北陸観光フリーきっぷで行く北陸の旅。その6:名水のまち越前大野へ行ってみよう [終]
□このレポートは『その5:高岡の「チャンポン」を食べに行こう』の続きの記事です
北陸観光フリーきっぷが使えるエリアに越美北線(九頭竜線)が含まれています
その越美北線の沿線の観光スポットといえば、越前大野がけっこう有名ですね
そんなこんなで北陸観光フリーきっぷ4日目。名古屋へと帰る今日は、福井県の越前大野へと足を運びました。
2011年7月30日。おはようございます
3連泊した富山のホテルも、ふらっと市内電車の環状線を乗りつぶしてから時間ギリギリでチェックアウト
朝のんびり出来る旅は良いですね。という訳で荷物を抱えて富山駅へ
北陸新幹線工事中の富山駅。写真に見えているのはかつて改札口のあった駅ビル
現在は駅の西側に仮改札口を設置しているため、ここからだと改札が遠い・・・
朝食はホテルで食べましたが、昼飯用として今日もここでお弁当を買っておきましょう
種類が多くて悩みましたが、ここは人気No1の富山湾弁当を選択です
駅弁を持って乗り込むのは大阪行きのサンダーバード。これに乗って福井駅まで行きます
本日土曜日。土曜日ともなると自由席は結構な賑わいですね
でも富山始発なので着席に困ることは無く。これで座って駅弁を食べられそうですね。
サンダーバードからの景色を楽しみながら北陸本線を西へ
さすがにまだ10時台なので駅弁はオアズケ。福井が近づいてきた時に食べましょう・・・
[しばらく経過]
さて、そろそろ駅弁を食べましょうか。富山湾弁当でございます
富山の海の幸がぎっしり詰まったこの逸品。美味しそうですね
実はこれも「駅弁ひとり旅」に登場した駅弁だったり
作中には中身の紹介があるので「これ何だろう?」と困ったときにたいへん助かります
駅弁ひとり旅効果で駅弁がより美味しく。そんな駅弁を堪能したところで、そろそろ福井到着かな・・・?
金沢に負けないくらい近代的なホーム。まるで新幹線のある駅みたいな福井駅に到着
福井駅といえば、福井駅前にあるこの新幹線用と思わしき土台部分
新幹線のホームを先に作っちゃいました。てへへ
っと、新幹線の福井開通がまだ正式に決まってもないのに先に建設したので有名な件ですね
近くの公共施設から見下ろすと、その先行工事部分がが良く見えます。
実際のところ、本当に新幹線が来るまでこのまま雨ざらしにする事はさすがに無いらしく
当面はえちぜん鉄道福井駅として利用する事が検討されているとかなんとか。
暫定のまま終わるのか、晴れて福井県に新幹線が来るのか・・・はてはて?
コインロッカーに荷物を詰め込み、身軽になった所で再びホームへ
特急列車基準の、ながーいホームの端っこに、越美北線の列車が居ました
車両はJR西日本の非電化エリア数ヶ所で活役するキハ120ですね
自動ドアかと思いきやドア手動ですか!
何だろう、このお風呂場のドア的な気分は・・・
運行本数の少ない越美北線でしたが、福井駅を出てすぐの車内はたいへん混雑してて身動きが取れない状態
こんなに混んでるなら増便すれば・・・と思いきや乗客は次々と途中の駅で下車
越前大野を境に乗客はぐんと減り、乗りつぶし目的の鉄道ファン的な人ばかりが目に付きました
先頭車両より。まさにローカル線といった雰囲気・・・?
終点の九頭竜湖駅に到着。
越美北線はここでおしまい。そして越美北線完乗ですね
かつては、ここから先へ県境を越えて越美南線(長良川鉄道)へと繋がる計画でしたが
そんな計画もどっか行ってしまい、線路は駅のすぐ先でぶつ切りとなっていました。
列車少ない!
いや、知ってはいましたが。空白の目立つ時刻表を見て、改めて感じますね・・・
運行本数が少ない割には立派な九頭竜湖駅
九頭竜湖駅には「道の駅 九頭竜」が併設されており、こちらは多くの人で賑わっていました
賑わい的に、九頭竜湖駅が道の駅の一部っぽくなってますが、まぁ場所が場所だし仕方がありませんね。
国道158号線沿いにあり、山道のドライブ中に立ち寄るのにたいべん便利なスポット
私も過去に車でここに訪れたことがあります
何故かお弁当系が充実している「道の駅九頭竜」の直売所ですが
おやつ代わりに、この「あげもち」を買ってこう。200円なら安いぞ
ここで九頭竜湖観光・・・するには手段が無くキツいので、あげもち片手に再び九頭竜湖駅へ
九頭竜湖駅に到着して折り返す列車。すなわち同じ列車に乗り込みます
当初の目的どおり、越前大野で列車を降ります。
越美北線は越前大野を境に列車本数が減るので、越前大野からだと割と融通が利きます
「名水のまち」として観光案内を行っている越前大野ですが、早速とばかりにホームの脇には湧き水の案内が
柄杓が置いてあるという事は飲めるのかな?
