日本で唯一の「カーレーター」は変な乗り物。神戸の須磨浦山上遊園へ行ってきました

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「カーレーター」という乗り物をご存じでしょうか?

エスカレーターと同じく斜面で人を運ぶ為に作られたシステムなのですが、国内で採用された事例は2ヶ所のみで
うち1ヶ所(びわ湖バレイ)は既に廃止されており、残っているの神戸の須磨浦山上遊園のみ。

WEBでの紹介記事を見る限りは「変な乗り物」
そんな変な乗り物に乗ってみたくて、今回は須磨浦山上公園を目指す事になりました。

・・・前置きが長いですが、その「カーレーター」を含め道中のレポートをします。

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という訳でカーレーターへ乗る為に神戸へ。三宮で昼食を済ませて現在元町駅前です

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元町駅から神戸高速を経由して山陽電車に乗り込みます

須磨浦山上公園の最寄り駅は「須磨浦公園駅」ですが
えーっと、直通特急が来てるけど須磨浦公園駅って何に乗ればいいの?直通特急は通過しそうな気がするし

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アナウンスを聞いていると、どうやらこの直通特急は本日、須磨浦公園駅に臨時停車するとの事
それは好都合。って事で直通特急へと乗り込み、いざ西へ

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20分ちょっとで須磨浦公園に到着
駅から見えるのは、須磨浦山上公園へと向かうロープウェイ乗り場かな?

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この日は強風でロープウェイがちゃんと運行されているか心配でしたが
ホームにあった案内板には「営業中」の文字が。改札を出る前に知ることができるのは良いですね

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改札を抜けて須磨浦公園駅外観

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その横には駅より目立つロープウェイ乗り場
もはや「駅がオマケ」レベル・・・

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チケット売り場の案内板を見上げると・・・あった。カーレーターの文字が
カーレーターに乗る為には、まずここからロープウェイに乗ってから次の乗り物って事か

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ロープウェイとカーレーターと観光リフトの往復乗車
あと回転展望閣の入場が全部セットになったAコースは1,550円。なんか盛りだくさんで楽しそうだ

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チケット片手にまずはロープウェイ乗り場へ
看板や通路のデザインは開業当時のまま・・・なのかどうか分かりませんが「昭和」の香りがどこからか・・・

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そんな昭和の香りただよう通路とは裏腹にゴンドラは真新しくて意外でした
ゴンドラ内には平成19年の文字。なるほど、まだまだ新しいではありませんか

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ロープウェイ乗り場には「すまうらこうえんえき」とプレートが。駅名ですか

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ロープウェイは15分毎で運行をしていました
ガイドさんは居ませんでしたが、代わりに案内放送が流れながらゴンドラはぐんぐん高度を上げていきます

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あ、スカイマークじゃん。

神戸空港と関西国際空港が近いからか、そこを離発着する飛行機が何度か確認出来ました
あれは神戸空港に着陸する・・・のかな?

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約3分という短い乗車時間で鉢伏山上駅に到着

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ロープウェイ乗り場に貼ってあったポスターで気付きましたが
この須磨浦山上公園の桜のシーズンに合わせて山陽の直通特急が臨時停車していたんですか。なるほど

・・・ちなみに、訪問日は梅には遅く桜には早かったです。はい

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高いところへ来たら、やっぱり展望台っしょ!

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展望台からは須磨の海岸など神戸の街並みが一望・・・できるのですが
生憎の悪天候により眺望はちょっとガッカリ。天候の問題は仕方が無いとはいえ、ちょっと悔しい

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明石方面に目をやると、こちらは明石海峡大橋とその向こう側には淡路島が
しかし生憎の悪天候により(以下同文のため省略)

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ささ、今回の目的は「須磨浦カーレーター」ですね
いよいよカーレーター乗り場へと向かってみましょうか

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乗り場へ行ってみると・・・何だこれは!

