奥大井には何がある?大井川上流へと足を運んでみたお話
□この記事は『鉄道むすめスタンプ:井川ちしろ編』の続きの記事です
千頭駅ですら(所用時間的に)結構な奥地であるのに、大井川沿いの道路は更に上流に続いている
その先には何があるのか?今回はせっかく車で来ているので、ちょっと足を運んでみました。
さて前回は大井川鐵道に乗って接岨峡温泉駅まで来ました
ここから車に乗換えて、大井川の上流部へと向かいましょうかね
で、いきなり向かったのが道路脇にあった小さな飲食店的な建物
場所が場所だけに昼ごはんを食べられる場所があるか怪しかったのですが、ちょうど良い具合に出くわしまして
立地的に、ツーリングで訪れた人を相手にしてるような感じ
食事メニューは山菜と天ぷらの手打ちそば1点のみ
静かな山の中で食べるそばも良いもんだ。
あ、ソフトバンクのIPSTAR基地局がある。
山間部って事でドコモもKDDIも通信が不安定だったんですが、ソフトバンクだけは写真の基地局で圏内。
繋がるのが当たり前だと思っていましたが、やはり山間部とかはキツイっすね。
そば屋の裏手にあった井川線の閑蔵駅
災害により運休中のため、線路も錆びてしまって廃駅のような雰囲気を醸し出している
なお、閑蔵駅までは名鉄バスにしか見えない大井川鐵道のバスが運行されている
1日3往復と本数は少ないが、所用時間も運賃も井川線より早くて安い。鉄道の立場やいかに・・・。
さ、お昼ご飯も食べて更に上流へと向かいます
道路は狭く、対向車が来ようものならすれ違いに一苦労するような所
終点の井川駅に到着。運休中なので、無人っぽい?
井川駅といえば、駅のすぐ近くにある井川ダムとダムの広報施設(井川展示館)が観光スポット
そもそも井川線が井川ダム建設のために敷設された路線ですもんね。ここは寄っておかねば
井川ダムでも2015年4月からダムカードの配布を始めたらしいので事務所で貰ってきました
今まで無かったのがちょっと不思議。これも取り組みのひとつなのでしょうか。
立地的にも訪問者は少ないっぽいですが、展示内容は開館時から入れ替ってるっぽい
ビデオのお姉さんは90年代だった
井川ダムのちょっと先は、井川線の線路が残る「井川湖畔遊歩道」として整備されています
1996年くらいまで使われていた線路が、約1kmにわたって残っています
その終点は、かつて堂平駅という貨物駅があったらしいです。
線路が二股に分かれて微妙に残っているだけなので、あまり駅っぽい感じは残っていません。
しかしこれ、調べたら事実上の廃線だけども一応は「休止」扱いだとか。へぇ
その堂平駅の先には「夢の吊り橋」という観光スポットがあるらしい
看板がそんなに大きくないので、車で通ったら気付かずに通り過ぎてしまいそうだ
こちらが夢の吊り橋
この先の集落へ向かうための地元の生活道路なのかな?と思いきや観光用らしい・・・
井川地区から車で更に30分くらい上流へ向かった所に「白樺荘」という宿泊施設があります
温泉も併設されており、日帰り入浴も可能。南アルプスの登山者の拠点にもなっているそうです。
山々を見ながら露天風呂を満喫。いい夏空だなぁ
(写真は浴室ではなく休憩室の景色)
白樺荘でも「畑薙第一ダム」のダムカードを配布していたので貰いました
取得の条件は「ダムを見て感想を伝える」だったのですが、後で見に行くって事でOKして貰いました
温泉の後は再び道路を上流へと移動。畑薙第一ダムまでやってきました
畑薙第一ダムは高さ125メートル
しかしその全貌を見るために良いビュースポットが無いので、上からだとあまり大きく感じない。
中空重力式コンクリートダムとしては、ダムの高さが世界一だという。
登山シーズンに限り、1日1本のみ静岡駅までのバスが発着している。
こんな所にやって来るのはダムマニアか登山客くらいなので、本当に静かでちょっと不気味
(そして携帯は井川地区から先ずっと圏外)
このダムの先は登山向けの駐車場があり、更にその先は車両通行止め
大井川の上流、車で来られる所まで来てしまったか・・・。
さて帰ろうかと思いつつ、道路標識に絶句
遠いところまで来てしまった・・・
畑薙第一ダムから井川地区を抜けて接岨峡温泉まで戻るのに1時間。ひえー
で、ダムから3時間半くらいで掛川まで移動しました。大井川、長かった・・・
夜はさわやかでカンパイドリンクしてげんこつハンバーグだ!
同行者はビールでカンパイしてたので、帰りは私が名古屋まで運転しましたとさ。
・・・っと、そんな感じの大井川上流。川にダムに集落に、色々な発見が出来た日帰り訪問でした。