チャリで来た!日本一短い芝山鉄道からレンタサイクルで航空科学博物館へ向かう

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日本一〇〇な鉄道、というと鉄道雑学的な定番ネタなので有名ですけども、
営業距離が一番短い鉄道路線といえば、成田の芝山鉄道ですよね。(索道除く)

そんな芝山鉄道の芝山千代田駅でレンタサイクルをピックアップして、郊外の航空科学博物館へ足を運びました。

このページはこちらの記事の続きです。

日本のアニメ作品は海外でも人気、という話は近年よく聞く話でありまして、ラブライブ!サンシャイン!!も例外でなく。 2019年にはAqoursのアジアツアー、それにLA公演も行われている事から、一定の人気がある事には間違いありません。 成田空港には「成田アニメデッキ」という日本のアニメ等に関する物

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ラブライブ!サンシャイン!!のコラボ喫茶を抜けて第2ターミナルのバス停へ向かう

成田へ来た目的のひとつとして、前々から行きたかった「航空科学博物館」があるのですが、
その立地場所から、これまでなかなか機会が無かったんですよね。

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航空科学博物館は成田空港からバスでアクセス出来るので、事前にGoogleMAPで調べた時間にバスターミナルへ向かうも
そこに表示されてた運行時間はGoogleの結果と違うし。やられた!!

しかもバスは1時間に1本以下で次のバスまでは1時間待ち
朝早く空港に訪れていたものの、ここで1時間のタイムロスはちょっと辛い。

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こんな事もあろうかと、事前にもうひとつのルートを調べてあるのだ!

第2ターミナルの京成線に乗ると見せかけて、その途中にある東成田駅への案内通路へと突撃。

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そこには怪しげな地下通路が続く・・・・。

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ここも鉄道雑学では有名なスポットで、東成田駅ってのは京成の元成田空港駅。
空港開港当初、まだ鉄道駅がターミナル直結ではなかった時代の遺産ですね。

第2ターミナルからは500mくらいの地下通路で繋がっていますが、マイナースポットなのでターミナル内での案内も少ない。

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今年には5Gが商用サービスを始めるというのに、ここの地下通路は3G通信が現役やで・・・。

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地下通路を通り抜けると、京成と芝山鉄道との接続駅である東成田駅に到着。
なんか薄暗くて怪しげな雰囲気ですが、いちおう有人駅でした。

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ホームに降りても人の気配はない。ここを利用するのは芝山鉄道地元住民か物好きだけだろう。

狙いとしては、芝山千代田駅にレンタサイクルがあるので、それを借りて航空科学博物館へ向かうつもり
こっちなら列車が40分毎なので帰りの都合も良いし、もしレンタサイクルがダメでもさっきの路線バスに乗れる。

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特にアナウンスもなく芝山千代田駅行きの列車がやって来る。

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なお芝山鉄道および芝山千代田駅は交通系ICカードが使えないので、東成田駅で切符の購入が必須。

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全長2.2kmの芝山鉄道はあっという間に終点に到着する。

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延伸も考慮されている駅構造になっているそうだが、実現はほど遠そう・・・。

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芝山千代田駅の窓口でレンタサイクルを申し出る。

鉄道利用者向けのサービスで、ママチャリタイプは無料。
電動アシスト自転車は1回300円という良心的な料金なので、電動アシストの方を貸してもらいました。

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うっし、それじゃ軽くサイクリングしますか!!

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ウヒョー!くっそ楽ちんだ!!

航空科学博物館までは約2kmの距離なので歩けないことはないですが、やはり自転車は便利。
それに航空科学博物館までは下り坂なので帰り道は上り坂。電動アシスト自転車の方が圧倒的に楽。

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あっちゅーまに到着。15分くらいかな?

