かつての毒ガス島はウサギの楽園。瀬戸内海の「ウサギ島」こと大久野島へ行ってきた(前編)
瀬戸内海にはいくつもの島々が存在するのはご存じだと思います。
今回訪問するのは、広島県竹原市にある「大久野島」という、数ある小島のひとつなのですが
かつてここは島全体が日本軍の毒ガス製造工場だったというの過去があるので有名な島です。
毒ガス工場の面影を残す程度ですが、今は島中にウサギが大繁殖したウサギ島として人気のスポットとなっています
魅力たっぷりの瀬戸内海。夏の終わりの瀬戸内海。そんなウサギ島へのレポートをお送りします。
2011年9月9日(金)。おはようございます
青春18きっぷを使って西へと列車を乗継ぎ。18きっぷ移動では定番となった京阪神地区の新快速車内です
定番なので途中の乗換とかは全部省略しときますね
姫路までは新快速の終日12両運転による効果で割と楽に移動出来るのですが、
その西へ行くと本数も車両数も減ったりするので、乗換駅では座席の争奪戦となるのも定番の光景
相生駅でも、岡山方面に向かう列車の車両数が少なく、争奪戦になる地点なのは有名ですね
で、今回は時間短縮の理由もあって、相生→岡山を新幹線でスキップしてしまいます
岡山までの新幹線ひと区間。乗車券1,110円の自由席特定特急券940円で切符は2,050円となります
在来線と新幹線の接続状況にもよりますが、だいたい1時間から1時間半くらいの時間短縮となります
この短縮の効果と新幹線の料金をどう取るかですね。18きっぷの金額と比較すると高いですからね
名古屋から在来線の乗継ぎで座りっぱなしなので、ここらで尻を休める必要があると今回は判断
(なんだ尻を休めるって・・・)
確か次の列車は「こだま」が来るんだっけ・・・
列車編成を見てみると、この区間を運行するこだまは全て8両編成なんですね
ホームに上がって「こだま743号」を待つ。さて、何系が来るんだろうか・・・?
あれ・・・あの車両は・・・?
レールスター編成がきたー!
そうか、九州新幹線との直通運転が始まったからこの車両は「こだま」で運行されるようになったんだ
指定席は最後尾8号車のみなので、残り7両はすべて自由席
レールスター編成なので、4号車から7号車は自由席だけど2列+2列の広々シートなのが嬉しいですね
同じ自由席でも1号車から3号車までは従来通りの3列+2列の配列パターン
こちらも結構人が乗ってましたが、同じ自由席なら広々シートの方に行かないのは存在を知らないのでしょうか?
相生を出発してわずか16分で岡山に到着。新幹線はやいよ!
岡山駅で再び在来線に戻り、山陽本線の三原行きに乗ります
さて、ここから三原まではおよそ1時間半。まったり景色を楽しみたい所ですが、朝早くからの移動で眠いです
車内での暇つぶしグッズも忘れてしまったし、気付いたら意識が飛んでました・・・
ふと意識が戻った頃には尾道大橋が。いつの間にか広島県に入ってた!
去年はここで夏の尾道を堪能しましたが、今回の目的地は更に西。尾道はまた行きたいですね
<関連リンク>
□18きっぷ消化紀行2010夏。尾道へと行ってきました
尾道のあたりから列車は海沿いを走ります。海の向こうに見えるのは瀬戸内の島々
瀬戸内海っぽさが車内から楽しめる区間。良い雰囲気になってきましたよ!
終点の三原に到着。ここで目的地のウサギ島へのフェリーが出ている呉線の忠海駅へ向かうために乗換えます
階段を下りて呉線のホームへ向かう前に、ちょっと時間の余裕があったので改札を抜けて駅弁を買っときましょう!
あ、駅スタンプ発見。
スタンプぺったん。旅の思い出になりますね
呉線のホームには呉線用のにデザインされた駅名標があります
さっき買った駅弁は「たこめし」でしたね。三原はタコが有名なのか
呉線の105系。これに乗って忠海駅へ向かいます
ガッタンゴットンとやけに揺れる呉線。いやマジで揺れるぞこれ!
こちらも海のすぐ近くを走行する路線で、列車から見える瀬戸内の島々とかがなかなか良いですね
忠海駅は割と三原から近いため、駅弁をのんびり食べている間もなく到着してしまいました
ちなみに所用時間は約20分。初めて乗るのでしたら、景色を見てればあっという間ですね。
忠海駅の駅名標はウサギ島へのフェリー乗換駅という事もあって、ウサギのイラストが大きく描かれています
フェリーのりばである忠海桟橋までの案内が書いてありました
駅の裏手で徒歩7分だそうです。それでは行ってみましょうか
駅前の道路を忠海桟橋へ向けて進む
さすがウサギの楽園というべきか、呉線を降りて同じく桟橋へ向かう人が結構居ました
フェリーのりばっぽい所に到着。大久野島って書いてあるからここでしょうかね?
