チャレンジ八ヶ岳!山小屋泊まりで赤岳を登山したお話(後編)

□この記事は『山小屋泊まりで赤岳を登山したお話(前編)』の続きの記事です

P1030838
引き続き八ヶ岳連峰の八ヶ岳を登山したお話。
赤岳鉱泉をスタート地点とし、赤岳山頂でご来光を見て、横岳・硫黄岳と縦走して下山しました。

P1030721
2015年10月4日、午前3時。おはようございます

ご来光のための朝は早い
赤岳鉱泉から赤岳まで結構距離があるので、逆算してこの時間からのスタートとなりました。

P1030722 P1030723
月明かりとヘッドライトの明かりだけを頼りに、メンバー3人で行動開始。

ご来光を見るのに赤岳鉱泉からスタートする人は「極めて希」らしく、他に行動している人はおらず
夜の登山道を本当に3人だけで行動しているので、非常に不安で心細かったです・・・。

P1030725
スタートから45分で行者小屋に到着

体がまだ慣れていない事と、暗いことによる足元の不安定さでやけに時間がかかりました。
軽く休憩をして息を整えた後に、山頂を目指して再び出発。星空が綺麗だったのですが、撮影している余裕はなく。

P1030726
何だかよく分かんないけど登山道。ヘッドライトで照らした場所以外は本当に何も見えない

P1030727
文三郎尾根のルートを進む。途中で階段やら鎖場などを次々に登る
結構な高さまで来ているようだけど、周囲が見えないので高さすら感じない

写真はその途中から見えた諏訪方面の街の明かり。あとは黙々と登るのみでした

P1030731 P1030732
阿弥陀岳との分岐点の所まで来たらそこそこ明るくなり、周囲が見えるようになってきました。
最悪、ここの尾根まで来たらご来光が見えるなーっと思ってたのですが、ここ影だからご来光見えないでやんの!

P1030737
くそー、日の出は我々を待ってくれないぞ!

焦る気持ちを抑えつつ、場所が場所だけに気をつけながら岩場をよじ登る

P1030739
とある岩場を登り終えたときに見えた朝焼け。これが見えた瞬間に自然と「おおー」と声が出る。

別に写真では大したものではありませんが、ご来光を目指して山を登る我々にとっては
とても大きな成果でありご褒美なのです。綺麗だ・・・

P1030741 P1030742
もうヘッドライトが要らないくらいに明るくなってきました。山頂はもうすぐだ・・・!

P1030754
やったー、何とか間に合った!あれが山頂だ!

P1030759
赤岳鉱泉をスタートして約2時間半。標高2,899メートルの赤岳山頂に到達

P1030763
うわぁ、赤岳鉱泉(写真中央ちょっと上)と行者小屋(写真中央ちょっと下)があんな所に!
真っ暗闇のなか黙々と登ってきましたが、こんだけ高い所まで来てたんだ。

P1030784
南東にはくっきり富士山の姿を確認。ご来光も富士山も見えるとは何ともありがたや・・・

P1030818
そして赤岳山頂で朝陽を浴びる。

ご来光は木曽駒ヶ岳に続き2回目なので、それほど特別に感動ってのは無かったのですが
ここまで無事に到着出来て良かったなと。正直、あんまり自信が無かったので。

P1030828
西の空にくっきり映る山の影。凄い!

P1030837
日が昇り周囲は少し暖かくなってくるのを感じる。太陽光エネルギーって凄い!
しかし、とんでもない強風が吹いてたので寒いんです。口が思うように動かず会話が出来ないくらいに!

P1030850
有り難い事に、八ヶ岳の頂上ちょっと脇に山小屋があるので座って休憩。

P1030852
で、ここから南八ヶ岳を縦走します。
中央上のちょっとギザギザした山が横岳(標高2,829m)で、その奥の平べったいのが硫黄岳(標高2,760m)

標高差はそれほど無いのですが、このギザギザした縦走ルート、大丈夫っすかね?

P1030863
あんま大丈夫じゃなかった!

赤岳山頂から赤岳展望荘に至るまでが、すげー急斜面。
その急斜面を滑り落ちないように降りてくのがとても大変。そしてこのルートで登る人には絶望の坂やね
(写真はその下り坂を振り返って撮影した様子)

P1030866
山頂からあんなに近く見えた赤岳展望荘、思ったよりか遠かった・・・

P1030872 P1030868
赤岳展望荘で長めの休憩。
ホットコーヒーで体を温めつつ、赤岳鉱泉で朝食代わりに頂いた弁当をここで食べる。美味しい!

P1030870 P1030873
麓では全然駄目だった携帯各社ですが、ここでは3キャリアとも安定して使えました
見通しが良いからかな?と思ったら何らかの設備が設置されている効果かしら。

P1030894
赤岳展望荘を出発して横岳の途中より、振り返って赤岳を見た様子

よく「赤岳」を紹介する写真で出てくる構図ですね。
あのてっぺんが赤岳山頂で、そこからどんどん稜線上を下がってきているのが分かります

P1030915
赤岳展望荘から横岳、そして硫黄岳へ至る区間も結構大変。
ギザギザの稜線にはハシゴあり、岩肌にへばりついて横移動するようなルートもしばしば

あんま余裕が無くて写真を取り損ねてますが、それらをひとつひとつ乗り越えて進みます。

P1030918
硫黄岳が見えてきました。写真中央右に見えるのが硫黄岳山荘

ここから硫黄岳まであと少し。でも近そうに見えて、これが結構な距離あるんですよね
比較対象が無いので、距離感が全然掴めないのだ。もっと山歩きするようになれば、分かるようになるのかしら?

P1030937 P1030942
標高2,760mの硫黄岳山頂に到着。ふぅ、疲れましたね

P1030939
これまで歩いてきた横岳(中央)、赤岳(中央右)を振り返って見る
日の出ではあの山頂に居たのに、何だか変な感じ。そんな非日常感を味わう

P1030950
硫黄岳まで来れば後は殆ど下りのみ。ちゃっちゃと下山しましょう!

P1030953 P1030955
これまで森林限界より上の、見通しの良い稜線上を歩いてきたので
硫黄岳から赤岳鉱泉に抜ける登山道は結構地味。景色も殆ど楽しめない所を1時間ちょい歩いて赤岳鉱泉へ

今朝出発した赤岳鉱泉まで来ればもう一息。

P1030962 P1030963
そして最後の北沢ルート、林道を2時間ほど歩いて・・・

P1030971
やまのこ村の駐車場まで戻ってきましたー!お疲れ様です!!

P1030976
駐車場からチラり見える赤岳の山頂。今朝はあそこに居たんだよなぁと思うと、変な感じ(2回目)
ともあれ、怪我も無く無事に下山出来たので良かったです。

P1030981
そんなこんなの、私にとってチャレンジ!な八ヶ岳のお話でした。
登山って大変で辛いけども、その先にある達成感とメシの美味さが最高ですね

さて、次はどこの山へ行こうかな?

<八ヶ岳でした>
□一緒に行った人:DAIさん、志摩の友人

コピペ用
関連する記事