小説「ともだち同盟」舞台探訪、プロローグ関西本線「大河原駅」

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今、死にたいですね

という訳で、年末にやって来ました関西本線大河原駅
ここは小説「ともだち同盟」のプロローグでの舞台として登場する駅なのです

ってもアニメでもラノベでもなく挿絵すら無い小説。完全テキストベースな同作ですが
駅に関しての部分は、かなり詳細に書かれているので、作品を読んだあと気になったので来てみました。

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ハードカバーをめくった所にあるタイトル。とプロローグ先頭ページ

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他にも色々な駅が登場します。なんだこの小説は・・・?

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ともだち同盟 ともだち同盟
森田 季節

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では、作中の文面を一部引用しながら探訪と参りましょう

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春休みの日曜日、ふたりは電車を乗り継いで関西本線大河原駅という駅にやってきた大仰な路線名の割には一日の利用者数が百人程度という閑散とした駅だ

登場するのは、主人公「大神弥刀」(男)と、その弥刀を連れて田舎のさびれた無人駅を訪れるのが趣味の「細川千里」(女)
プロローグでは、この二人が大河原駅へ訪問する所が書かれてみます。

彼らは神戸在住という事で、西側からこの大河原駅を訪れたようですが、
私は名古屋在住なので西の亀山からこの駅を訪れましたが、この駅で下車したのは自分だけでした・・・

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駅構内は不自然なほど広い。この路線が昔は立派な幹線だったせいだ。

ホームの端から撮影してみました。かなりホームが長いよ大河原駅

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のぼりとくだりの向かい合っている線路の間には撤去された線路の跡が二本。今も現役のホームも十両の車両を止めてもお釣りが来そうなほどに広い。今、ここに来る一両や二両のこぢんまりとしたディーゼルカーは都会に迷いこんだ子供みたいに居心地悪そうにしている。

上下線のホームの間には、確かに線路が敷かれていたと思われる不自然なスペースが
ちょうど亀山行きの列車が来たので跨線橋から撮影。ホームがやたら長いので二両じゃスペース余りまくりですね

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千里はゆっくりと加速してホームから離れていく列車をズームしたカメラで撮影すると、屋根のない跨線橋に上がって駅を眺める。

跨線橋から見た大河原駅。駅舎と出入口は加茂方面のホームにしかなく、
亀山方面のホームから駅を出るには、この跨線橋を渡るしかありません

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無人駅ではないらしく駅員はいるようだが、18きっぷの貧乏旅行の客をどうこうするつもりはなさそうだった。

駅舎の改札へ行ってみると、窓口のシャッターも閉まっており、文字通りの無人駅
案内によると、窓口に人が居るのは「平日7:00-15:00」だけだそうです。

作中では春休みの日曜日と書かれていたのが少し気になりますね

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大河原駅の駅舎外観

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駅前はすぐ道路で、乗用車やらトラックが頻繁に往来します
けれども道を歩く人の姿なんて、ちっとも見かけません。

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跨線橋を降りると、千里は深呼吸を一回してから、ごろんとホームに横になった。両手を広げた大の字の姿で。慣れた弥刀もそれをどうこう言うつもりはない。トレーナーもスカートも後で土をはたけばいいし、千里が来た目的はどうせコレなのだから。

上下線どちらのホームで千里が横になったのかは定かではありませんが、イメージとして加茂方面のホーム
春や夏ならさぞ気持ちよさそうな気もしないでもないですが、冬場なので風が冷たく寒いです・・・

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「キハ120形が来ます」と言って千里は起き上がる。同時に、弥刀の耳にも列車がやってくる音が聞こえた。

「無人駅を訪れるのが趣味」とか、「列車を車両形式で呼ぶ」とか、千里はいわゆる鉄子なのでしょうか?

「さて、次の電車は四十分後ですね。もう一眠りするにはちょうどいいでしょう」

でも、その割にキハ120形か来ないこの路線で「電車」と口にしているのも気になりますね
鉄道に関しては全く知識の無い弥刀に分かりやすくする為に、列車ではなく電車と呼んだかもしれませんね

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そんな感じで、ともだち同盟探訪の大河原駅でした
プロローグ以降も、濃いめの鉄道ネタが満載なので機会があればそちらも探訪してみたいですね。

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