引退した大型練習帆船をまるっと展示。伏木富山港の「海王丸」はこんなトコロだよ
先日紹介した「日本側最大級の斜張橋、新湊大橋」のすぐ近くで保存されている帆船海王丸
新湊大橋より(たぶん)有名なので『行ったことなくても知っている』という人は多いのではないでしょうか?
保存され公開されている船舶は多くても、帆船はちょっと珍しい?そんな海王丸を見てきた話題です。
9月下旬、富山ライトレールの鉄道むすめラッピングを見に行った帰り道
富山市内から移動し、新湊大橋を渡り伏木富山港へ。名古屋へ帰る前に海王丸を見に行くのだ
海王丸のある一帯は「海王丸パーク」として広い公園になっており、立地は新湊大橋のすぐ近く
駐車場に車を停めて、いざ海王丸へ。船内公開は大人400円です
とりあえず甲板に立ってみる。
外見から既に特徴的な船なのですが、甲板に立ってから改めて「それ」に気付く
それは「ロープ」
ここにもロープ
見上げてもロープ!
そう、海王丸は「帆船」なので、船内の所々でロープが張られています
この張り巡らされたロープに「帆」を張っていたと思うと、その作業の大変さは相当のものだったであろう
ちなみに、年間のうち数日の特定日はボランティアによって海王丸に帆が張られるそうですよ。
船首近くにある「前部航海船橋」という部屋
帆船なのですが、海王丸は訓練船のためディーデルエンジンを装備。エンジンを使う時の操舵室ですね
部屋にあった海上保安庁発行の「潮汐表」と「天測暦」。これで日本各地の潮位や、日出没時刻が分かるという
ややくたびれていますが、2013年発行のものでした
コンピュータが使われて当たり前の世の中。こういうアナログ的なものも、海上では必要なんだなぁと。
船首付近。案内のおっちゃんが気さくな方でした。
現役時代のパネル展示など
これだけ大きい船を動かすのは「風の力」
その風を受ける帆を張る作業はきっと相当な労力・・・。写真からその苦労が伝わってきます
甲板の清掃にヤシの実を使うそうで。実際にこすって疑似体験ができます
階段を下って船内(上甲板)へ。さり気ない所にもロープを使ったマットなんか置いてあったり
訓練生が使う宿泊室。ベッドが8つなので、1室8人なのかな?
そこそこ広く感じますが、実際にはリネンや訓練道具などが置かれるので決して広くはないでしょう
こちらは機関室のディーゼルエンジン
こちらは船内の診察室。長い航海になるので、医療設備や医師も必要ですね。
調理室や飲食スペースは他の部屋に比べて広めの空間でした。船内での食事はどんな感じだったんだろう?
廊下は狭め
「船長公室」は主に船長が使う応接間のようなスペース。さすがに他の部屋とは造りが違う!
広いこちらは士官サロン。主に士官が会議などに使うスペース
記念撮影用に置いてあった帽子。これで提督ごっこが出来るぞ!
再び最上甲板へ出てきまして、船尾にあるこちらが舵輪(だりん)
帆船として航行するときは、ここで帆の様子を見ながら舵を切るそうです。
船首にあったディーゼルエンジン用の操舵室とは違ってほぼ手動アンド人力
しかもこの舵輪、数人がかりで動かすそうなのでマジで力業やで・・・
何だかんだで船内各所見回るのに1時間半くらい掛かりました。個人的に満足度は高め
伏木富山港の「海王丸」はこんなトコロ。万葉線や県営渡船と合わせて訪れると面白いスポットですよ!
<関連リンク>
□海王丸パーク公式WEBサイト