北陸新幹線「上越妙高」には何がある?自然と温泉と博物館を目指してドライブしてみた。
天気が良ければ素晴らしき景色が広がる上越妙高エリアですが、7月の連休は梅雨も明けず雨模様。
まぁ、天気が悪くともきっと楽しめるでしょ!
という感じに、上越妙高駅を起点にレンタカーで色々と巡った話。
このページはこちらの記事の続きです。
2020年7月24日(祝)。おはようございます。
ホテルの窓からは見えるのは曇り空。天気が良ければ越後の山々とか見えるのだろうか?
ホテルのある上越妙高駅西側からコンコースを渡って東側へと移動する。
まだ朝の8時前だし、そもそも新幹線も本数が少ないので人通りはまばらである。
今日は一日レンタカーで色々巡ろうと思っているので、いつものトヨタレンタカーで車を借ります。
愛知県民だし、トヨタ系列を推していきたいところ。
車種未指定の安いプランを選択したので、どうせヴィッツが出てくるだろうと思ったらヤリスが出てきた。
モデルチェンジで名称が変わったので実質同じ車種だけども、トヨタレンタカーは割と新しい車を用意してくれるので嬉しい。
最近はインパネから飛び出したナビが主流なんでしょうかね?
スマートフォン連携機能とか色々あるみたいですが、使いどころが無かったのでBluetoothオーディオを鳴らす。
そいでは、安全運転で出発しましょう!
【1ヶ所目:燕温泉】
最初に向かったのは、妙高市の妙高山の麓にある燕温泉へ。
「秘境の燕温泉」とも言われてるようですが、妙高山の登山口でもあるため朝の9時で既に観光客駐車場は満車である。
山荘のような雰囲気も感じられる建物は、燕温泉にある数件の温泉宿。
観光客は多いものの、賑やかな観光地感は薄く、宿以外の商業施設は小さな商店が2件あるくらいのくらいか?
うーん、ずいぶんと高い所まで来たものだ。天気悪いけど・・・。
燕温泉を訪れる大半の観光客の目的は「黄金の湯」という露天風呂だ。
無料(協力金制度)で入れる秘境の温泉という事もあり、今日も訪れる人は多い。
奥に見えるのが男湯の脱衣所。その岩陰には裸のおっちゃんが立っている、それほど開放的な場所にある。
温泉の写真を撮りたかったが、人が入れ替りやって来るのでそんな余裕は無かった。
これは足湯の写真。硫黄の匂いが強く、白濁したこの泉質はまさに「いかにもな温泉」である。
あー、朝からいい湯だった。体がめちゃくちゃ硫黄臭いけど・・・。
帰る頃には観光客駐車場が車で溢れていた。登山するには遅いので、皆目当ては黄金の湯か?
秘境も有名になって、全然秘境感も無くなり、無料の温泉にだけ入って帰る人が多いと商売的にちょっと心配。
【2ヶ所目:苗名滝】
同じく妙高市にある苗名滝。日本の滝百選に入っているらしい。
滝なんて日本中にあるやん、って話ですけども特筆すべきはこの立地。
苗名滝は新潟県と長野県の県境である一級河川「関川」にある滝。すなわち県境に滝があるという。
まぁ、そんな面白い滝なんですが、ここにはあまりそれ(県境)を意識させる案内は無かったです。
滝へと向かう橋。向こう側に渡ると長野県信濃町である。
はい、こっち側は長野県。特に案内も何もない。
梅雨が長引いている影響か、砂防ダムに流れる水量が多い。近くで見るともの凄い迫力だ。
滝までの道をしばし歩き・・・。
あ、見えてきた。
これが日本の滝百選、苗名滝です!!
あまり近くまで寄る事は出来ませんが、その勢いは眺望エリアからでも感じ取れます。
あー、マイナスイオン、マイナスイオン(適当な感想)
【3ヶ所目:関川関所道の歴史館】
さっきの苗名滝から関川を下流に進んだあたりへ移動。
あまり車通りの多い道ではありませんが、この道は旧北国街道であるためか県境の案内が出てます。
で、かつてここにあったのが、北国街道の「関川関所」と呼ばれるもの。
今は「関川関所道の歴史館」として博物館になっています。
駐車場から旧北国街道を進み、関所っぽい雰囲気をした門を潜りましょう。
アンケートなのかコロナの警戒なのか「どちらからお越しになりました?」と聞かれる。
『愛知県』と答えると大変驚かれた。どちらかといえばマイナーな博物館ですから、遠方から来る人は珍しいのか?
