ムーンライトゆかりん

という訳で静岡県は快晴です。東名高速を降りたら富士山を背にお茶畑のなかを車で走ります

今回の目的地は静岡県の大井川鐵道。愛知県から近いといえば近いけどもななかな行く事の無かった場所
どんな場所だか期待に胸を膨らませながら、目的地へと向かいます

国道473号を北上していたら併走する線路になんか電車が居るー！

大井川鐵道の21000系だー！

レトロ・・・というか、やけに古さが目立つこの車両は・・・えーっと、どこの車両だっけ？
ググってみたら元南海高野線の車両ですか。あんなのが現役で走っているとは凄いな

<参考リンク>
□大井川鐵道車両紹介「２１０００系(元南海電気鉄道：ズームカー)」

酷道と言っても過言ではない国道473号を1時間以上走って千頭(せんず)駅に到着
ここまでの山道がこんなに険しいとは。ケチらずに金谷から電車で来れば良かった[;´Д`]

 
大井川鐵道といえば、さっき見た関西私鉄で活躍した車両か蒸気機関車がメジャーなのですが
私を含めて一緒に行ったかずぴーさんもJ-P01さんも揃って「ＳＬはいいや」という方針・・・

冬場はシーズン外なのか当日飛び込みでも余裕で空席がありました
まぁこっちは別の機会に乗ることにしましょう。はい

で、今回の目的はＳＬじゃなくて日本で唯一のアプト式鉄道のある井川線なのです！

千頭駅前で昼食タイム。ふらり入店した飲食店で注文したのは桜えびの天ぷら定食
静岡県といえば桜えびですよね。あまり食べることのない食材だし美味しゅうございました

再び車を走らせてやって来たのは大井川鐵道井川線の奥泉駅前
駅前って、何処に駅があるんだか状態ですが・・・

奥の方にちゃんと駅がありました。山奥の駅ったらそんな感じですよね・・・

って思ってたら有人窓口があるし！

さすが大井川鐵道ですね・・・恐れ入りました
窓口で目当ての切符を購入します。往復で700円也

そして出された切符は硬券でした。いやいや恐れ入りました(2回目)

ホーム前に設けられた改札口へ行くと駅員さんに「パチン」と切符に入鋏が入る
硬券に入鋏だなんてシビレますわ！いやいや恐れ入りました(3回目)

駅名標

線路とホームの段差がやけに低いです。どんな列車がやって来るのやら・・・

時間になってやって来た列車はやけにコンパクト！
線路幅はJR在来線等と同じサイズ(1067mm)なので、車両だけが小さいみたいです

入り口は狭くて段差は非常に高くてバリアフル！
外から見て小さければ、中身もかなーりコンパクト・・・いや狭いです。はい

線路は単線なのでこの駅で反対方向の列車と行き違う・・・のですが貨車が付いてる！
何なんだ大井川鐵道は・・・

古い車両のせいなのか、それとも線路のせいなのか。やけにガタガタと揺れながら列車は進みます
車内では車掌による観光ガイドが随時行われており、窓から見える情景がアナウンスでよりいっそう面白いです

ドアは手動。走行中でも開くみたいですが危ないのでやめましょう[;´Д`]

奥泉から一駅走ってアプトいちしろ駅へ。ここから先がアプト式の区間となります
やや長めの停車時間を使って、車両後方にアプト式電気機関車を連結します

・・・さっきの車掌、知らぬ間に旗を持って連結作業に入ってました
車掌も連結作業も兼任で大変そうだ[;´Д`]

後方からやって来たのがアプト式電気機関車

線路の下にはラックレールが！
アプト式といえば軽井沢-横川間の碓氷峠が有名ですが、ここなら現役で活役してるのが見られますよ

ア゛ッーーーー！(お約束)

っと電気機関車が連結完了。

アプト式の区間はこれまで稼働していたディーゼル機関車はお休みの事(車掌アナウンス談)
ここから先の急勾配は、アプト式の電気機関車が何両もの客車を後ろから押し上げます。何とも逞しい！

連結が終わったらアプトいちしろ駅を出発。列車は急勾配エリアへと差し掛かります
窓から顔を出してみれば、いかに急勾配なのかが目で見てもよく分かります

驚異の90‰(ﾊﾟｰﾐﾙ)だ！

かつての碓氷峠が最大66.7‰だった事を考えると、これはかなりの急斜面です

進行方向右側の窓からは長島ダムが見えます

ダムの横ラインに対して車両の窓枠が異常なまでに傾いてます
それだけ急勾配をこの列車が走っている。という事でしょう

長島ダム駅で車両後方のアプト式電気機関車とはお別れ。ここで連結の解除を行います

電気機関車は脇線に入って、この列車が折り返し戻るまでここで待機
また帰りに会いましょう。

目的のアプト式鉄道は体験出来ましたが・・・折角なのでもう数駅先で折り返します

ダム湖の上にかかる赤い橋は「レインボーブリッジ」という名称らしく、
首都高のアレよりこっちが先です。元祖です(車掌アナウンス談)だそうです

ダム建設により廃線となった、井川線の旧線も車両の窓から確認できます

ダム湖の上にある奥大井湖上駅で下車。今回はこの駅で折り返します
新線建設時に観光目的で開設した駅らしく、列車もこの駅では10分ほど停車します

観光スポットらしく鐘があったり

中部の駅百選に選定されていたり。

駅の前後はダム湖に架かる橋が。ある意味秘境駅だったり？

ここで列車を見送ります。また会いましょう！

あの列車が帰ってくるまでの限られた時間で駅周辺を散策
とりあえず橋を渡って写真を撮ったり

ちなみに遠くから駅を見るとこんな感じ。
車でも行けない事は無いそうですが、かなり時間が掛るとか・・・やっぱりある意味、秘境駅だ。

展望台みたいな建物に上がってみたり

そうこうしているうち、時間が過ぎてお迎えの列車がやって来ました
楽しい時間はあっという間ですね。

帰りも同じように長島ダム駅からアプトいちしろ駅間はアプト式電気機関車を連結して走行
奥大井湖上駅でテンション上がりすぎて疲れてたので、帰りは座ってまったりモード

そして奥泉駅まで戻ってきました。ここでこの列車ともお別れ

今回は一部区間が代行列車運転だったし、またいつか来よう！

そんな感じでアプト式鉄道の大井川鐵道井川線でした

山あり、ダムだし、自然ありの情景にトロッコ列車気分の井川線
久しぶりに大はしゃぎした一日でした。はい