サロマ湖周辺ドライブツアー。北の大地で湧網線の廃線跡スポットをめぐる
絶景ドライブ!のつもりでしたが、前回は最初から絶景のクライマックスだったのと
思いのほか絶景スポットが少なかったので、気付いたら廃線跡めぐりがメインになっていました。
まぁ、そんな感じで後半は湧網線の廃線スポットに寄った様子を紹介。
このページはこちらの記事の続きです。
サロマ湖の湖畔から車を走らせ続け、オホーツク海に面する湧別町の「オホーツク湧鮮館」へやって来ました。
ちょうどお昼だし、ここらで何か食べてゆこうかな。
と思いきやここはイートインな飲食店やお惣菜とかを取り扱っているワケでも無く
海産物やその加工品がお安く売っている湧別漁協直営店でした。なんか思ってたのと違った・・・。
入口では地産のホタテを買い求める人多数。
ここサロマ湖はホタテ養殖の発祥の地であり、その名産品はもちろんホタテ。
観光ポスターにはサロマ湖の湖口がドンと写し出されています。
近隣の飲食店の案内があったので、それを元に営業してそうな店へ行くことに。
駐車場脇にあった展望台。
何だろう、オホーツク海とかサロマ湖が一望出来るのかな?
・・・工事中の漁港が見えました。何だったんだ?
漁港から車で数分。「お食事処リボン」にやって来ました。
不定休と書いてあったので心配したが、営業していたので良かった。
注文したのはホタテちらし。(1,430円)
湧別ではあれだけホタテをプッシュしていたので、名物のホタテメニューを注文したいよね。
こちらがホタテちらし。
北海道といえば海鮮丼とか有名ですが、ホタテがメインってなかなか見ないですよね。
当然ながら美味い。今日はちゃんと時間を設けて昼メシにありつけて良かった。
注文して料理を待っている間にテレビを見ていたのだが、さすが北海道。ビックボスの露出は多いなぁと。
(偶然かもしれないが・・・。)
北海道に特有のまっすぐ続く道。ここを進んで次の目的地へ
やって来たのはこちら。「道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」の隣にあるこれ
まぁ、どう見ても北海道の廃線遺構なのは言うまでもないですね。
保存されているのは中湧別駅の一部。この踏切は位置が変なので移設かな??
保存されたホームに鎮座するのは、車掌車4両と除雪用モーターカーというなんか渋い組み合わせ。
廃線跡の保存車両といえば、SLと客車が定番なのに、何故この車両になった?
中湧別駅は名寄本線と名寄本線(支線)と湧網線と3方向に分岐する重要な駅でしたが、
1987年に湧網線は廃線となり、名寄本線はJRに継承後するも1989年の廃線に伴い駅も廃止。
なお、このアングルは「ざつ旅 7巻」の表紙にも使われてたりします。
というか、今回のサロマ湖周辺ドライブはざつ旅を参考にさせて頂きました。
廃線後の駅設備の保存方法は様々ですが、木造のホーム屋根とかこの駅名標とかなかなか味わい深い。
ホームにある車掌車。内部に色々置いてあったけど施錠されていた。
遠軽駅方面。ホームが終わると同時に線路も無くなり、そこに線路があった事はもう分からない。
名寄支線の湧別駅方面は道路に転用されているようだ、同じく線路であった事は言われないと分からない。
この路線に思い入れは無く今回初めての訪問であるが、何だか懐かしく感じる駅舎でした。
駅舎横にあった小便小僧。
ちんちん電車。(電車ではない)
という感じの中湧別駅でした。
帰りの飛行機の時間もあるし、ここらでターンして網走方面に戻りましょうか。
戻る途中に立ち寄ったサロマ湖。
うん、サロマ湖ってデカ過ぎるから湖畔で写真撮ってもあんまよく分からないのよね。
佐呂間町にある展望台は改修工事中で入れなく、それ以外に寄りやすくめぼしい展望台は無かった。
往路で見かけて気になったので、復路で停車してみた道路標識。
常呂町の「岐阜」て。岐阜という文字を遠く離れた北海道で見るとは思わなかった!
この地名はもちろん、北海道開拓時代に岐阜出身の入植者によって開拓された事に由来する。
時間を気にしつつ、なんか良さげな所では止まって景色を見たり、の繰り返し。
うーん、改めて天候に恵まれて良かった。
さて、位置的にはスタートした網走の市街地寄りなのですが、オープンの時間的に後回しになりました。
続いて寄ったのは網走市鉄道記念館です。名前からして、湧網線の廃線跡施設ですね。
資料館はこの小さな建物の2階にあります。
廃止された湧網線ですが、網走からサロマ湖の近くまでは廃線跡がそのまま自転車道となっているようです。
廃線跡の活用法としてはそれほど数は無い例ですが、利用度合いはどうなんだろう?
なお夏場はご覧のように雑草が生い茂って視界はあまり良くない。走っている人も見かけなかった
旧卯原内駅に作られた鉄道記念館。
ホームには車両が保存されています。定番のSLと客車のセット。
客車の方は残念ながら施錠。デスヨネー。
内部は綺麗だったので割と近年まで使われていたものだと察する事が出来ます。
車内にはすぐ隣の喫茶店のメニューが書いてあり、車内で休みながらドリンクを頂ける時期があったみたい。
さて鉄道記念館の方を見せて頂きましょうか。
建物の2階が資料館になっていますが、施錠されているため管理している喫茶店の方にお願いして解錠してもらいます。
内部は廃線跡の資料館によくある、駅名標や職員が使うような道具の展示をするワンフロア構成。
駅に置くような硬券ホルダー。何処から譲り受けたんだろう?
かつて北海道の鉄路はとても長かったんだ・・・というのが分かる貼り紙に
駅職員が使っていただろう品々がずらり並ぶ。
この時代の鉄道の事はよく知らないが、こうやって資料館として残してくれるおかげで
後の世代が当時を知る事が出来るので、自治体もコストをかけて残してくれているのはとても有り難いです。
物品が置いてあるだけで説明書きが少ないのが気がかりでしたが、そこは仕方なし。
そんな感じで、湧網線の旧中湧別駅と旧卯原内駅の訪問でした。そろそろ時間なので女満別空港へ帰らないとね。
ちょうど走ってた網走バス。名鉄バスにしか見えないのは名古屋人の本能やで・・・
<次回に続きます>