ムーンライトゆかりん

という訳で、写真は中川口通船門。
水位の異なる名古屋港と中川運河を船舶が行き来出来るよう、2つの水門により水位を調整するための設備。
これらは「閘門」と呼ばれ、日本国内で今だ現役で使われている所は多くない。

そんな中川運河の閘門ですが、その閘門を抜ける水上バス「クルーズ名古屋」が2017年10月より運行を開始しました。
そのクルーズ船に乗り、中川運河をのんびり移動した時の様子をさらっと紹介。

記事を書いているのは寒波が迫る1月ですが、乗船したのは木々が色付く12月の事。
イチョウ並木が綺麗ですねぇ・・・。

 
水上バス「クルーズ名古屋」が発着するのは、再開発の進むささしまライブ21地区の一角
映画館やゲーセンにはよく足を運びますが、発着場があるのは奥に方に新しく出来た中京テレビの社屋のあたり。

高速道路の高架橋の下に、チケット販売所らしき建屋を発見。

窓口で乗船券を購入しました。

時間帯によって通過だったり、直通だったり、乗継ぎ必須であったり運行パターンは様々ですが、
ささしまライブから向かう事の出来るのはキャナルリゾートとガーデンふ頭と金城ふ頭の3箇所。

ガーデンふ頭は名古屋港水族館のある所、金城ふ頭はレゴランドとかリニア館がある所。
今回は金城ふ頭ではなく、名古屋港のガーデンふ頭まで行きたいと思います。運賃は大人900円でした。

ささしまライブ地区の再開発に合わせて綺麗に整備された中川運河。
その一角にクルーズ船への桟橋が設けられていました。

なんだかカラフルな船体。たぶん、レゴランドを意識した着色なのかと思われる

船内は1列＋1列という構造でそんなに広くはありませんでした。
他にも船舶は存在するようですが、これは一番小さい船舶っぽい。

座席は固め。座布団が有り難い。

8人くらいの乗客を乗せて水上バスはささしまライブを出発！

出発して早々に出くわすのが、大須通に掛かる運河橋

水運のために作られたこの中川運河には、名古屋港へ至るまで14の橋が架けられています。
閘門もひとつの見所ですが、大小様々な橋梁の下を船で通過するのも、なかなか無い面白さだと思います。

ちなみにこの運河橋は現在、架け替え工事中。

ひとつ前の写真は仮設橋でこっちがこれから修復工事するであろう橋脚。
インフラも普段見ない位置から見ると、結構老朽化しているもんだと。

水上バスはささしまライブから55分かけて名古屋港へと目指します。
所用時間的には地下鉄に乗った方が断然早いですが、水上バスは結構のんびりのスピードで進む。

水門により名古屋港とは隔離されており、他に水源を持たないこの中川運河
水波が一切無くて、まるで水上を滑るかのように静かに船体が進んでいるのが印象的でした。

橋の下には何からインフラ関係のダクトが見える。水道かな？ガスかな？

あ、別の時間帯の水上バスがやってきた。あっちの方が大きいな。
水波が無い運河なので、あっちの船舶が起こした波で、こっちの船舶が結構揺れるのね

 
運河なので特段景色が良いという訳でも無く、その歴史的経緯なのか流域には倉庫が多い
橋梁の下を抜けて倉庫を見て・・・、と。これ一般ウケするかと言われるとちょっと怪しい気がする。

そしてそして、一番の見所であろだろう中川口通船門が見えてきました。

観音開きとなっている2つの水門。上流側の水門は開いており、まずは水門との間に船舶を入れます。

水門内には水位計がありました。表示を読み取ると水位0.4メートル？

船舶が水門内に収まったところで、入ってきた上流側の水門が閉じられる

そして下流側の水門あたりからブクブクと注水されている様子が伺える・・・。

これから水位が変わるぞー！

最初0.4メートルだった水位計は0.8メートルになり

1.0メートルへ上昇。その後も水位計はみるみる上昇

この日は最終的に水位計が1.7メートルくらいになった所で停止。
ガイドスタッフいわく、満潮の時間帯を狙って来るともっと水位が上がるとの事。なるほどー

水位が名古屋港と同じになったため、下流側の水門が開門。

観覧車が見えたー！名古屋港へ向かうぞー！

中川運河最後の橋、赤いアーチ橋の中川橋が見えてきました！

この中川橋も現在架け替え工事中。仮設橋の橋脚ってなんか面白いよね。

まるでサッカースタジアムのような構造のこれは、名古屋港水族館。
この位置から名古屋港水族館を見る事なんて無いので、こんな形になっているとは知らなかった。

ぐるっと迂回して名古屋港ガーデンふ頭の桟橋へと向かいます。
ここまで約55分、意外と面白かったな！

そんな感じの水上バス「クルーズ名古屋」でした。

レゴランドがオープンしてもうじき1年。ささしまライブ地区は再開発中。
そしてその2つの地区を結ぶこの水上バス、今後の発展が気になりますね。

<関連リンク>
□クルーズ名古屋公式WEBサイト