日本初の有料トンネルだった!通称「明治のトンネル」こと静岡「明治宇津ノ谷隧道」へ立ち寄ってみました

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静岡小ネタ紹介。

静岡県静岡市と同県藤枝市の市境となる「宇津ノ谷峠」には4本のトンネルが存在します。
ひとつは本項で紹介する『明治のトンネル』
ひとつは『大正のトンネル』
そして残りは『昭和のトンネル』と『平成のトンネル』

峠道にそれぞれの時代ごとに作られたトンネルが現役で残る宇津ノ谷峠
観光要素としてもPRしているらしく、ちょっと気になるので見てきました。

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という訳で、国道1号線を静岡市から藤枝市方面へ向けて進み、途中のトンネル手前で県道208号線へ逸れる。
後に紹介しますが、平成と昭和のトンネルは国道号線の上下線トンネル、大正と昭和は旧道にあたります。

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駐車場はどこか探していたら、先に県道208号線上にある『大正のトンネル』に到達

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転回も出来ないので先に大正のトンネルを進む
これ、本当に大正時代に作ったトンネルなのか?と感じましたが、恐らく改修工事は何度か行っているでしょう。

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なんやかんやで明治のトンネル手前にある観光客向け駐車場に到着。

案内標識が殆ど出ていなかったので場所がさっぱり分からず。
結果的には「ここ進んで大丈夫なのか?」みたいな狭い道の先にありました。

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はい、こちらが明治のトンネルこと「明治宇津ノ谷隧道」でございます。

このトンネルは明治9年(1876年)に完成しましたが、明治29年の火災により一部分が崩落。
明治36年-37年(1903-1904年)に改修工事を行い、現在のような赤レンガ造りの構造となりました。

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案内書きの地図がありました。
国道1号線という事で察しの良い方も居るかと思いますが、ここはまさに旧東海道なのです。

現代では国道1号線として昭和・平成のトンネルがありますが、当時の土木技術では長いトンネルは作れず
標高の高い位置に、この「明治のトンネル」程度を作るのが限界だったのでしょう。

それでも峠のてっぺんまで登る事を考えたら、このトンネルで利便性は良くなったのではないでしょうか。

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平成9年には現役のトンネルとしては初めて国の登録有形文化財に登録されました。

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赤レンガ造りなので、その姿は鉄道用のトンネルっぽく見えなくもない。

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トンネル内は薄暗いですが、明かりが照らされているので不気味感は少ない。
それでもWEBで情報を調べると「心霊スポット」として紹介されている所もあったので、ちょっと一人では来たくない。

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トンネル内のレンガには落書き等はなく、とても状態良く保存されている印象。

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反対側となる藤枝市側へ到着。
あっという間に通り抜けてしまいますが、その先に何かがある訳でもないので駐車場へ折り返す事になるでしょう。

ああ、文明開化の何とやら。高速道路を外れて旧道のトンネルを見てみるのも、なんだか面白いものですね。

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という訳で静岡県の明治のトンネルでした。
静岡といえばさわやかのげんこつハンバーグ!!

□地図

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