世界遺産に登録された温泉「湯の峰温泉公衆浴場"つぼ湯"」に入浴する
□この記事は『奈良県十津川村といえばこれ、人力ロープウェイ「野猿」を体験する』の続きの記事です
熊野本宮大社にほど近い場所にある湯の峰温泉
古くから熊野詣の旅の途中、湯の峰で湯垢離を行い聖地での禊ぎと旅の疲れを癒しました。
現在も昔ながらの温泉情緒を残す湯の峰温泉ですが
共同浴場「つぼ湯」は熊野古道と同じく世界遺産に登録されています。
入浴可能な世界遺産の温泉とは珍しい。熊野詣の帰りに立ち寄ったお話。
という訳で湯の峰温泉へやってきました。車は観光客向けの無料駐車場へ
源泉と思われる場所からは湯気がもくもく。それに沢山の配管が伸びています
「つぼ湯」はその川沿いをすぐ上流へ行ったところにあります。
この小さな小屋が世界遺産に登録された温泉「つぼ湯」です。
正面から見たらこんな感じ。共同浴場にしては小さな小屋。
それもそのはず、2-3人しか入浴出来ないため、30分制の貸切湯となっています
共同浴場の受付で料金を支払い、番号札を受け取ります。
料金は大人770円。共同浴場の料金を含んでいるため、つぼ湯の前後に入浴する事が出来ます
訪問したのは日曜日の午後。順番待ちは3組目だったので、1時間ちょっとの待ち時間かな?
もくもく湯気の登る源泉近くの湯筒では、地元の方や観光客が「温泉たまご」を作っています
近くの売店で「温泉たまご」セットが売られているので、気軽に温泉たまご作りを体験できます。
湯の峰温泉の源泉は熱く、ここの湯筒では90度の熱湯が噴き出しているとか。そりゃ熱いわ
待っている間に周辺をうろうろ。つぼ湯の小屋のすぐ裏手には世界遺産熊野古道が・・・!
出来上がりました
ひとつは半熟玉子として。それを食べている間にもうひとつ普通のゆで卵を作る
上手く出来た・・・かな?
サツマイモも売っていたので、それも茹でてみました
ふかし芋みたいな仕上がり。美味い!
しばらくして順番が回ってきました。いよいよ世界遺産の湯へ!
ドアを開けると内部はシンプル構造
脱衣場と呼べるものは無く、カゴとすのこがあるだけの「脱衣スペース」
そしてこちらが「つぼの湯」
写真では乳白色ですが、1日に7回お湯の色が変化すると言われているそうだ。本当ですか?
一見狭そうに見えますが、奥の水面下には空間があり足が伸ばせるので窮屈感はなく。
大人2人なら余裕をもって入浴が出来ます。
お湯は熱めで水を足さないとどんどん熱くなる・・・という説明でしたが
その説明のとおり、最初は前の人が加水してたので適温でしたけど、確かにどんどん熱くなってきました!
温泉の善し悪しは正直なところよく分かってませんが、硫黄の香りがする「いかにも温泉」って感じが良い
それにすき間が空きまくってるこの小さな小屋で温泉に入るという非日常感。世界遺産という効果もあって楽しい!
珍しい温泉の堪能していたら、あっという間に30分に近付く
ちゃっちゃと服を着て次のグループに交代しないと!
つぼの湯入浴後は共同浴場の「薬湯」にも入る
同じ源泉なので、こっちもめちゃくちゃ熱いのなんの!加水用の蛇口が無かったので湯かき棒で必死に冷ましてました
共同浴場を出る頃には観光客の姿も減っていました。そろそろ名古屋に帰りますかねぇ
でもそのまま帰らず、もうひとつの温泉スポットへ立ち寄る
こちらも熊野本宮大社の近く、川湯温泉へやって来ました。
一見すると、単なる川なのですが、川原を掘ると温泉が湧き出てくる、という珍しい温泉地
上の写真は近くの温泉旅館が用意した露天風呂。確かに触れると水が温かい
川原の水たまりをよーく見てみると、ぷくぷくと気泡が出てる!
他にも川原には露天風呂がありましたが
脱衣所も何も無いので、宿泊者以外の観光客は入浴するのが大変そうですね・・・。
そんな感じで熊野観光は終了。国道311号線を走り熊野市へ抜ける
後は熊野尾鷲道路の熊野大泊ICから紀勢道へ抜ける。
名古屋と尾鷲や熊野の交通アクセスは、ここ数年で格段によくなりました
車が無いと厳しい場所ではありますが、十津川と熊野の世界遺産と温泉をめぐる旅行。楽しかったです!
<関連リンク>
□湯の峰温泉 – 熊野本宮観光協会