一度は見たい円筒分水。富山県南砺市の「赤祖父溜池円筒分水漕」を見学する

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円筒分水(円筒分水漕)、それは農業用水などを正確に分配するための施設。
単純な水路では形状や水流の影響で狙い通りに分配できないが、この形状であれば、その分配結果は一目瞭然である。

大正時代に発明された分水方式であり、今でも全国に100ヶ所程度現役で使われているという円筒分水。
富山県南砺市にも現存するため、名古屋へと帰る途中に立ち寄ってみました。

このページはこちらの記事の続きです。

金沢駅が2015年の北陸新幹線の開業をもって、ほぼ完成形になったのに対し、富山駅は新幹線の開業が途中段階で、開業から3年経過した2019年も絶賛工事中。 工事の状況も気になったし、富山から帰る前に駅前の様子を見に行きました。

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富山駅前から一般道を走行して南砺市の円筒分水漕を目指す途中、
ふとカーナビに「旧井波駅舎」という名前を見つけたので、ちょっと寄り道。

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昭和45年まで使われていた、旧加越能鉄道の井波駅。
駅舎は木造寺院風で廃線後に移築されたという。施錠されており内部を見る事は出来なかった。

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旧加越能鉄道ってこんな所を走ってたんだなぁと。
WEBで調べればすぐ分かる事であるが、ドライブ中に遭遇するというのも、また良いものである。

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旧井波駅近くにある「道の駅 井波いなみ木彫りの里」に寄ったら、館内に何やら展示館。
オリンピックおじさん展示場だって!?

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「オリンピックおじさん」こと実業家の山田直稔さん、ここ旧井波町が出身だったのですね。

簡単に説明すると、1964年東京オリンピックを観戦したら人生変わった一般人。
東京オリンピック以降、14大会連続で夏季オリンピックの応援に足を運んだという。

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このオリンピックおじさん展示場は、実際に使われた応援旗やお土産品の品々が展示されているという。

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2020年東京オリンピックにも応援参加すると意気込みを語ったそうですが、
その希望は叶わず2019年3月に92歳で死去。お悔やみ申し上げます。

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ところでこの道の駅、舞台探訪系の同人誌が販売されてるのですが・・・。

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さて、寄り道が多くなりましたが、砺波平野の特徴でもある散居村をひた走りながら目的地を目指す。

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えーっと、地図だとこのへんかな?
適当に道路脇に車を停車して、あとは徒歩で探しに行きます。

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おおむねGoogleMapsの情報どおりの場所にありました。
これが念願の円筒分水漕だー!初めて見るぞ!!

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円筒分水漕は全国的にも珍しいものなので、その仕組みや役割に関する案内が併設されている。
ここから少し山を登ったところにある、農業用のため池から送水される農業用水を分けるために作られたそうだ。

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本来は仕切り板などを設置して分水比率を設定するのですが、
この日は特に仕切り板のようなものは見当たらず、ただ水が勢いで流れているだけでした。

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ちょっと上から円筒分水漕。

世の中の円筒分水漕はイタズラや転落防止のために柵で囲まれているのが多いらしいが、
この赤祖父溜池円筒分水漕は近くでじっくり見られます。

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勢いよく溢れて流れる水。

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円筒分水漕から分岐してきた水は、水路を通じて周辺の各地域へと送られているという。

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周辺では水路が更に分岐したり水路の立体交差してたりと、なかなか面白い。

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「用水だ!」という注意喚起の看板。水量も多く子供が転落したらそのまま流されるくらいの勢い

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帰る途中に「Aコープなんとセフレ」でお買い物。アニメtrue tearsにも登場しましたね。

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帰りは東海北陸自動車道の飛騨トンネル経由で帰路へ。

そんなこんなで、6月の北陸の博物館めぐりでした。
梅雨時でも、博物館に着目して観光するってのも、新たな発見もあって面白かったなぁと。

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