割と快適。電動シェアサイクルで清水港線廃線跡サイクリングをした話。

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国鉄清水港線。静岡にかつて存在した、清水駅-三保駅を結ぶ8.3kmの路線
1984年に廃止されその跡地の一部は遊歩道やサイクリングロードとして整備されている。

知識としては知っていたものの、あの辺りを散策する機会が無く自分としては未踏の地でしたが、
清水駅や静岡駅の周辺で展開するシェアサイクルが便利そうだったので、それを利用して訪れてみました。

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という訳で2020年7月12日()の早朝。新東名高速道路をひた走る。
静岡へ登山へ行くDAIさん(DAIさん帝国)に便乗して、静岡まで連れててもらう事にしました。

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時刻は午前7時。新静岡ICで高速を降りる。

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ここから安倍川上流へ向かうDAIさんとは目的地と方角が異なるため、私は新静岡IC前のコンビニで車を降りる。
こんな所で降りても大丈夫。静岡駅行きのバスが毎時2本くらい出ているので、案外何とかなるもんだ。

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このまま静岡駅に向かうと、朝の8時に到着となりさすがに早すぎたので途中の温泉施設で休憩。
天然温泉ですが、どちらかといえばスーパー銭湯のような雰囲気。それでも日曜日の朝から温泉とか、非日常は最高である。

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で、温泉で早起きの疲れを癒したところで、静岡駅へ移動。
このキャッチコピーは何なんだ?

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東海道線に乗って清水駅へ移動します。

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早速自転車を借りる・・・前に、清水魚市場で早めの昼メシを食っておこう。
狙ったわけではないが、9時半の開店と同時に入店する事に。早起きっていいね。

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適当に店内を見てまわり、入店して注文したのは「本マグロの炙り&ヅケ丼」
ふたつの食感が一度に楽しめるのでお得感もあり。朝から美味い!!

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どんぶりとみそ汁と、静岡の郷土食である「黒はんぺん」がセットになって税込1,100円でした。
はんぺんも揚げたてアツアツでウマウマ!!

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さて、ここで本題に進みましょう。
レンタサイクルはさっきの清水魚市場でも扱ってるんですが、シェアサイクルが最近始まったと駅ポスターで知る。

調べてみたら、清水駅や静岡駅。それに周囲の観光スポットにもステーションが配置されているので、
これからどう動くか決まってないし、これ借りた方が便利だな・・・という事で借りました。

ちなみに料金は、同じ自転車を借り続ければ12時間上限1,000円。
詳しい料金はPULCLE(パルクル)の公式サイトへ。

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冒頭でも触れましたが、清水港線の廃線跡はその一部が遊歩道やサイクリングロードになっています。
探すのは特に難しくなく、なんか真っ直ぐな道が延びてたら、それです。

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時々、かつてここが清水港線であった事を示すオブジェが置いてあったりします。

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歴史案内板の写真を引用。
世界遺産に登録された三保の松原のある三保半島へ向かって、Uの字を描くように清水港線の線路が延びていました。

かつては貨物と旅客の両方を運行していましたが、時代の流れにより赤字となり、そして廃線という流れ。

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エスパルスドリームプラザがある場所はかつての清水港駅。
そこに残される「テルファークレーン」は、貨車と船との間で荷物を積み下ろしするための装置。

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廃線跡を追うと、やがて倉庫街へと入っていくと、そこでよく見かけるのが「鈴与」の文字。
フジドリームエアラインズを経営する鈴与グループ。さすが物流の鈴与とばかりに倉庫街では名前を見かけます。

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倉庫街でも廃線跡はあまり転用されておらず、そこだけぽっかり空間があるので廃線跡は雰囲気で分かります。
写真だとこのナナメに伸びたこの砂利道のところが廃線跡ですね。

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巴川の河口。ここには可動橋があったそうですが、現在は撤去。
痕跡となるものは残って居ませんが、岸壁の造りがそこだけ微妙に違うくらいか?

