水戸岡鋭治のデザインで作られた名鉄浄水駅前の地下通路を見てきた。

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という訳で名鉄豊田線にある愛知県豊田市の浄水駅

ここの駅前にある地下通路が水戸岡鋭治のドーンデザイン研究所によってデザインされている
・・・という話をちょっと前に同氏の講演会で聞いたのを思いだして足を運んでみました。

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ちなみに浄水駅前ですが、立派なバスターミナルがある割に駅周辺がガラリとしてたのが印象的
ベッドタウンとして再開発進行中、と言われれば納得なのですが実際はどうなのでしょう?

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浄水駅は半地下駅のため、駅前へ行っても線路や電車は見えません。

最初、車で浄水駅へ向かった時に
あれ駅の案内があるけど線路が無い!?っと驚いたものです。半地下だったとは

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浄水駅改札口。つい最近になって終日駅員配置駅に昇格したらしいです

何だか名鉄の無人駅に見られる共通点がいくつかあったので「あれ?」っと思ったのはそういう事か

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で、駅前の地下通路っていうのはこれかな?

せっかくなら駅改札口直通!とかにした方が便利だろうと思いましたが
駅が半地下じゃつなげるのが難しいですよね

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それじゃまぁ早速とばかりにドーンデザインな地下通路を見に行きましょうか。うへへ

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なんだこれはーーー!

壁も天井も木で出来てるではないかー!

・・・っと、言われないと『水戸岡鋭治のドーンデザインだ』なんて分かりませんが
でも木をふんだんに使っている、という部分は水戸岡鋭治氏のデザインでよく見られるポイントなのです。

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ちなみに壁に使われているのは地元豊田市産のスギの木だそうです
各種機器やパネルも上手いこと木に埋め込まれています。施工が大変そうだ

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地下通路の案内図より

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過去に行われた講演会で、この地下通路の事を同氏はこう話していました

(豊田市から)最初聞いたら「タイル入れる」って言うんですよ
『タイルの地下通路は歩かないですよ』って僕が言って『木にしたい』って話しました
実際に木で作りました。壁と天井が木ですよ
すごい気持ち良いし心地良い。日本で最初の木の200m地下通路です

※2008年2月に東海高校で行われた講演会の内容を抜粋

依頼者の提案をボツにしてまで木という素材にこだわる。
でも確かに木で出来た地下通路は他では見たことがないし、それに暖かさが感じられますね

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通路の途中にギャラリーを設置するのも水戸岡鋭治氏の提案。中の展示は豊田市が選んだもの

長い通路の途中には休憩用のベンチもありますが・・・これはドーンデザインっぽく無いので豊田市のかしら
(ふと思ったけど、壁沿いに手すりが設置してあるのにベンチが置いてあったら邪魔じゃないか?)

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通路のちょうど中心部分。そこは明るい光が差し込む空間・・・

この光に関しても、講演会ではこう説明していました。

『これが100mの真ん中ですよ』って、意味を持たせてあります。

だそうです。芸が細かいですよ水戸岡先生!ステキ!

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ここだけ間接照明を使って地下通路を照らしています
「日光が差してるのかな?」と最初は見間違う程の暖かい光でした

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通路の終点は豊田厚生病院の地下出入口へと直結しているそうですが、例のインフルエンザ対応で閉鎖中との事
仕方がないのですぐ脇の出口から地上へ出ましょう。

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豊田厚生病院。新しくておっきい病院

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病院脇にあるD出入口外観

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こっちは病院からひとつ手前のC出入口

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階段を上がるとき、まぶしいくらいに光が差し込むように出来ているのもドーンデザインなのかな?

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この消化器が置いてある奴は・・・木製だしなぁ・・・判断が難しい(笑

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この地下通路の紹介の最後、水戸岡鋭治氏はこう言ってました

これだけのお金を掛けられる豊田市は、さぞお金持ちだと思いますよ

・・・確かにそうかもしれませんね。
駅前から病院を繋ぐ地下通路の割に、地上の交通量は少ないし私が見に行ったときも誰も使って(ry

とまぁ、そんな豊田市の水戸岡鋭治氏のお仕事探訪でした。

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