全国にここ名寄だけ!SL排雪列車「キマロキ」編成が見たかった。
□この記事は『標高2,077メートルの百名山「十勝岳」を日帰り登山した話』の続きの記事です。
メインの登山も終わり、3日目は終日観光。
北海道といえば、廃線跡やらローカル線など鉄道ネタも様々。
名寄にあるキマロキ編成もそのひとつ。蒸気機関車ほかが編成を組んだ状態で保存されている姿は圧巻?
そんな名寄のキマロキ編成を稚内へ行く途中に見に行った様子をさらっと紹介。
2017年7月16日(日)
おはようございます。今日もまた朝早く移動開始
観光だけなので、登山の疲れを取るべくもうちょっとのんびり起きても良かったのですが
朝5時起きの6時出発。旅行者の朝は早いのだ・・・。
旭川から向かう先は北海道の最北端、稚内市!
とりあえずナビで稚内駅を入力するも、その距離は200kmを越えるってんだから北海道は大きいね
北へ向かう道路網はある程度整備されていますが、大体は一般道を利用する事になります。
道央自動車道の士別剣淵ICには「日本最北の料金所」なんて書いてありました。
で、北海道の地名に詳しい方なら分かると思いますが、稚内へ向かう途中にあるのが「名寄」です。
現在は宗谷本線の駅のみですが、かつては深名線、名寄本線の分岐駅でもありました。
そんな名寄に存在するのが、記事タイトルにも書いてある「キマロキ」編成です。
名寄駅の南方、名寄公園の一角にて静態保存されています。
なお、普通の公園の屋外展示なので、早朝でも近付いて見学出来たのでありがたい。
説明書きがありました。
【簡単な説明】
線路上に雪が積もると、まずはラッセル車により雪を両サイドへと掻き分けます。
しかし両側が雪の壁になってしまうと、ラッセル車では除雪が困難となる。そんな時に出動したのがキロマキ編成
蒸気機関車が主流の時代。その雪の壁を崩し、離れた場所へ投雪する目的で運行された編成。
キマロキ編成は平成元年に廃線となった名寄本線上に保存されているらしく、駅名標も置いてありました。
(天塩弥生駅は深名線の駅なので、ここに駅があった訳では無い)
ζ*’ヮ’)ζ<うっうー
言われてみれば、あっちの歩道が廃線跡っぽい。
キマロキ編成の「キ」
9600型蒸気機関車。この車両が後ろのマックレー車を引っ張ります
キマロキ編成の「マ」
翼のように広げたこの部分で、線路脇の雪壁を崩して内部へと集めます
キマロキ編成の「ロ」
マックレー車の翼で集めた雪を、ロータリー車の赤い回転羽根により雪を遠方へと吹き飛ばします
所でロータリー車の動力って何だろう?と思ったら蒸気機関だった。
前後が蒸気機関車なんだから当たり前だろ・・・。
キマロキ編成の「キ」
D51型蒸気機関車。デゴイチの愛称で有名な車両ですね。
コイツで後ろからロータリー車を押し込みます
最後尾には車掌車が付いています。
蒸気機関を持つ車両が3両もあり、燃料はもちろん石炭。
この編成を動かすだけで多くの人員が必要となり、一致協力のもと除雪作業を行っていたそうです。
あ、名寄本線の距離標識があった。
現代では昔に比べて雪も少なくなり、技術も発達してこんな大がかりな編成は不要となりました。
一時代に活躍した鉄道記念物。名寄に立ち寄ってご覧になってはいかがでしょうか?