をしたらしく、観光地っぽい雰囲気を醸し出しています。
はい、こちらが三県境でございますー!
県名が書かれた板の「手作り感」がいいですね。
県境といっても、それは目に見えない。
解説が無ければ単なる田畑。そんな三県境の風景がこちらでございます。
三県境、元々は渡良瀬川内に存在しましたが、
その渡良瀬川が治水によって場所が変わり県境だけがこの地に残ったという、よくある話です。
劣化していて見にくいですが、県境の溝には「渡良瀬川跡」という文字が見えます。
整備前から置いてある、手作りの説明板も健在。
カメラ台も置いてあるので、手を使って「三県の地に手足が!!」とか出来ます。
三県境スタンプもありました。
で、滞在時間10分とかで帰るのも勿体ないので、すぐ近くにあった「道の駅かぞわたらせ」へ立ち寄り。
こちらの道の駅、三県の土産品や地元商店のお惣菜とか売ってました。
そういえば昼飯食ってなかったので、から揚げを食べるなど。
渡良瀬川湧水地の航空写真がありました。
先ほどの三県境は県境の線が三叉になっている部分。
この県境の曲がり具合を見ると、かつて河川だったと言われて納得ですね。
そんな感じの三県境でした。
対して何も無い場所ですが、そこには貴重な「県境」がありました。