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二人乗りのゴンドラが・・・

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ぐるっと回って・・・

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お客さんを乗せて上方へと流れてゆきます・・・。これがカーレーターか
なんか色と形から収穫したミカンを運ぶリフトに見えなくもないんですが。

カーレーターはロープウェイ山上駅と回転展望閣を結んで、昭和41年3月に開通いたしました。
その姿も当時のままで、「乗り心地の悪さ」が評判です。「いもむし」に乗った感じをお楽しみください。
なお、振動がありますので、体調の優れないお客さま、また、妊婦の方は平行してあるハイキングコースをご利用ください。

須磨浦山上遊園WEBサイトより引用
http://www.sumaura-yuen.jp/facilities/facilities02.html

乗り心地の悪さが評判で、妊婦はハイキングコースを使えとかどんな乗り物だよ[;´Д`]

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ともあれ、百聞は一見にしかず。Aコースのチケットを提示して係員の案内に従いゴンドラに乗ります

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ガタガタガタと激しい揺れは平面部から斜面部へ差し掛かる時に一番激しく発生する様子
そして斜面部も乗り心地は・・・あまりよろしくない

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その斜面部はラック式ではなくベルトコンベアによって運ばれています
これがカーレーターの特徴らしいです

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斜面部でもゴンドラが水平に保たれるよいな仕組みになってます
・・・でもなんか怖い[;´Д`]

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カーレーターを覆う屋根も所々さび付いてたりくたびれてる感じが

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あ、そろそろ到着か

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こちらもロープウェイ同様に乗車時間は約3分ほどでした

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ゴンドラは下と同様にぐるっと周回して下りの乗客を乗せて斜面を下へ
これが延々ぐるぐると続く須磨浦カーレーター。いや実に謎めいている・・・

でも、往復300円の運賃は割高に感じますが「アトラクション」と考えれば割安だし結構面白いかも

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このカーレーターの竣工は昭和41年なので今年で45年?
国内唯一の乗り物だしメンテとか老朽化の面で引退はもうじき・・・かもしれませんね

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須磨浦カーレーターの次の乗り物は観光リフト
主目的はカーレーターでしたが、せっかく来たのだしここからは観光モードで行きましょう

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カーレーターから更に山頂を目指すものだと思ったら、リフトはスタート直後に下ってます
どうやら山の谷間を越えて向こう側へ向かうためのリフトでしたか。なるほど

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リフトに乗っていざ向こう側へ出発。
スキー場にあるようなリフトとはちょっと違う雰囲気で楽しそうだ(ちょっと怖いですが)

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谷間には転落防止の橋が架けられていましたが。この区間はちょっと緊張

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ここで左手には明石海峡大橋が一望・・・なんですが今日は霞んでますね

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このリフトは旧国名の「摂津国」と「播磨国」の間を運行しており
それにちなんで、国境となる場所にはこのように目印がしてありました。これは面白い

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支柱のプレートを読み取ったら昭和34年建設・・・カーレーターより古いではないか

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そんなこんなで4分ちょっとの空中散歩。播磨国へ到着です

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こちらの山上遊園ではバーベキュー場があったり、小さい子向けのアトラクションがあったりという場所
まだ風も冷たい3月下旬。シーズンオフのためか静まりかえってきました

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後は展望台から淡路島と明石海峡大橋が一望・・・なんですが(以下同文)

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ひととおのり屋上遊園を散歩したら帰路へ。再び観光リフトへ乗り込みます

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国境を越えて摂津国へ

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帰りももちろん乗りますよ。須磨浦カーレーター!

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帰りは前をのぞき込むと転落しそうで怖いです。身を乗り出さないようにしないと

カーレーター下りの揺れっぷりを動画でお楽しみください。
画面が揺れているのはゴンドラが揺れているからです

YouTube – 須磨浦カーレーター下り

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往復だけでは名残惜しい。もう1週したくなりましたが・・・それは次の予定もあって見送り
いやいや、カーレーターはなかなか面白い乗り物でした

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後はロープウェイに乗って地上へと舞い戻ります

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と、いうわけで日本唯一のカーレーターとその他の乗り物が楽しめる須磨浦山上遊園でした
また天気の良い日には是非来てみたいスポットですね。あとは桜のシーズンかな?

カーレーターでした。

<関連リンク>
須磨浦山上遊園公式サイト

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