復活した炭鉱遺構、北海道夕張市「旧北炭夕張炭鉱模擬坑道夕張」を見学した話。

□この記事は『富良野や美瑛で北海道らしい景色を堪能したかった4日目。』の続きの記事です。

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あるニュースで全国的にも有名であろう、北海道夕張市。
かつて炭鉱で栄えたその街は、今どうなっているのか・・・?

北海道訪問4日目の帰り道。
あまり下調べをしていませんでしたが「行ったら何かあるんじゃないだろうか」的な感じで足を運んでみました。

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富良野から千歳へと戻る途中、高速道路を夕張で降ります。
本当はここ、初日に来る予定だったのですが、天候の都合で最終日の訪問となりました。

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夕張の市街地はそう遠くはありませんが、地形的に奥まったところにあるため少々移動します。
炭鉱があった街と考えると、山間というのも納得であろう。

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何度も書いているように、この連休の訪問は天候がすこぶる悪く。
夕張へ向かう途中も、ゲリラ豪雨のようなどしゃ降りにやられました。天候が安定しないなぁ

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で、到着しました。
何やら広場的な感じがしますが、かつて「石炭の歴史村」が存在した跡地の広場

炭鉱の時代は終わり、その炭鉱跡地を整備して遊園地が作られましたが、
夕張市が事実上倒産をした2006年に遊園地は廃園。施設は解体され広い敷地の一部が駐車場になっています。

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何かの展示施設であっただろう建物。こちらがお目当ての「夕張市石炭博物館(臨時施設)」です。
博物館はかつては遊園地の一部でしたが、文化施設として復活。2016年より大規模リニューアル中

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で、大規模リニューアルのため、見学出来る施設は「模擬坑道」への入坑のみ
資料館ナシで模擬坑道のみで料金600円。行政の教育関係施設の割にお高いと感じるが致し方ない。

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別に着用の必要も無いけど、坑道へ入坑する気分を高めるためのヘルメット
ヘルメットも夕張市の購入品ではなく、この模擬坑道の復活に協力した「釧路コールマイン(株)」の寄贈品。

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博物館を復活させるにあたり、釧路コールマインをはじめ複数の企業と元炭鉱マンによる協力があったそうだ。
観光は衰退してしまったが、炭鉱の歴史というのは後世に伝える必要がありますからね。良い事だと思います。

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ヘルメットを被って模擬坑道へ。
こういうのは大体入口にスタッフが立っているものですが、受付の所に2人居ただけで残りはセルフ見学。

事情が事情だけに仕方がありませんね・・・。

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かつての坑道を観光用に改修。手すりや階段、照明設備が現代風なので雰囲気はいまいち?

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当時をイメージして坑道上に設置された人形
「捜検所」と呼び、作業員がマッチやタバコをこっそり持ち込んでいないか検査をする場所。

地下深く潜っての石炭の掘り出し常に事故や災害と隣り合わせ。
炭鉱事故を未然に防ぐためには重要な検査である。

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見学用に補修された坑道内。階段も真新しい

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説明書きによると、この坑道は1900年に石炭生産のため開坑した坑道であるが、
後に運搬・採炭・保安などの実地訓練や、一般への見学を目的とした模擬坑道へ転換が行われたらしい。

なるほど。閉山してから見学施設にしたのではなく、炭鉱現役時代からの模擬坑道だったのか。

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模擬坑道という事で、天井はしっかりと補強されています。
これが現役の坑道だったりすると、もっと荒削りだったりするのでしょう。

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模擬坑道内には中型の採炭用重機が残されており、採炭の様子をイメージしたり

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実際の石炭に触れたりできます。
かつて「黒いダイヤモンド」と称され、炭鉱マンたちが24時間体制で採炭を行っていた・・・。

そんな感じの模擬坑道。
リアルな坑道とはちょっと違いましたが、当時の様子を垣間見られる良い施設ではないでしょうか。
後は資料館とかあると良いのですが、その辺はリニューアルオープン後でしょうか。

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模擬坑道を抜けて、駐車場となった広場まで戻ってきました。
本当はゲートの向こう側にも展示施設があるようですが、現在リニューアル中。

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駐車場となっている広場には、石炭の歴史村時代の名残がいくつも残っていた

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遊園地で見るようなイラストが描かれた施設。おみやげ屋だったのでしょう。

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鉄橋とかトンネルらしき物も残っていたり。

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道路標識には既に存在しない遊園地のイラストや、閉鎖済みのメロン城の案内など。
この看板を下ろす事すらままならない、そんな財政状況なのでしょうか・・・?

