チャレンジ八ヶ岳!山小屋泊まりで赤岳を登山したお話(後編)
□この記事は『山小屋泊まりで赤岳を登山したお話(前編)』の続きの記事です
引き続き八ヶ岳連峰の八ヶ岳を登山したお話。
赤岳鉱泉をスタート地点とし、赤岳山頂でご来光を見て、横岳・硫黄岳と縦走して下山しました。
2015年10月4日、午前3時。おはようございます
ご来光のための朝は早い
赤岳鉱泉から赤岳まで結構距離があるので、逆算してこの時間からのスタートとなりました。
月明かりとヘッドライトの明かりだけを頼りに、メンバー3人で行動開始。
ご来光を見るのに赤岳鉱泉からスタートする人は「極めて希」らしく、他に行動している人はおらず
夜の登山道を本当に3人だけで行動しているので、非常に不安で心細かったです・・・。
スタートから45分で行者小屋に到着
体がまだ慣れていない事と、暗いことによる足元の不安定さでやけに時間がかかりました。
軽く休憩をして息を整えた後に、山頂を目指して再び出発。星空が綺麗だったのですが、撮影している余裕はなく。
何だかよく分かんないけど登山道。ヘッドライトで照らした場所以外は本当に何も見えない
文三郎尾根のルートを進む。途中で階段やら鎖場などを次々に登る
結構な高さまで来ているようだけど、周囲が見えないので高さすら感じない
写真はその途中から見えた諏訪方面の街の明かり。あとは黙々と登るのみでした
阿弥陀岳との分岐点の所まで来たらそこそこ明るくなり、周囲が見えるようになってきました。
最悪、ここの尾根まで来たらご来光が見えるなーっと思ってたのですが、ここ影だからご来光見えないでやんの!
くそー、日の出は我々を待ってくれないぞ!
焦る気持ちを抑えつつ、場所が場所だけに気をつけながら岩場をよじ登る
とある岩場を登り終えたときに見えた朝焼け。これが見えた瞬間に自然と「おおー」と声が出る。
別に写真では大したものではありませんが、ご来光を目指して山を登る我々にとっては
とても大きな成果でありご褒美なのです。綺麗だ・・・
もうヘッドライトが要らないくらいに明るくなってきました。山頂はもうすぐだ・・・!
やったー、何とか間に合った!あれが山頂だ!
赤岳鉱泉をスタートして約2時間半。標高2,899メートルの赤岳山頂に到達
うわぁ、赤岳鉱泉(写真中央ちょっと上)と行者小屋(写真中央ちょっと下)があんな所に!
真っ暗闇のなか黙々と登ってきましたが、こんだけ高い所まで来てたんだ。
南東にはくっきり富士山の姿を確認。ご来光も富士山も見えるとは何ともありがたや・・・
そして赤岳山頂で朝陽を浴びる。
ご来光は木曽駒ヶ岳に続き2回目なので、それほど特別に感動ってのは無かったのですが
ここまで無事に到着出来て良かったなと。正直、あんまり自信が無かったので。
西の空にくっきり映る山の影。凄い!
日が昇り周囲は少し暖かくなってくるのを感じる。太陽光エネルギーって凄い!
しかし、とんでもない強風が吹いてたので寒いんです。口が思うように動かず会話が出来ないくらいに!
有り難い事に、八ヶ岳の頂上ちょっと脇に山小屋があるので座って休憩。
で、ここから南八ヶ岳を縦走します。
中央上のちょっとギザギザした山が横岳(標高2,829m)で、その奥の平べったいのが硫黄岳(標高2,760m)
標高差はそれほど無いのですが、このギザギザした縦走ルート、大丈夫っすかね?
あんま大丈夫じゃなかった!
赤岳山頂から赤岳展望荘に至るまでが、すげー急斜面。
その急斜面を滑り落ちないように降りてくのがとても大変。そしてこのルートで登る人には絶望の坂やね
(写真はその下り坂を振り返って撮影した様子)
山頂からあんなに近く見えた赤岳展望荘、思ったよりか遠かった・・・
赤岳展望荘で長めの休憩。
ホットコーヒーで体を温めつつ、赤岳鉱泉で朝食代わりに頂いた弁当をここで食べる。美味しい!
麓では全然駄目だった携帯各社ですが、ここでは3キャリアとも安定して使えました
見通しが良いからかな?と思ったら何らかの設備が設置されている効果かしら。
赤岳展望荘を出発して横岳の途中より、振り返って赤岳を見た様子
よく「赤岳」を紹介する写真で出てくる構図ですね。
あのてっぺんが赤岳山頂で、そこからどんどん稜線上を下がってきているのが分かります
赤岳展望荘から横岳、そして硫黄岳へ至る区間も結構大変。
ギザギザの稜線にはハシゴあり、岩肌にへばりついて横移動するようなルートもしばしば
あんま余裕が無くて写真を取り損ねてますが、それらをひとつひとつ乗り越えて進みます。
硫黄岳が見えてきました。写真中央右に見えるのが硫黄岳山荘
ここから硫黄岳まであと少し。でも近そうに見えて、これが結構な距離あるんですよね
比較対象が無いので、距離感が全然掴めないのだ。もっと山歩きするようになれば、分かるようになるのかしら?
標高2,760mの硫黄岳山頂に到着。ふぅ、疲れましたね
これまで歩いてきた横岳(中央)、赤岳(中央右)を振り返って見る
日の出ではあの山頂に居たのに、何だか変な感じ。そんな非日常感を味わう
硫黄岳まで来れば後は殆ど下りのみ。ちゃっちゃと下山しましょう!
これまで森林限界より上の、見通しの良い稜線上を歩いてきたので
硫黄岳から赤岳鉱泉に抜ける登山道は結構地味。景色も殆ど楽しめない所を1時間ちょい歩いて赤岳鉱泉へ
今朝出発した赤岳鉱泉まで来ればもう一息。
そして最後の北沢ルート、林道を2時間ほど歩いて・・・
やまのこ村の駐車場まで戻ってきましたー!お疲れ様です!!
駐車場からチラり見える赤岳の山頂。今朝はあそこに居たんだよなぁと思うと、変な感じ(2回目)
ともあれ、怪我も無く無事に下山出来たので良かったです。
そんなこんなの、私にとってチャレンジ!な八ヶ岳のお話でした。
登山って大変で辛いけども、その先にある達成感とメシの美味さが最高ですね
さて、次はどこの山へ行こうかな?
<八ヶ岳でした>
□一緒に行った人:DAIさん、志摩の友人