船なんだけども道路です。岐阜県道173号「小紅の渡し」へ乗りに行ってきました
ここは岐阜県岐阜市の長良川にある渡船場
橋が架けられ現代ではすっかり姿を消した渡船ですが、「小紅の渡し」は今もなお人を対岸へと運びます。
2014年8月より船体の老朽化により、一時運行を休止していた時期がありましたが
同年11月から2015年5月まで代替船により暫定再開。2015年秋より本格的に再開とアナウンスされています。
長い歴史のある渡船。しかし、いつ消えてもおかしくない渡船。
今回はそんな長良川にある渡船に乗りに行きました。
名鉄電車に乗って岐阜駅へやってきました。
「小紅の渡し」へのアクセスは名鉄岐阜駅前の岐阜バス3番乗り場より
「G51西鏡島」行きに乗り、「鏡島弘法前」バス停が最寄りとなります。
比較的本数の多い系統のようで、あまり待たなくても乗れそうなので良かったです。
適当に時間を潰して岐阜バスに乗車。
なお、JR岐阜駅前のバスターミナルも経由するので、そっちから乗車してもOK
JR岐阜駅の場合は、7番乗り場より発車するみたいです。
20分ほど乗車して鏡島弘法前バス停に到着。岐阜市内均一区間なので運賃は210円
地図で場所を確認し、バス停から住宅街を抜け長良川を目指します
本当に、こんな所に渡船なんてあるのかしら・・・?
長良川沿いの土手に着きました!
あ、階段に渡船の案内が書いてありますね。結構大きく宣伝してる
土手の道路はサイクリングに散歩、ランニングしている人がちらほら見受けられました
車の往来が少ないので、運動するには最適そうですね。
で「小紅の渡し」の案内は土手の下へと続いている
どうも案内版から察するに、渡船場はこの先みたい。何だか想像と違うけど大丈夫か・・・?
人気の無い道をしばらく進むと・・・
行き止まりにぶち当たりました
どうやらここが「小紅の渡し」の渡船場のようです。
渡船は対岸に停泊しており、人の姿が無いため動く気配はない・・・
船が対岸にある時は、対岸に向かって大きく手を振って合図してください。
まじかー!
両手を使って管理小屋に居るだろう、船頭さんに向けて大きく手を振る
おーい、ここだー!
気付いてくれるか?しばらく手を振っても反応がない・・・
案内版に電話番号とか書いてないので、他に連絡手段がないのだ
「うーい」みたいな返事が僅かに聞こえた先を見ると、船頭と思われる人が歩いている
横から来るんかい!
船頭さんは階段を降り、渡船に乗り込み出港準備
係留するための縄を外したり救命胴衣を着たりと、船を動かすには色々と手順があるようだ
お、船が動きましたよ
モーターを使いゆっくり推進する渡船
対岸までの距離が短いため、モーターは半分くらいで止めて残りは推進力でスィーっと動かしていました
最後は棹を使って器用に接岸。手間の掛かるなか乗船が渡しだけで申し訳ないです・・・
小さな渡船に乗り込むと「これ着て」と言われ救命胴衣を着用。
定員4名ほどの小さな船だが、船頭さんと渡しだけならちょっと広く感じる
それでは出発だ!
ここは長良川の上。しかし、書類上では岐阜県道173号でもある。
まぁ、どう見ても単なる船なのですが、そんな思い頭に置いておくとひと味違う(かもしれない)
対岸は目と鼻の先。乗船時間などあっという間だ
接岸。救命胴衣を返却して速やかに下船します
他に利用者が居ないので再び係留される渡船。
船頭さんに話を伺うと、昔は年間で7,000-8,000人の利用者が居たそうだが
現在では3,000-4,000人と半分くらいに減っているという。
単純計算で利用者は1日8-11人ほどであるが、冬場の利用者は少ないという
なので、今日私以外にどれだけの人が渡船を利用したのだろうか・・・?
土手から見ると、それほど遠くには見えない対岸
しかし橋があるのは、ここから片道1.5kmほど離れた場所。
車や自転車に乗れない地域住民には必要不可欠な存在であろう・・・。
長良川の北側にある船頭さんの詰所
渡しがいつから始まったのか明確な資料は残っていないそうですが
最初に史実に登場するのは元禄五年(1692年)だそうなので、長い歴史のある渡船のようだ。
また「小紅の渡し」という名称についても諸説あり、明確な由来は分かっていません。
そんなこんなで岐阜市の「小紅の渡し」でした。
北側の最寄りバス停、毎時1本しか無いじゃんかー!
訪問時には時間に気をつけましょう・・・・。
<関連リンク>
□岐阜市観光情報「小紅の渡し」 – 岐阜観光コンベンション協会