北陸観光フリーきっぷで行く北陸の旅。その4:どしゃ降りの黒部峡谷鉄道へ
□このレポートは『その3:和倉温泉でふらっと立ちより湯へ』の続きの記事です
「北陸観光フリーきっぷ」を使って、3日目に行ってきたのは富山県の黒部峡谷鉄道
黒部川の発電所への資材運搬用の鉄道として建設された同路線ですが、現在では観光向けにも運行しています
峡谷を走る「トロッコ電車」がこの路線の特徴。各季節ごとに様々な景色を楽しむ事が出来ます
・・・しかし訪問した同日はどしゃ降りの大雨。あぁこんな日に雨が降るなんて!
2011年7月29日。おはようございます
前日からの豪雨の影響により、北陸本線の一部特急列車は始発から運休が出ています
乗ろうと思ってた特急も運休になっていたので、まずは普通列車で東へ向かいます
朝食がまだだったので、富山駅の駅弁「源」で駅弁をひとつ買っておきました
1日目に購入した「ますのすし」の姉妹品である「ぶりのすし」でございます
ラインナップの多い「ますのすし」「ぶりのすし」ですが、小箱はカット済みなので食べやすいです
付属の醤油をかけていただきます。朝から駅弁を食べるなんて幸せですね
黒部渓谷鉄道の始発駅は宇奈月駅。その宇奈月駅へ接続している路線は富山地方鉄道の宇奈月温泉駅
という訳で、北陸本線魚津駅から富山地方鉄道の新魚津駅へと乗換え
こちらは「地方鉄道」の名の通りか、ローカル路線な雰囲気が漂う短めのプラットホーム
富山地方鉄道といえば、電鉄富山駅から宇奈月温泉行きの列車が出ていますが運賃が高めなんですね
フリーきっぷのエリア内である魚津から乗ることで運賃をちょっと節約。宇奈月温泉まで900円です
(ちなみに電鉄富山から宇奈月温泉までの運賃は1790円)
宇奈月温泉行きのワンマン列車に乗り込み、黒部峡谷鉄道を目指します
窓の外は山の景色。だんだんと変わる景色をぼーっと眺めながら移動すること約40分・・・
宇奈月温泉駅に到着。ホームからはトロッコ電車の客車がずらーっと並んでるのが見えるー!
しかし外はどしゃ降りの大雨。こんなんでトロッコ運行するんかいな?
(※大雨の模様が伝わりにくい写真で申し訳ありません)
手持ちの折りたたみ傘では小さくて濡れるっ濡れるー!
結果、雨でびたびたになりながら少し離れた黒部峡谷鉄道の駅舎へと向かいました
駅舎内に到着。何やら改札口からして観光鉄道っぽい雰囲気がしますね
こんなどしゃ降りでもトロッコ電車は問題無く運行する、との事なのでまずは切符を購入しましょう
終点の欅平(けやきだいら)駅までの運賃は1660円。観光向けの鉄道路線だしちょっと高めですね
※黒部峡谷鉄道的には「トロッコ列車」ではなく「トロッコ電車」だそうです
運行本数は日中だと毎時2本くらい?
終点の欅平までの所用時間は1時間以上。なかなか長時間に及ぶトロッコ電車になりそうです
トロッコ電車は定員数が決まっており、また客車によって異なるグレードも存在します
通常の客車であれば差額はなし。他に3種類ある客車はぞれぞれ別料金が必要。
今回はとりあえず、トロッコならではの迫力が楽しめる普通客車を選択してきました
大雨の影響により、欅平駅周辺の観光スポットのいくつかは立入が規制されています
まぁ、こんな雨だし仕方が無いですよね・・・
次発は工事列車?
観光客向けのトロッコ電車を運行する合間に、本来の資材運搬等の業務を行っているわけですね
これをわざわざ案内に表示させるとは。何だか凄いよ黒部峡谷鉄道。
さっきから待合スペースに居る方々は工事用列車に乗るんですね
観光客っぽくない風貌で何かと思えば、こういう事だったのか。
欅平の天気は雨。気温は夏なのに20℃を下回るとか
さて、乗車するトロッコ電車は既にホームへ入線しているそうなので、改札を抜けてホームへ
階段を下りてすぐに、ナローゲージに乗っかった小さく可愛らしい電気機関車とご対面
しかも重連である
これはなかなか熱いですね。小さい電気機関車2機で客車を引っ張るのか
こちらは別料金が不要のスタンダードな客車
窓ガラスも無く開放感たっぷりで、いかにもトロッコな気分が楽しめそうです
あれ、工事関係と思われる方が乗車している。次の工事用列車ではないのか?