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「夕張市石炭博物館」の南に、生キャラメルで一世を風靡した「花畑牧場」の売店がありました。

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店内では花畑牧場の商品や飲食物の販売を行っているのですが
飲食物は貼り紙が多々・・・。

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花畑牧場は2009年に夕張支援という形で、操業を開始した花畑牧場の生産工場。
生キャラメルのブームが過ぎた現在では、ホエー豚の加工食品を製造しているらしい。

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石勝線夕張支線の夕張駅へやってきました。

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後ろに見えるデカい建物、一瞬「駅ビルか!?」と錯覚しますが、夕張駅とは関係ないホテル
すぐ裏手にスキー場を保有するリゾートホテルですが、こちらも夕張市に関係あったりしますが詳しい話は省略。

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駅舎はもちろん無人。観光案内センターも空いていませんでした
時刻表を見る限り列車は1日5本。2019年頃に廃止が検討されているのも納得かもしれない。

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他にも炭鉱に関する遺構が無いものか探してみたんですが、あまり残っていないんですよね。
写真は「旧北炭石炭分析所」というレンガ造りの小さな建物。炭鉱遺構と言われなきゃ見逃してしまうレベル

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後にこの記事を書きながら調べたところ、炭鉱時代の面影を残す町並みは清水沢駅周辺にあったようだ。
単に見落としていたらしく、完全に横の国道を通り過ぎていた・・・

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次の目的地に到着する頃には再びどしゃ降りの雨。
雨雲レーダーと睨めっこしつつ、あと10分程度で止むようなのでしばし車内で待機。

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雨が上がりました。雨雲レーダーとか便利な世の中になりましたね。

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さて、こちらの広場は、かつて存在した「三菱石炭鉱業大夕張鉄道」の廃線跡。
当時の国鉄清水沢駅から分岐する私鉄で、石炭のほか沿線住民を輸送。1987年に廃止されました。

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駅名標が置いてあるように、ここは「南大夕張駅」の跡地。当時の車両やホームがそのまま残されています。

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車両の内部も公開されてるらしいけど、周囲に誰も居ない。鍵は開いてるのだろうか?
・・・あ、開いてた。

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この手の施設では珍しく、無人のまま車内が公開されていました。
車両は古くちょっとホコリっぽいですが、どちらかと言えば、状態は良い方ではないでしょうか。

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保存団体による活動内容や大夕張鉄道に関する展示など。

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・・・そんな感じで、僅かな時間でしたが、夕張と石炭の歴史に触れる時間でした。
夕張に限らず、北海道と炭鉱の歴史についてはまた詳しく訪問したいですね。

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再びどしゃ降りに見舞われながら千歳へ移動・・・。

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空港へ戻るにあたり、ちょっと時間が余ったのでまた鉄道関連施設へ移動。
・・・って、あれ?

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あれー?立入禁止の札が下がってるし!!

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南千歳駅の隣に存在した美々駅。今年の3月に廃止になってたんですね・・・・。

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最後の寄り道も不発に終わり、南千歳のレンタカー基地へ車を返却。
これまでの走行距離は約1,310kmでした。北海道広いね!!

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あとはレンタカー屋のバスで空港ターミナルへ移動。
そこから航空会社のカウンターで手荷物を預けたら、後は搭乗時間待ち。

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北海道といえばラーメン!そういえば、北海道に来て食べてなかったので、ターミナル内で食べる。
「麺処 白樺山荘」のラーメン、実はこれ食べるの3回目だったり。また食べたくなったんです。

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20時を過ぎてターミナルの売店も徐々に店じまいをしている。
搭乗するのが遅い便なのでこんな時間まで滞在してますが、なんだか変な感じ・・・

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はい、そういう訳でSKY768便、名古屋(中部)へと搭乗しますよ!

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4日間過ごした北海道。楽しかった北海道。天気の悪かった北海道(まだ言うか)
グッバイ北海道。次に来るのはいつだろう?

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セントレアの到着は定刻23:15。夏の連休という超ハイシーズンの割に安かったのですが
到着時間が遅いのがその理由でしょうね。という訳で、ここから車で帰ります。お疲れさまでした!!

<夏の登山と北海道の話でした。>

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