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巴川口駅跡は線路とプラットフォームが残されていますが、下水処理場の敷地内にあるので立入は出来ず。
この写真の光景は南側の敷地外から見えるので、気になる方は覗いてみましょう。

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その後も廃線跡に沿って自転車のペダルを踏む。
電動アシスト自転車なので、スピードはそんな出ないですがかなり楽ちんです。

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国道150号線の脇あたり。サイクリングロードになっているためか、線路の名残は感じにくい。

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ひょこり現われる案内表示。この表示だけが、かつてここが線路であった事を示している。

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Uの字のピークから折り返すように、進路は三保半島を北向きに進む。
サイクリングロードは集合住宅の裏側へ差し掛かるが、この辺りに折戸駅があったハズなんだが・・・。

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あ、すげー分かりづらい所に「折戸駅跡」とか書いてある(右の看板)
線路もホームらしきものは残ってないため、ここが駅だったと知るのは難しそうだ。

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はい、もうちょっとだけ進みますよ。

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東海地震や南海トラフの関係で各所に津波避難所が作られているのが印象的でした。
よく考えたら三保半島、外洋に面してますからね・・・。いざという時の備えがあるのは良い事です。

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サイクリングロードには「旧三保駅0M」の文字。どうやらここが三保駅のようだ。

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上の写真でちらっと見えていたのは、かつて清水港線で使われていた貨物車両である。
鉄道輸送が終わり、不要となったものを展示しているようだ。

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こちらは旧三保駅のホーム。
草木が生い茂っており、なんかよく分からない状態。夏場に来てはいけませんね・・・。

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さて、サイクリングロードは8kmとそんな長くないので、折角だし三保半島を1周して帰りますかね。
写真は「東海大学海洋科学博物館」の入口。水族館があるそうですが、今回はスルー

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「三保真崎海水浴場」。ここも富士山が見えるビュースポットなのですが、雲で隠れて山頂が僅かに見えるのみ。
やっぱ夏場に来るもんじゃないですね・・・。

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「清水三保海浜公園」のあたり。
三保飛行場の目の前で、飛行場内に入ると航空法により罰せられるようですが、釣人の姿が多々。

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敷地外から見ると、確かに滑走路のようなものが見える。
調べてみると、毎日利用する飛行場では無さそうなので、こんなもんなんでしょうか。

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清水灯台

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三保の松原

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三保の松原の海岸は観光客が多いですね。
ここのところ、屋外の観光施設が結構混雑している印象。開放感あるし、密にならないのは重要ですよね。

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で、肝心の富士山は見えない・・・と。次は冬場に来てみよう。

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三保の松原から御穗神社へ至る「神の道」

・・・などなど、観光スポットをめぐります。自転車だと小回りが利いて便利ですね。

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微妙に時間が余ったので、このまま静岡駅の方まで太平洋自転車道を使って移動します。
サイクリストがもっと多いかと思いきや、自分以外に入ってる人は殆ど居ない。イヤッホーイ!気持ちいい!

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あ、途中からサイクリングロード閉鎖されてたのね。

そりゃサイクリスト居ない訳だ。

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午後からは晴れてきて、太平洋と海がいい感じに映えてきた。やっぱこれですね!

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途中に色々と寄り道しましたが、のんびり1時間くらいかけて静岡駅のエリアまで移動しました。

電動アシストはスピードこそ出ませんが、普通の自転車と比べると坂道とか圧倒的に楽。
これなら何時間でも走行出来る気分にもなりますが、実際にはケツが痛くなるのであまりも長いのはキツそうだ。

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帰りは静岡駅前にあった大きなスポットに返却。
ここだけ他のスポットと仕組みが何か違うので、よく見てみると・・・。

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非接触式の充電コネクタがが付いていて、これを接続する事で電動アシスト自転車のバッテリーを充電出来るという。
へぇ、シェアサイクルのバッテリー残量問題って、これで対応しているのか。なるほど・・・。

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そんな感じで清水港線の話題でした。
DAIさんと合流して、帰る前に「さわやか」でげんこつハンバーグ。運動後のさわやかは美味い!!

清水港線は割とあっという間に走り抜けてしまいましたが、その後の自由度の高いサイクリングは楽しかったですね。
このシステムは全国各地で利用出来るため、他の地域でも積極的に利用してみたいと思います。

<シェアサイクルと清水港線の話題でした>

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