2012年廃止の長野電鉄屋代線の廃線跡と駅舎を追う
長野県千曲市の屋代駅から、長野県須坂市の須坂駅まで結んでいた長野電鉄の路線
記事タイトルにも書いてあるとおり、利用客の減少のため2012年に廃止となりました。
廃止から4年経過した2016年、駅舎など一部が残っているとの情報を知ったためその場所を追っかけてみました。
という訳で長野道。時間軸的には四阿山へ登山する前日の話。
今日は長野県と群馬県の県境「渋峠」をドライブしようと、高速道路をひた走ります
最寄りICである上信越道の信州中野IC降りて志賀高原・渋峠方面へ
何だか空の様子が怪しいけど・・・大丈夫だろうか?
どう見ても通行止めです。本当にありがとうございました!
群馬県側まで通り抜けるつもりが、ご覧の仕打ち!
世間的にはGWですが、この季節に通行止めが出る事は珍しくないとか・・・。
近くの道の駅に寄り体制の立て直し。どうも今日は開通する見込みは無さそう
他に何処か観光スポット的なモノは無いかと、案内やらWEBなどを駆使して調べます
くるまやラーメン(あんまり関係無い
宿泊する宿が上田駅前だった事もあり、信州中野から須坂方面へ南下して
長野電鉄屋代線の廃線跡を追いかける事にしました。
廃線から4年が経過しますが、一部の駅舎はバスの待合室等で残されているらしく
その駅舎を中心に、廃線跡と併走する国道403号を南下しながら立ち寄る事にしました。
まず、上の写真は綿内駅(跡)。
待合室は空いており、ガラガラーっと内部に入ることが出来ます
鉄道時代の名残は殆ど無く、何というか殺風景でした。
ホーム側にも出られます。木造の駅舎は古く赴きがありますね
なお、ホームの線路は剥がされ携帯電話のアンテナが立ってたりしていました。
廃線後の代替バスの時刻表を見てみると、概ね1時間に1本。
続いて駅舎の残っている信濃川田駅(跡)
同じく待合室は開いており、内部に入ることが出来ます
待合室には廃線前の運賃表と時刻表が置いてあり、ちょっぴり当時の雰囲気
そしてホームへ出てみると、長野電鉄2000系電車が留置されています。
既に廃線された区間ではありますが、こうやって車両があると「駅」の雰囲気が感じられますね
しかし列車の保存状態はあまり良くなく、いつまでここに置かれているかも分かりませんね。
駅名標もそのまま(?)残っていた
ホームの車両の他にも、駅舎の北側にも車両が留置されいる。
駅は無人であり、合計3編成の列車も展示のためにここに置かれているという感じではありません。
鉄道が廃止されて、代替バスが走るようになったこの区間ですが
駅舎には「乗って残そう路線バス」の文字。バス転換されても利用者の問題は残っているようですね・・・。
最後は松代駅(跡)へとやってきました。
ここは松代城跡公園や旧真田邸など観光スポットの最寄りのためか、
駅舎が観光案内所として使われており、正面から見れば現役の駅舎っぽく見えます
しかし駅舎の反対側、ホームのあった場所はレールが剥がされ駐車場となっていました
写真はかつてレールのあった場所から見たホームと駅舎
ホームの様子。線路部分が砂利になってしまうと変な感じですね
天井を見ると、昔ながらのガイシ引き配線。これだけ配線が並ぶと圧巻ですね
なお、こちらのえみつん(新田恵海さん)インタビュー記事には、この松代駅の事が書かれています。
まだ廃線前の記事ですが、取材時には廃線が決まっていた模様。
そんな感じの、2016年現在の長野電鉄屋代線のお話でした。
更新されていない地図ではまだ屋代線が残っていたりと、当時の面影はまだ十分に残っている。
・・・そんな感じでした。