この蒸し暑い夏の日に冷たい水はありがたいですね
駅スタンプを見つけたのでスタンプぺったん
旅にはスタンプ帳、というか適当なメモ帳なんかを持って行くと面白いですよ
越前大野駅の駅舎。こちらも九頭竜湖同様に割と新しい感じですね
おっと、駅前にも湧き水スポットがある。さすが名水のまち越前大野だ
夏場にありがたい冷たい地下水。こんこんと湧き出ています
越前大野駅から観光スポットの市街地までは少し距離があるため、駅でレンタサイクルを利用します
料金は2時間300円から。ママチャリに乗っGO!
レンタサイクルで少し離れた市街地へ
越前大野といえば、名水のほかに城のある町というので有名かと思います
そんな私も、越前大野について調べて初めて「名水」が有名だと知りました
日本各地の城へ行くと、他の城の写真とか展示してあるので、それで越前大野城の存在は知ってました
しかし、越前大野城は高いところにあったし!
そりゃそうですよね。周囲を見渡すために、高いところに築城するんですもんね
列車までの時間は短いし、あそこまで行くのが大変そうなので、今回は見送ることにします・・・
観光ガイドを見ていたら、地図に湧水のスポットに印が付いているではないですか
よし、折角だから「名水のまち越前大野」の湧水スポットを巡ってみようじゃないですか。
1ヶ所目。芹川清水
2ヶ所目。石灯籠会館清水
おお、石畳じゃないですか。
3ヶ所目。七間清水
造り酒屋が醸造用に組み上げた地下水を、このように開放しているそうです
市街地の至る所で見られる水路。石畳に古い街並みになかなか良い雰囲気ではないですか
4ヶ所目。本願清水
ここは「平成の名水百選」にも指定されている湧水だそうです
減菌はしていない天然の地下水ですと?
どんどん湧き出てくる地下水。こちらもたいへん冷たくて美味しい水でした
5ヶ所目。五番名水庵清水
6ヶ所目。御清水
こちらは他のスポットとは少し違って、何やら立派なやぐらと水場があるじゃないですか
足場が組まれてますね。
ここで地元の女子高生が足湯のように足を地下水にひたして雑談をしてました。地下水だし気持ちよさそうだなぁ
市街地レンタサイクルで行ける湧水スポットはここが最後かな?
ん、なんだこりゃ?
7ヶ所目。義景水琴窟
他のスポットと異なり、出てくる水の量に勢いが無いのは何でだろうと思って案内版を見ると
どうやら水の反響音を楽しむためのもの、らしいです。だから周囲もこんな雰囲気なのか
すぐ隣にも湧水を確認。
こうやって、こんこんと湧き出ている様子がたまりませんね。はい
で、結局のところ越前大野では湧水スポット巡りしかしていませんでしたが
今回は夏だったので水。出来れば次は冬に訪れてみたいですね。雪景色とか
1両ワンマン運転の車両が入線するとは思えないような福井駅に入線
再び福井駅に到着。乗換え前に晩ご飯用の駅弁買ってくるかー!
駅前のおみやげ屋にて。日本各地で萌えキャラ旋風なのか、もう驚きませんよ!
折角だし買っていきたいですが、酒は飲まないので遠慮しとこう。
「駅弁ひとり旅」を参考に「越前かにめし」を買います
時間的に駅弁の完売が相次いでいましたが、越前かにめしに関しては少量残ってました。助かった!
改札内に新幹線の形をしたタイムカプセルが
果たして、これを開ける日はいつになるか・・・?
もう日も暮れてしまうので、北陸観光はこれにて終了。後は帰路モードです
福井からしらさぎに乗って名古屋まで移動すればおわりー
ただし米原止まりだけどな!
米原行きが理由なのかは定かではありませんが、指定席は割と空いてた印象
あの眼鏡のマークは福井県鯖江市か!あそこは眼鏡のまちでしたね
さて、それでは夕飯の時間にも良い頃合いなので、越前かにめしを食べましょうか
駅弁っぽく見えない、ちょっと変わったパッケージが特徴的ですね。
包み紙を破ると、蟹をモチーフにした小さな容器が出てきます
パカっと容器を開けて付属の海苔をまぶして完成
他の駅弁に比べてシンプルな構成。分量も少なければ販売価格も高めの「越前かにめし」
しかしお味の方は・・・。小さな駅弁に凝縮した蟹の味。いやぁたいへん美味しゅうございました!
終点米原に到着。ここからしらさぎ号に接続する新幹線に乗って名古屋へ向かいます
「北陸観光フリーきっぷ」では、米原-名古屋に新幹線自由席の利用も選択出来ます。折角だから利用しないとね
しらさぎ号を降りた乗客がぞろぞろと新幹線乗換改札口へと流れ込む
混雑対応で改札機がノーチェック開放状態でした・・・。そんな事もするんですね
米原から名古屋まで新幹線なら30分ほど。名古屋に帰ってきたー!
これにて4日間の行程が終了です。お疲れ様でした
さて、今回は4日間有効な「北陸観光フリーきっぷ」を使っての北陸旅行でした
エリア内の特急が乗れて、更に有効期間は4日もあるので、かなり自由度の高い旅行プランを寝る事が出来ました
しかし、自由度が高すぎてプランを寝るのにすごく悩みましたね(笑
そんなこんなの北陸旅でした。今回は夏でしたが、また別の季節に北陸を訪れてみたいですね
<北陸観光フリーきっぷで行く北陸の旅でした。>