缶詰の事がよく分かる?静岡清水の缶詰記念館を見学してきました
静岡市清水区の「フェルケール博物館」のなかにある『缶詰記念館』
その名のとおり、缶詰に関する展示を行っている施設。
静岡方面に何か面白そうな施設がないかな?と探しに行ったところ見つけたので
ちょっと足を運んでみたお話です。
という訳で列車を乗り継いでやってきました「フェルケール博物館」
清水港の近くにある施設のため、清水駅からはちょっと離れています。
「フェルケール」という聞き慣れない言葉ですが、ドイツ語で「交通」という意味らしい。
別称として「清水港湾博物館」という名称があるそうですが、分かりにくいのでそっち正式にすればいいのに。
入館料は大人400円。館内は清水港開港から現代までの歴史とそれに付随した資料展示がなされています。
歴史を知るのには資料館へ足を運ぶのが一番ですね。
そのフェルケール博物館の中にあるのが「缶詰記念館」です。
清水と缶詰の関連性なのですが、昭和4年に日本で初めてマグロの缶詰製造を企業化してアメリカへ輸出したのが
ここ清水にある「清水食品株式会社」であり、この缶詰記念館は当時の本社屋を移設したものらしい。
記念館という事ですが、建物の内部には何やら色々と展示されています。
缶詰のパッケージやら、缶詰の中身を加工する際に使った調理道具などが並びます
缶詰の生産ラインはさすがに展示出来ないので、パネルによる展示と
後は模型による展示など。
展示の解説は多少なり付随しておりますが、施設の規模としては大きくないので
博物館ではなく記念館を名乗っているのでしょうか?
缶詰にも様々なサイズがありますが、それぞれに規格化され名称が付いていたのが驚き。
かつては「缶切り」なんてものが必須でしたが、現代は缶切りが不要な缶詰が主流ですね。
あと面白かったのは金型で打ち抜く前の缶詰パッケージ部分
後に立体的に加工するため、放射線状に絵が伸びている。
最初はこんなんになってたのかー。知らなんだ。
戸棚に缶詰
そんな缶詰記念館を設立した清水食品の初代社長は「鈴木与平」氏。
察しの良い方はお分かりかと思いますが、鈴与グループの一族ですね。
なお、二代目社長も鈴木与平氏。どうも本名は別にあるらしく、襲名している感じ?
どおりで入館窓口の横でフジドリームエアラインズのグッズを販売していたのか。
※フジドリームエアラインズは鈴与グループ
あ、あと鉄道関係で言えばフェルケール博物館には清水港線に関する展示も少しありました。
清水港の歴史と缶詰を知る事の出来る場所。近くに来たら足を運んでみると良いかもです。
博物館外に鎮座する第七代鈴木与平像。
静岡といえば鈴与グループ。
その参入業界は多岐にわたり、有名どころでは飛行機も飛ばしちゃう大企業。
そんなグループの吐息を感じるフェルケール博物館はドウゾ。
<関連リンク>
□清水港湾博物館・フェルケール博物館