日本一面積のちいさな村、富山県舟橋村を訪れたお話
□この記事は『鉄道むすめスタンプ:富山ライトレール:岩瀬ゆうこ編』の続きの記事です
日本一面積が小さな自治体をご存じでしょうか?
それはこの富山県中新川郡舟橋村。面積が何と3.47平方キロメートルしかありません!
分かりにくいので正方形に例えると、その一辺の長さはたった1.86km
地下鉄だったら1駅ちょっとの距離でしょうか。いかに小さいかイメージ出来ましたか?
ちなみに、日本で一番面積が大きな自治体は岐阜県高山市。
面積は2,177.61平方キロメートルなので、舟橋村の627.6倍ですね、デカい!!
・・・そんな舟橋村を訪れたお話。
という訳で前回に引き続き富山駅。
舟橋村は富山市のお隣、車で行っても良いのですが折角なので富山地方鉄道に乗って行くことに
越中舟橋駅までは15分ちょっとの距離。運賃は410円
富山駅を離れ郊外へ進むと、車窓からの景色もガラリと変わる
あっという間に越中舟橋駅へ到着しました。
ここが日本一小さな舟橋村かー。
電車の行き違いも可能だったりと、想像していたより立派な駅だ
平日のみ駅員配置駅らしく、この日は改札口に誰も居ませんでした
なお、電鉄富山からの切符は列車内にて回収。
駅舎は舟橋村村立図書館と一体となっているために、なんかすごい立派。
この記事の先頭に使った「日本一ちっちゃな舟橋村」の文字
歩道除雪は村民頼り?
まだ雪降りのシーズンでないためか、スコップは置いてありませんでした。
駅前によくある地域マップ。うーんと・・・とりあえず、どこ行こう?
駅前から北に歩いて最初の交差点。向こうの方に北陸新幹線の高架が見えますね
交差点すぐ近くの、この細川に架かる橋を渡ると・・・
もう隣町の富山市?
うわー、舟橋村小さいなー!・・・と言いたい所ですが、
駅が村の北寄りにあり、なおかつこの部分だけ自治体の境が凹んでいるためである。
さ、振り返って舟橋村を色々見てみよう。
マンホールの蓋、周辺の「上市町」「立山町」「舟橋村」と3つの自治体名が入っている
共通で制作しているのかな?確かに面積の小さな村ではその方が低予算であろう。
駅南にある大型駐車場。無料かと思いきや有料
料金は2時間無料の深夜24時までは200円
深夜-早朝は何故か1時間100円という謎設定。置きっ放し対策なのか・・・。
(それでも1日700円だけど)
消防署がありました。
上市消防署舟橋分遣所・・・。あれ、上市町?
どうやら調べてみると、舟橋村は2013年まで常設消防未設置の自治体だったらしく
この上市消防署の分遣所が開設された事により解消されたそうだ。(細かい話は省略)
なお、救急は立山町に委託をしているようで、小さな自治体にはならではの事情・・・なのでしょうか。
こちらが村役場。比較的コンパクト
駐在所もありました。
「上市警察署」と書かれていますが
こちらは消防救急とは異なり、上市警察署が上市町、立山町、舟橋村の2町1村を管轄しているそうです。
舟橋村は富山市のベッドタウンという特色があり、
駅前から歩いていても基本的には住宅があるのみである。
あと田園風景。
平成の大合併により、真っ先に周辺自治体とひとつになるだろう舟橋村であろうが
2015年現在、「日本一ちっちゃな村」として独立を貫いている。
村の財政が豊かなのかな?と総務省の発表する平成25年の財政力指数を見ても
舟橋村は「0.34」と、周辺の富山市「0.78」、上市町「0.44」立山町「0.43」と見劣りする。
財政は地方交付税便りであるのは間違いないだろう。
しかし、近年はベッドタウン化が進み、人口増加率が高いという点で独立を続けているようだ。
これといった観光要素と出会う事は無かったけど
日本一ちっちゃな村というのが、どんな所なのか少し分かった気がしました。
そんなこんなで、再び富山地鉄に乗って富山駅へと帰ります。
今回は良い社会勉強になったような気がします。ちいさな舟橋でした。