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前々から訪れたかった航空科学博物館に到着しました。
成田空港からそれほど離れていませんが、そもそも成田空港へ行く用事なんてそうありませんからね。

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平成元年の開館から約30年が経過しており、所々古く感じる部分もあるが、
館内や展示物のリニューアルは何度か行われており、それほど古さは感じない。

ちないに入館料は大人700円だが、芝山千代田駅で2割引券を貰える。

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展示物は様々であるが、ざっくり言うと「飛行機の仕組み」「飛行機の歴史」「空港はこんなところ」という感じ
これは展示されていたジェットエンジン。プロジェクションマッピングになっているのは現代風ですね。

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ひときは目を引くのが「ジャンボジェット」の愛称で有名な、ボーイング747の胴体断面。
あまり大きな機材には乗ったことないのですが、中身こんなに広い空間になってるんですね・・。

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みんな大好き、旅客機のキャビンモックアップ。記念撮影に使えそうなスポットですね。

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これは何クラスなんだろうか。
展示品のためか、ちょっと座席がくたびれてしまっているのが少し残念。

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フルフラットになるタイプの座席も展示されていました。
いつかこんな座席で遠くへ旅行してみたいものだ。

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普通では入る事の出来ないギャレーも公開されている。こんなんになってんだ。

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めっちゃBoeing!!

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館外に設置されているのは、2011年に公開が始まった、B747-200型の機首部分。
退役して解体された同機の機首部分のみを国内へ輸送し、組み立てた後にここで公開しているそうだ。

外部からは誰でも見学が出来るが、内部は別料金の定員制ツアーを申し込む必要があるのが残念。

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くぱぁ!

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めっちゃBoeing!!(2回目)

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管制塔みたいになっているエリアでは、成田空港の滑走路を見られる展望スポットとなっている。

ここだけ航空マニアのおっちゃん達が占領しているためか、平均年齢がやけに高い。

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離陸を待つ航空機がずらっと並ぶ姿を見ると、羽田空港を拡張したくなる理由も分かってくる。

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割と最近リニューアルされたエリアなのか、成田空港の仕事を知る、みたいなコーナーがあった。
空港では航空会社のスタッフ以外にも、様々な職種、様々な人たちが働く場所なのである。

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成田空港の模型がありました。意味深な空間が空いているなど闇の部分には触れないのですね・・・。

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そんな感じの航空科学博物館でしたが、航空科学博物館のお楽しみはここだけではありません。

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航空科学博物館に隣接するのは「空と大地の歴史館」という展示施設。入館無料。

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成田空港開港には国と地元で大きな衝突があり、双方に犠牲者が出る闘争の歴史がありました。
ここは成田空港問題の歴史を、後世に伝える目的で2011年にこの地に開館しました。

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成田空港問題(三里塚闘争)を語るともの凄く長くなってしまうので、是非ともこの施設を訪れて欲しい。
計画された当時の航空写真が展示されていたが、元々ここは戦後開拓された農地だったという。

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展示資料として、当時の反対運動が分かるパネル展示や立木運動の模様など。

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成田空港というとても広い範囲で反対運動を行っていたため、その反対同盟団体は数多く存在した
ここにはその数々の団体が使用していたヘルメットが資料として並んでいる。通称:ゲバヘル

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成田空港の開港を数日前に控えた1978年3月26日、反対派が管制塔を占拠して破壊。開港が延期したのは有名ですね。
近年まで成田空港のターミナルへ入る旅客全員をセキュリティチェックしたのは、この成田闘争が由来。

成田空港の周辺に意味深な土地が残っているのを見て分かるとおり、この問題は現在も続いております。

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なお、現在新しいC滑走路を計画していると館内の資料で知る。
この拡張計画は無事に進むのであろうか・・・?

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そんなこんなで、「航空科学博物館」と「空と大地の歴史館」でした。
空港を利用し、飛行機の歴史・仕組みを理解し、空港の歴史を知る。是非とも訪れて貰いたい場所である。

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帰りは電動アシスト自転車で楽々駅へ戻ります。

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芝山千代田駅から都心へ向かうも、これがなかなか時間がかかるんですよね。

羽田空港を拡張したくなる理由も分かってくる(2回目)

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