こっちは520円の別料金が必要なリラックス車両
開放感は少ないですが、座席とかのグレードが違うので長時間の乗車でも楽そうですね
そして指定された先頭1号車に乗り込むのは自分ひとりぼっち!
うわーい、貸切だー。・・・でも何だか寂しいのはなんでだろう?
そんなこんなでトロッコ電車は宇奈月駅を出発。どしゃ降りの大雨のなか進み始めるトロッコ
座席の端に座っていると雨が吹き込んできますが、真ん中に居る分には大丈夫そうだ。
宇奈月駅を出発してすぐに黒部川を渡る
進行方向左手に見られる赤い鉄橋は、このトロッコ路線の旧線だそうです
しかし大雨の影響もあって、川は激しく濁ってます[;´Д`]
欅平駅へ向かうまでの道中、車内のスピーカーからは観光者向けの自動アナウンスが流れます
そのアナウンスの声の主は女優の室井滋さん。地元、富山県魚津市出身なのが縁だそうです
さすが工事用路線というだけあってか、各所で線路が分岐してトンネルの奥へと伸びています
こちらは発電所の方へと線路が延びてます。発電所に線路とは!
しかし本来ならエメラルドグリーンの黒部川を堪能できるそうですが、川は濁ってて残念・・・。
線路は単線のため、途中駅で逆方向の列車と行き違いを行います
しかし旅客トロッコではなく貨物トロッコではないか!観光客が往来するなかでも工事作業中なのですね
今度は客車を連結したトロッコ電車が来ました。これは観光客が乗ってそうですね
乗客少ない・・・
まぁ、大雨ですし宇奈月駅行きのトロッコですしね。
1時間以上の乗車時間を経て終点の欅平駅に到着。ガタガタと揺れまくったけどなかなかの迫力でした
欅平駅に到着後すぐに電気機関車の付け替えが行われ、ちょっと待ってるとその様子が見学出来ます
ナローゲージの電気機関車が可愛らしい。
宇奈月駅での案内のとおり、駅から行ける範囲が大きく制限されています
どこもバッテン印ばかりだ・・・・。おぅ
とりあえず記念スタンプをぺったん。
とりあえずくそ寒いのと雨対策でレインコート買っておこう
雨降ってるし、こんな寒いとは思わなかった!
雨対策もこれでバッチリ?レインコートを着込んでいざ駅の外へ
まずは案内にしたがって、この階段を下ればいいんですね
名剣温泉はこの赤い橋を渡った向こう側らしいのですが・・・
大雨のため通行止め
橋の上からはエメラルドグリーンの黒部川が・・・本来なら見られるのですが、濁ってます。
猿飛峡はこっちの方向ですね
で、こっちも大雨のため通行止めと。
河原展望台と足湯は確か行けたはず!
駅からすぐ近くの河原展望台に到着。折角の記念撮影スポットが台無しでござる。
増水しまくった黒部川は迫力満点
いや、天気の良い日では見られない景色なので、これはある意味貴重ですよ!
先ほど渡った渡れなかった赤い鉄橋をバックに。やはり川の色がネックですね・・・
まぁともあれ、ここまで来たのだし足湯に入っておきましょう
濁流を見ながらの足湯とか、どんなシチュエーションやねん[;´Д`]
あれやこれやしているうちに、次のトロッコ電車が来たためか多くの観光客が足湯へと押し寄せて来ました
こんな天気ですが、さすがは富山の有名観光地。訪問する方は多いみたいですね
補足しておきますと、天気の良い日の河原展望台はこんな感じらしいです
青い空、山の緑、そしてエメラルドグリーンの黒部川!
いやー、こんな日に来てみたかった。でも天気が悪けりゃ仕方がありませんね
またいつか、訪れる機会があった時の楽しみに残しておきましょう。
少ない行動範囲のなか、たっぷり山の雰囲気を満喫。
これからどんどん混雑してきそうなので、早々と離脱することにします
復路もトロッコの迫力満点の普通客車へ。それほど混雑してなさそうですし。
今回はトロッコ列車の真ん中寄りの6号車。そして1両まるっと自分ひとりだけ!
グッバイ黒部川。天気の良い日にまた来るよ!
なんか川に埋ってるんですけど・・・。よほどの増水だったのでしょうか?
再び1時間以上のトロッコ列車で宇奈月駅に到着。お疲れ様でした!
宇奈月に到着する頃には、朝の雨が嘘みたいに止んでました
そんな黒部峡谷トロッコ電車ですが、また機会があれば訪れてみたいです。
<関連リンク>
□黒部峡谷鉄道 オフィシャルサイト
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□その5:高岡の「チャンポン」を食べに行こう