小さな建物にフェリーの乗船券売機が置かれていました。大久野島までの旅客運賃は片道300円
(ちなみに券売機が使えない休止中だったので、写真は係員による手売りの乗船券)
桟橋の方に目をやると、高速船タイプのフェリーが一隻。これでウサギの楽園へ行けるぞー!
ウサギの楽園へ向かうフェリーの船内各所には、観光客向けの案内が各所に貼られていました
どれも内容はウサギに関するものばかり。本当にウサギだからけの島なんだなぁ
残暑がまだ厳しく蒸し暑い日ですが、フェリーといえばデッキに限りますね
冷房が効いてないデッキですが、フェリーに乗るならデッキしかありません
・・・とか書いたらちょっと言い過ぎか。
そしてフェリーは忠海桟橋を出航。ウサギの楽園へとフェリーは向かいます
残念ながらデッキは進行方向後方のため、デッキの楽しみはちょっと少なめですが、
普段の生活で潮風を浴びるなんてなかなか出来ないイベント。体いっぱい潮風を浴びるのだ!
・・・後で肌がべたべたになりそうな気がしますが。まぁ夏だし宿まで我慢しましょう[;´Д`]
ウサギの楽園。と言っても大久野島自体は忠海とそんなに離れていません
乗船時間的には12分程度で到着。思いのほか近いんですね・・・
フェリークルーによる下船準備中・・・
という訳でウサギ島こと大久野島にとうちゃーく。名古屋から6時間も掛かったぜ!
桟橋を抜けると、休息島大久野島と書かれた青いバスが待機してました
大久野島にある宿泊施設が運行している送迎バスなのですが、
特に宿泊者でなくとも無料で乗れるみたいです。島の中心部までちょっと距離があるので乗っちゃいましょう
やけにゆっくり走行する送迎バス。やっぱり島内は徐行運転しなきゃいけないのかな?
すると「ウサギの飛び出しによる急停車をする場合があります・・・」
とバス運転手による案内。なるほどさすがウサギ島、ウサギが飛び出してくるのか!
バスの外を見てみると、すぐそこらにウサギが居るし。あながち嘘ではなさそうだ
バスは数分で宿泊施設の本館前に到着。
今夜はここに宿泊したかったのですが、ひとりで泊まるには割高だったので今回は見合わせました
本館前にはウサギがいっぱい。ウサウサしるぞ
観光客の足音に気付いたのか、ウサギが逃げるどころか寄ってくるではないですか
ウサギ「エサくれ!」
と言わんばかりに寄ってくるウサギ。かなり人間慣れしてるみたいですね
しばらく待ってもエサが出てこないと「プイッ」っとそっぽを向くウサギ
ちゃんと学習してるんですね。賢いんだか何というか・・・
本館内の売店では、地元竹原の土産品の他にウサギグッズが販売されていました
ウサギのエサも、ここの売店で取り扱ってるみたいです
竹原にも萌えキャラブームでしょうか。かぐや姫風?
いや、お前はウサギだけどなんか違うだろ!
ウサビッチのグッズも取り扱ってました。プーチン・・・
そういえば食べ損ねた三原駅の駅弁を食べましょう
適当に弁当が食べられそうな場所を探して・・・っと
フタをあけると、中身はたこめし。具材のほかに味の染みたごはんが美味しい!
電車に乗らずに屋外で食べる駅弁も、またいつもと違った感じで面白いですね
(でも暑かった・・・)
さて、食後にはスティック状のお菓子を・・・
という訳ではなく、これはスーパーのペット用品売り場で買ったウサギのエサ
これさえあれば、ウサギ島のウサギたちと仲良くなれるぞ。ぐふふ
ほらー、こっちおいでー
よしよし、ウサギが集まってきたぞ
うわぁ、寄りすぎ!寄りすぎだって!
このように、エサを持ってるだけでウサギからたいへん熱いアタックを受けます
あまりの熱いアタック、というか襲撃っぷりに最初は驚かされます
結構動き回るので、ちょっと撮影しずらいですね
どのウサギも似たように前足を上げてこのポーズを取ります
「エサくれ」のポーズなんでしょうか?これが非常に可愛らしいですね
暑くてだれているのか、みよーんと伸びたウサギも居たり
島中がウサギだらけのウサギの楽園。思っていた以上にウサギが可愛いし楽しいなぁ