この博物館を知った経緯と尋ねられて『バス旅』と答えると、「あーなるほど」と合点。
2014年に放送した「ローカル路線バス乗継ぎの旅」で太川陽介と蛭子能収コンビが訪れてましたね。
番組のキャプチャとか蛭子さんのサイン色紙とか展示されてました。
話を伺ってみると、あの放送でここを知って訪れた人は多いという。さすがバス旅。
博物館の中身は、北国街道の案内と関川の関所の役割の紹介展示。
それと屋外には当時の関所を再現した建物がある。
役人の人形もあるよ。
【4ヶ所目:えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン 二本木駅】
北陸新幹線の開業により、JR東日本から経営分離し、第三セクターになった旧信越本線の駅。
現在でも「スイッチバック」形式で列車が発着する駅のため、鉄道ファンには有名な駅である。
ちょうど駅舎とか見てたら、地元のおっちゃんに話かけられ電車が来るまで談笑していた。
駅舎の上のでっぱりは雪下ろしの時に命綱を縛る柱だ、とか線路脇の溝は融雪用の用水路など色々教えて頂いた。
確かにここは新潟県。今は夏なので雪なんて無いが、雪については大変苦労させられているそうだ。
駅名標にもスイッチバックのイラストが描かれている。
地元のおっちゃんはこれから直江津行きの電車に乗るとの事で、ホームでお別れ。
博物館などもいいが、やはり人の話を聞くというのが一番重要なんだろうなぁと思った時間でした。
直江津行きの電車は後退するかたちでホームを出発する。
そのまま列車は脇の引上線に入ってゆき・・・。
ポイントを切り替えて直江津方面へと進んでいった。
うーん、なかなか面白い。
毎時1本程度の列車が走るローカル線には似つかぬ広い駅施設が哀愁を誘う。
今となっては貴重なスイッチバック駅。このエリアの賑わいの元になるといいですね。
【5ヶ所目:日本スキー発祥記念館】
ここ上越市高田は、日本スキー発祥の地である!
1911年(明治44年)オーストリア・ハンガリー帝国(当時)の軍人、テオドール・フォン・レルヒ少佐が
上越市高田にて日本で初めてスキー技術を伝えたとされている。(日本スキー発祥は諸説あり)
で、ここはスキーの歴史に関する記念館です。来年2021年は日本スキー発祥110周年だとか。
入館料金を支払い、いきなり現われるのがハンガリー帝国のレルヒ少佐の姿である。
ゆるキャラっぽいのにもなってました。「日本元祖スキー漢(おとこ)レルヒさん」という名前だそうで。
レルヒ少佐が伝えたスキー術は、現在のようにストックを2本使うものではなく、
1本の杖を使う「一本杖スキー」でした。これはその一本杖スキーを行う婦人像。
記念館にはスキー伝来の歴史やスキー道具の歴史展示など。
オリンピック代表アスリートやメダリストの展示など。じっくり観ていると1時間コースでしょうか。
入館窓口の近くに貼ってあった高田の降雪量のグラフが目に入ったので見てみたのですが・・・
近年ってこんなに降雪量が少なかったのか・・・。
時に邪魔者な雪ですが、スキーを産業にしているこの地方にとって少ないのも困ったものです。
日本スキー発祥記念館のある金谷山から観た景色。結局のところ今日は終日曇り時々雨でしたね。
こんな観光もまたアリ・・・っすかね。
あ、あれは・・・?
レルヒ少佐の像だ!どんだけレルヒ推しやねん!!
高田城址公園を歩く。そろそろ観光スポットの営業も終わる時間帯だ。
時間なんか余るだろうって思ってたけども、移動時間含めて案外あっという間に終わってしまった。
車を返す前に、地元の寿司店で寿司をいただく。新潟はコメが美味い!!
このお店は寿司とお酒をウリにしているようで、車で来たのは失敗だった。
ざっと100kmくらいのドライブでした。やはり広域だとレンタカーが便利ですわ。
そんなこんなで、上越妙高駅周辺のドライブツアーでした。
上越妙高駅もようやくホテルや商業施設が増えてきて、まだまだこれからという状態ですが
この周辺の観光の拠点にするには良い場所かなとは思います。みんな行ってみようよ上越妙高!