かつて世界一の産銅量を誇った別子銅山。愛媛県新居浜市のマイントピア別子へ

□このページは『青函連絡船「羊蹄丸」の最後の姿を訪ねて愛媛県新居浜市へ』の続きの記事です

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新居浜には江戸時代に住友家により開坑された「別子銅山」という名の巨大な銅山がありました。
現在は閉山され「マイントピア別子」という名称で、当時の坑道などを観光向けに公開しています。

別子銅山は住友財閥の出発点とも言われるほど、現在の住友グループに関わりの深い場所でもあります
そんなマイントピア別子に足を運んでみたら、新居浜出身の声優。水樹奈々さんの名前があるじゃないですか

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新居浜港を離れ進路は南へ。

羊蹄丸やフェリーが発着していたりと、個人的には海のイメージの強かった新居浜ですが
海から山までの距離も短く、車で30分ほど走ればもうご覧のような山道です

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そんな新居浜の山にあるこちらは「マイントピア別子」という施設
かつて別子銅山として栄えた鉱山ですが、今ではその産業遺産を観光資源として公開している場所です

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鉱山時代、実際に使われていた坑道の一部が公開されているそうです
展示内容をぐるっと見て回って、所用時間はだいたい1時間くらいとの事

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新居浜市といえば、声優の水樹奈々さんの出身地で有名ですね。ほら、ここにも写真が・・・ってあれ?
いつの間にか「新居浜ふるさと観光大使」に任命されてるし、ここマイントピア別子でもナレーションしてるんですか?

そんなお仕事をされている事なんて、全く知らなかったので現地驚く私・・・。

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マイントピア別子の名物、いよかんソフトクリームをプッシュする水樹奈々さん

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こんな所にも水樹奈々さん

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ちなみに羊蹄丸の半券でマイントピア別子が割引料金で利用出来るキャンペーン中でした
通常大人1,200円のところ840円と3割引。これは有り難いですね

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観光坑道へはトロッコ列車に乗ってアクセスします。
こちらは当時、坑道へと続き実際に使われていた線路を再利用したものらしいですよ

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先頭は蒸気機関車・・・っぽく見えますが、恐らく電気式
大事なのは雰囲気ですよ、ふんいき!

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観光鉄道はお客を乗せて「はでば」駅を出発。ガタゴト揺れながらトンネルをくぐったり・・

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トロッコ列車内で流れる音声。水樹奈々ボイスじゃないですかー!
ナレーションのお仕事ってこういう事か。なるほどなるほど

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トンネルを抜け、鉄橋の上を通るトロッコ風列車

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そして到着。観光坑道までそんなに距離は無いので、乗車時間も短いのでした

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こちら側の駅は「うちよけ」駅となっていました
駅前にあるスピーカーからは水樹奈々さんの声が。ナレーションのお仕事、第2ポイントですね

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うちよけ駅のホームの脇、何か展示されてる?

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何かと思えば閉山前までこの線路上で実際に使われていた車両だそうです

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観光鉄道を堪能したところで、ここから先にある観光坑道ゾーンへと進みます

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あ、こんな所に水樹奈々さんのサインが。

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それでは観光坑道へと入っていきましょう
かつて銅が採掘されていた坑道。こうやって公開されているのはかなり貴重ではないでしょうか?

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入口を進んですぐに、こちらからもスピーカーから水樹奈々さんの音声アナウンスが流れていました

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展示上の多少の演出もありますが、坑道は粗く削り取られた感じがしっかり残っています
崩落してこない?大丈夫?と思わせるくらいの荒削りっぷりです

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別子銅山の歴史は古く、江戸時代から銅の採掘が行われていたそうです
その江戸時代の採掘の様子を、リアルな巨大なジオラマにて再現しています。

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実際に使われた坑道で等身大サイズの人形を使ったジオラマ
迫力がある一方、薄暗い坑道内でちょっと不気味

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採掘から運び出しまで一通りの行程を説明。
働くのは男ばかりではなく、女性もこの坑道内で働いていたそうな。

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江戸時代の様子を再現したゾーンが終われば、近代的な工具なども一部展示されておりましたが
ジオラマ展示に力を入れすぎたのか、別子銅山閉山末期の展示については内容が少なくちょっと残念でした。

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こちらは体験ゾーンにあった、鉱山で働く女性のマネキン
その女性たちが背負ったとされる、岩を背負ってみよう的な趣旨の展示でした

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女性が背負ったとされる岩は約30kgとの事。これを持って山を下りたとか大変な労働だ・・・

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ひととおり見回って観光坑道を抜けます。
思ってたよりは長い坑道だし、坑道内は天然の冷蔵庫ばりにひんやり涼しい。夏場の観光は最適かもしれませんね

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坑道以外にも別子に文化遺産はあり。ちょっとした所にもあるので、見逃さないようにしたいです

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先ほど蒸気機関車風トロッコ列車が走った鉄橋。小さいけども立派なトラス橋をしています

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ちなみに帰りはトロッコには乗らず、遊歩道上にある展示を見るため歩いて移動しました。
マイントピア別子で公開されている坑道は本当にごく一部で、道の途中に封鎖された坑道がありました

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かつての坑道が書かれている案内板がありました

水平方向、そして垂直方向へと各方向へ数キロ単位で伸びる坑道
地上で見えている部分は一部ですが、最盛期にはこれだけの坑道があったという事実に驚きを隠せませんね

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封鎖された坑道へと繋がるレールと鉄橋。

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こちらの鉄橋は近代化産業遺産でした。
観光坑道の展示も貴重ですが、さび付いた鉄橋。埋ったレールなども味わい深いものがありますね

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うちよけ駅にも水樹奈々さんのサインが
色紙の日付を見ると2010年4月だそうです。水樹奈々効果で観光客は増えたのでしょうか・・?

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折角なので、プッシュされてた「いよかんソフト」を食べました。
味の方は予想通りでしたが、いよかん風味のソフトクリーム、たぶん他の地域じゃ食べられませんよね

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マイントピア別子の観光展示施設とは別に、砂金採り体験なる施設が。
銅山なのに砂金?なんか関連性が薄いような気がしますが、果たして・・・?

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なお、見学(冷やかし)はお断りという徹底っぷりでございました

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旧別子鉱山の展示といえば、ここから車で25分くらい山奥へと進んだ所に
「東洋のマチュピチュ」とも呼ばれる、東平(とうなる)地区があります。

こちらも別子銅山の産業遺産ですが、かつてそこには小さいながらも町がひとつ存在しました
現在では誰も住んでおらず、多くの産業遺産が山のなかにぽつりと残る。そんな東洋のマチュピチュ

今回は時間の都合で立ち寄れなかったですが、いつか新居浜に再来の時に足を運びたい場所です。

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そんなこんなで、マイントピア別子でした。
産業遺産を見ながら学べる、たいへん面白い施設。新居浜へ来たら寄ってみてはいかがでしょう?

<関連リンク>
マイントピア別子公式WEBサイト
別子銅山記念館(住友グループ広報委員会)

帰路編に続きます

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