男達が火の粉を浴びながら乱舞する!岐阜県岐阜市の「手力の火祭」を見に行きました
半鐘が鳴り響き、大量の爆竹がパパパパパンと破裂
電飾の施された御輿からは火の粉が上がり、その火の粉を浴びながら担ぎ手たちは乱舞する
ここは岐阜県岐阜市、手力雄神社で毎年4月に行われる「手力の火祭」
開始時期は不明であるが、会場の案内だと300年以上続くとされる伝統のお祭り
音も光も迫力満点な「手力の火祭」に足を運んでみました。
という訳で、名鉄各務原線の手力駅へとやって来ました。会場はここから徒歩数分の神社です。
事前に知人から祭りの話は聞いていたのですが、駅を降りたら普通の住宅地
本当にこんな所で音と光のお祭りが行われるのでしょうか?
会場の手力雄神社に到着しました。
まだお祭りのメインの時間帯では無いため人通りは少なめですが、周囲に露店も出ており祭りの雰囲気です。
怪我・火傷等全ての事故に対して一切の責任を負いません
最初の写真にもあるように、このお祭りでは大量の火の粉が飛び交います
その火の粉が客席へ飛んでくる事もあるようで、見学するにも注意が必要とは・・・
ふと露店の前の道路に、赤い何かが散らばってるのが見えました
よく見たら、これ全部爆竹の破片でした。
まるで落ち葉のように散らばっているので、一体どれだけの爆竹を使ったのだろうか・・・?
神社の境内に並んでいるのは「御幣行灯(ごへいあんどん)」と滝花火の仕掛け
祭りの見せ場では、ここから大量の火の粉が降ってきて、この下で御輿を担ぐとか。ひぇぇぇ
行灯と滝花火は周辺各地域ごとに用意されており、同様に各地域ごとに用意された人形の展示
共通のテーマがあるのは分かりませんが、こちらは水戸黄門
他には弁慶とか、平清盛だったりとかが飾られていました。
お祭りのメインまでまだ時間があるようなので、露店を見て回ることにしました。
しかし、祭りの会場の規模から考えたら露店の数が結構多いこと・・・
「カンカンカンカン」と半鐘の音が聞こえたので、そっちへ向かっていたらジバニャンの御輿が
そして写真で白く煙っているのは大量に破裂する爆竹から発せられる煙。もの凄く火薬くさい!
御輿を担ぎながら爆竹を鳴らしているらしい。一体どんな祭りなんだ手力の火祭り・・・
この距離で連打される半鐘の音は、痛いくらい耳に響く
そして次々と破裂する爆竹。耳栓代わりのヘッドフォンを早着しないと耐えられません!
お祭りのメインイベントを見るために神社へ戻ります。
もちろん手前の方が良く見えるのですが、火の粉が飛んでくる危険性があるのであまり前にも行けず
結局のところ、一歩引いた場所からお祭りを鑑賞する事にしました。
「選手入場」とばかりに次々と神社へ入ってくる各地区の飾り御輿
御輿は伝統のモノではなくさっき見たジバニャン。ここらは現代的なのを取り入れているのですね
しかし火の粉を噴き爆竹を鳴らしながら登場する御輿は全国的にもなかなか無いだろうな
こちらはお祭りっぽい御輿だけど電飾が施されているのが現代的。
こちらは岐阜の伝統漁法である「長良川の鵜飼」をテーマにしつつ、中央に立つのは柳ヶ瀬商店街の「やなな」
火の粉を吹きつつ体が回転するというギミックを組み込んでいるあたり、手の込みようが凄い
(つーか巨乳すぎね?)
御輿の入場が終わり、いよいよ御幣行灯に点灯となります。
それぞれの地区ごとにロケット花火的なモノを使って点火する
時折、花火が途中で止まって「あー」と落胆の声が観客席から上がる。
点火に成功すると、燃え上がるように行灯が点ると同時に火の粉が降ってきます
それが風に流されて客席の方に飛んでくるもんだから、さぁ大変!
観客もある程度は覚悟をしていた為か、終始大きな混乱は無かったけどやはり「うわぁぁぁ」と声が上がる
実際、どんだけ熱いんだろう火の粉・・・。
各地区ごと十数本の行灯に火が灯されると次のフェーズへ
行灯の次は、高さ20メートルの滝花火から大量の火の粉が降り注ぐ
御輿からも火の粉が吹き出し、その大量の火の粉を浴びながら上半身裸の男たちが乱舞する
撮影位置の関係で「担ぎ手」の姿が見えないのが残念。とてつもなく熱いのは間違いないだろう
こちらのも各地区ごとに御輿が乱舞する。近くで見られず残念!
クライマックスに向けて手筒花火の一斉噴射。
最後に打ち上げ花火でフィナーレ。まだ肌寒い春の夜に見る花火というのも、また良いものだ
と、そんな訳で岐阜県岐阜市の「手力の火祭」でした。
帰りの電車が混雑すると思って、ひとつ隣の駅まで歩いたんですが心配していた混雑は全然なく
見物客の殆どが徒歩圏内の地域住民だったのでしょうか。そんな春の小さな熱いお祭りでした。